国道46号の秋田-岩手県界にある仙岩トンネルから秋田駒ヶ岳の南面を登り外輪山の稜線であります横長根へ。横長根を辿って横岳まで登りました。そして、ムーミン谷に滑り込み、そのままカルデラ内を姿見ノ池まで滑るという山スキーツアー。火山の色んな景色を見れて満足です。天気も申し分ナシ!今年一番満足だったかな~
- 日程: 2022年4月3日(日)
- 天気: 晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: 六郷温泉あったか山 400円
- 食事: 藤田屋(湯沢市ラーメン)
- 登山口情報: 仙岩トンネル岩手県側に広い駐車スペースあり(トイレなし)
山スキーの記録一覧 http://bunapow.com/yamaski-list/
本来なら春分の日の3連休で来る予定だった秋田駒。天気が芳しくなかったので、4月の1週目の今日に順延です。2週間遅くても今年は雪がしっかり残っていました。前日は村山葉山でお手軽山スキー。今日は稲倉岳や網張温泉の山も候補にあったけど、前回天気悪くて残念だった秋田駒をリベンジすることに。
仙岩トンネルの岩手県側の駐車スペースへ
前夜は中仙の道の駅で車中泊。早く出ると雪が堅いかもしれないので、のんびりスタート。仙岩トンネルを抜けたところの広い駐車スペースに停めます。数台の先客がありました。秋田駒方面は推定1チーム。あとは貝吹岳方面と思われます。
国見温泉へと続く車道へ
トンネルのたもとに架かる橋を渡り、国見温泉へと続く車道へ登り上げます。ここが堅いと面倒だなと心配してたけど、すでに太陽がバシバシ当たってて登りやすい雪でした。前回は冬の国見温泉が見てみたいという理由で、車道を延々国見温泉まで歩きました。今回は立ち寄ることもないので、早めに車道から離れるつもりで車道を歩きます。
早めに車道から離れてブナの森へと分け入ります
車道が浅い沢を横切るところで、車道から離れてブナの森へと分け入ります。適当に分け入ったんですが、とっても素晴らしいブナの森が続きます。大きなブナで程よい樹間。これなら厳冬期に来てぶなぱうも悪くないなと思いました。ただ、南面なのがなあ・・・。ザラメシーズンの今の方が良かったり?何はともあれ、帰りの滑りが楽しみであります。
同じブナでも形や大きさが変化します
立派なブナ林は台地状になると若くて細いブナに変わります。はじめは標高とか風当りの影響でブナの生育が違うのかと思ってましたが、さらに登るとまたブナの雰囲気が変わります。グネグネ曲がった年季の入ったブナの森に変化します。外輪山の稜線が近くなると、今度は灌木状のブナに変わりました。なんだかおもしろかったです。
ブナはおもしろかったのですが、地形は単純そのもの。遠くから稜線が見えており、歩いても歩いても近づかない。試練の区間です。稜線に出ると風が吹いてるかもしれないと思い、ちょっと下で休んでおきます。
外輪の稜線歩きはロケーションが素晴らしかったです
雪庇のないとこを狙って外輪の稜線に立ちます。今までとは打って変わって、稜線歩きの素晴らしいことといったら!広大なカルデラの中に中央火口丘であります女岳が聳えるという構図。今度は少し歩くだけで、みるみる景色が変わっていきました。稜線は広くて傾斜も緩く、とっても歩きやすかったです。
大焼砂では地熱のせいか雪が途切れます
あっという間に大焼砂。雪が付いてなくて地肌が真っ黒。稜線上なので風が強く、真冬でも雪付きは悪そう。恐らく地熱があるようで、薄く雪が積もっても、すぐに融けてしまうんだろうなと想像できます。夏道の雪が切れてそうなので、雪のある右の斜面から巻きます。ただ、巻いてるとムーミン谷へと滑る斜面が観察できないので、やっぱり夏道に戻りました。雪が切れてるところは一部板を手に持って歩いたり。ムーミン谷への斜面は雪が少なめで、地肌の出てるところが多かったです。でも、なんとかつながってはいそうです。
横岳を本日の最終目的地とします
横岳まで登ると初めて西側の展望が開けます。まず目に飛び込んでくるの男女岳。秋田駒の最高峰です。その斜面には無数のシュプールが。人もたくさんいますね。アルパこまくさや田沢湖スキー場から登ってきたんでしょう。やっぱ、秋田駒はそっち側がメインルートなんだと再確認させられました。こっち東側は2人見ただけですんで。
