小楢山と幕岩 2021/11/28

富士山と甲府盆地の眺めがすこぶる良好な小楢山に登ってきました。南に開けた広い山頂で、弁当を食べたくなるような気持ちの良い山頂でした。焼山峠からのほぼ往復で、ちょっと先の幕岩まで足を伸ばします。幕岩からの方が展望そのものはよかったけど、全体的な雰囲気は小楢山山頂に軍配です。

  • 日程: 2021年11月28日(日)
  • 天気: 快晴!
  • メンバー: T世
  • 温泉: 皷川温泉(510円)
  • 食事: 中華そば ゆら吉 韮崎市
  • 登山口情報: 焼山峠に10台は置ける駐車スペース トイレあり
コースタイム
  • 焼山峠(8:10)
  • 小楢山(9:10~40)
  • 幕岩(10:05~35)
  • 大沢ノ頭(10:40)
  • 焼山峠(11:50)

小楢山行は前日になっての決定でした

土曜冬型、日曜には解消…というこの週末の天気。土曜は引きこもってて、日曜日の一本釣りに。富士山の見える山も主だったところは登ってしまい、良かった山のリピートも増えてきてます。今回もリピート濃厚だったところ、分県ガイドで小楢山をみつけたのでした。良い山だったのに、今までなんで行かなかったんだろう…って感じです。名前的には知られてないからなあ…。

いろいろ見ていると、南側の牧丘から登るルートと、北側の焼山峠から登るルートの2つが主なところのよう。通常なら日当たり良好な南側から登りたいとこだけど、林道が長くて面倒くさそうな感じ。今回はハイキングなので楽な方がいいな…ということで、焼山峠から登ることに。

焼山峠には15台ほど停めれる駐車スペースあり

短い山なので早く出る必要はないと思ったけど、5時ごろに安曇野を出発。なんだかんだで焼山峠には8時着。駐車スペースは15台駐車可ということでしたが、8時の時点で1台。短い山なので、地元の人ほどゆっくり出てきそうですね。焼山峠はトイレも完備で半分観光地っぽい雰囲気もありました。

冷え込みの強い焼山峠を出発します

今朝は冷え込んでて、焼山峠もマイナス5度くらいまでは下がったのでは?ちなみに、今朝は安曇野も冷えてて、マイナス4度でした。日陰は寒い。しばらく歩いても温まってきませんね。日当たり悪いところには、昨日降ったのかアラレが残ってます。冷えたので霜柱もあちこちに。歩き始めてすぐに子授地蔵。お地蔵さんの子供がたくさんいました。

歩き始めるとすぐにある
子授地蔵

基本、防火帯の切り開きに道はつけられています

小楢山は1712mの山。焼山峠はすでに1500mちょいあります。一気に登れば30分ってもんだけど、一応1時間くらいかかることになってます。ってことは、アップダウンがあるってことかな。小楢山の基部まではこんもりとした尾根道。尾根は広く切り開かれてて、恐らく防火帯になってるんでしょうね。

生えてる木はカラマツがメイン。既に葉っぱは散ってて明るい山となってます。しかし、北側から登るので太陽が正面になることが多く、眩しいストレス。わかってたことですけどね。

尾根上は防火帯なのか広く切り開かれていました
防火帯の中をジグザグに道が付いてい
前半は何度もアップダウンが繰り返された

新道経由で小楢山山頂へ

小楢山への中間あたりで新道と旧道に分岐します。新道はピーク経由で、旧道は巻き道に。楽そうな巻き道を帰りに通ることにして、往きはピーク経由の新道で。登り上げたピークから的岩にかけて、いい感じの林になってます。こりゃ、帰りも新道でいいような。帰りは眩しくないだろうし。的岩は横から見たらペラペラで薄く、正面から見ると広く丸い岩。おにぎり煎餅のような形でした。

小楢山山頂へも山頂への道と、山頂を巻く道に分かれています。帰りに山頂へと登るのもしんどいかなと思って、先に山頂に登っておくことに。山頂に近付くにつれてモジャモジャしてきて、スッキリ感のない林になっていきました。

新道と旧道の分岐 新道の方が展望よいようなので新道から
新道沿いの最高点かな
カラマツに覆われた広い尾根
旧道と合流する前に的岩
横から見ると薄っぺら
正面から見ると丸くて広い
日陰は霜柱と少しだけ雪も残ってた

小楢山は広くて明るくて展望良くて心地よい

スッキリしない林を抜けたら、いきなりスッキリした小楢山山頂へ。思わず声が出ちゃいますね!眼下には甲府盆地。で、御坂の山の上に富士山が聳えてます。とっても心地よい展望です。なんだろうなあ…この心地よさは。富士山は決して近いわけでもないし。逆に逆光で見えにくいくらい。文字では表現できないけど、色んなものがが絶妙なんだろうなと思います。今日は甲府盆地のあちこちから煙が立ち上ってて、それもまた牧歌的な雰囲気を出してたのかも。

山頂には先客1名様。牧丘の方から登ってこられたようです。焼山峠を出発する頃には何台か来てたので、そのうちこの山頂も賑わってくることでしょう。山頂のキャパ的には申し分のない広さ。恐らくこんもりとした山頂全体に生えてた樹林を、富士山を中心に南側180度を切り開いたんだろうな。ベンチや東屋(倒壊しそう)っぽいものもあり、なんだか公園のような雰囲気でした。次回はランチをここで食べれるよう、お昼ごろを目指して登ってきたいなと思ったのでした。

ひと登りで小楢山山頂
正面に富士山
富士山を見るためにあるような小楢山
甲府盆地からは煙がモクモク立ち上ってました
白峰三山
南アルプスのほぼ全景
奥秩父の東部の山並み
山頂は広くて平ら 公園のようになっていました
今のところはウチら以外には1人のみ
この画角がいいかな
富士山少しアップ
さらにアップ!

幕岩まで足を伸ばしてみます

さて、幕岩が残ってるので幕岩へ。幕岩がどんなところか知らないけど、最後をこの心地よい小楢山にして、飽きるまでのんびりすればよかったと思いました。小楢山の山頂部を下ると小楢峠。あとは緩い上り下りを交えつつ、大沢ノ頭の直前に幕岩への登路がありました。

幕岩へは岩と岩の間を登って行くような感じ。Gopro片手に登ってたけど途中で断念。両手両足をしっかり使って登ります。ま、鎖が設置されてますんで、それを掴みながらのぼればノープロブレムであります。最後に幕岩に乗るところにある大岩を、くぐるか回り込むかが微妙なところでした。

幕岩は小楢山より展望に関してはよかった

幕岩は小楢山よりも見える範囲は広いです。それでも360度はなくて330度くらい。見えない30度はすぐ近くにある大沢ノ頭。ちょうど富士山と南アルプスの間に、邪魔な感じで大沢ノ頭があります。富士山を遮られることはないんですが、目障りこの上ないですな。

ただ、小楢山からは見えない北側の展望は優秀であります。金峰山など奥秩父の主稜線、八ヶ岳、乗鞍岳あたりまで見えていました。岩峰からなので、甲府盆地の見え方も高度感あります。心地よさという点では、小楢山山頂が圧倒的勝利だな~。

今日はほぼ雲一つない快晴。富士山を入れたタイムラプスを撮