それにしても秋田駒は火山地形の宝庫ですね。横岳の稜線からは右を見ても左を見ても火山地形のオンパレード。中央火口丘だけでも女岳、男女岳、小岳、多分他にも。カルデラはあるし、噴火口もあるし。火山の素人でも火山に興味が湧いてきそうです。遠目の展望も素晴らしい!岩手山、八幡平、田沢湖、和賀岳あたり、早池峰山などなど。長居したいとこですが、さすがに冷えるので、大休止は谷の中に下りてからかな~
横岳からムーミン谷に滑り込みます
横岳からムーミン谷へと滑ります。風上だからか火山の地熱の影響なのか、雪はかなり薄いです。ところどころ真っ黒な地肌が出てます。地肌出てるとこからは湯気が出てる部分もありました。斜度的にはちょうどよかったけど、地雷多数でここの斜面は思ったほどよくななかったです。もっと先にある、急だけど雪付きのよい斜面の方がよかったかもしれない。
休憩がてら小岳から駒池への斜面で遊びました
ムーミン谷を少し滑り、駒池のあるところで大休止。休んでると小岳の斜面が楽しそう。せっかくなので空身で登って滑るか!せっかくついでに、GoProセットして定点カメラに。(定点カメラの様子はYou tubeにて)。上の方はなかなかのザラメ、下ほど新しい雪が厚くなって難しい雪に。無雪期には登れない小岳に登れたのもうれしい。
駒池下の斜面は今日一番の快適斜面!
夏道はここから大焼砂へとトラバースします。今日はまだまだ下に向かって滑ります。ちょうどここから標高差100mほどですが、幅広の1枚バーンが広がります。今日一番の楽しみにしている斜面。ここは期待通りに素晴らしかったです。斜度も雪質もロケーションも申し分ナシ!
広大なカルデラ斜面を姿見ノ池まで滑ります
この先はカルデラ底の緩斜面となり、ターンすると止まってしまいます。シャーっとまっすぐに滑るしかないんですけど、それがとても心地よかったりしました。時々振り返ると、みるみる女岳などが遠ざかったいきます。滑るのは早いなと実感するのでした。
姿見ノ池あたりからの眺めがまたよかったり
途中で登り上げたあたりに向けてカルデラ壁を登り返すのが効率的ですが、せっかくカルデラ底を滑ってるんだから、滑れるところまで滑ろう。若干登りになるところでシール装着。わざわざ姿見ノ池を巡る感じで外輪山へと登り返しました。姿見ノ池あたりは少し小高くなってるので、カルデラの雪原と秋田駒の主峰群を見下ろす感じで見れました。
外輪からの斜面が思いのほか気持ちよく滑れました
外輪山に登り上げたあたりまで登り返し、そこから来た道を滑ります。昨日と同様に新しい雪が邪魔して滑りにくいのかなと、あまり雪は期待していませんでした。ところがどっこい、よく板が走ってくれます。メローなブナ林をとっても気持ちよく滑ることができました。登りの時に滑ったら最高かなと思ってたブナ林。だいぶ下の方になるためか、だいぶストップ気味の雪に。期待のところは期待外れでした~。あとは林道滑って川に下り、橋を渡って無事下山であります。
前回が天気芳しくなくて不完全燃焼でしたが、今回は天気も景色はバッチリ、雪もまずまずでリベンジは成功です。秋田駒はルート取りを工夫してまた臨みたいと思いました。今回良さそうに見えた斜面を繋ぎつつで。
本日の下山後温泉とラーメン
下山後温泉は最近ここらへんの定番になるつつある『あったか山温泉』へ。目当てのラーメン屋は営業時間内だったけど既に閉店。これは過去の経験からラーメン難民に陥るパターン。早めに開いてる店へ。通りがかりの藤田屋という店に入りました。まあまあでした。
翌日の朝ラー
天気予報がコロリと変わり、明日は雨予報となりました。昨日今日と天気が良くて満足できたので、潔く安曇野に向けて南下です。天童まで進んで道の駅で寝ました。翌朝は喜多方の朝ラー狙い。せっかくの平日なので、普段は混んで近寄れない坂内へ。安定の定番喜多方ラーメンですな。
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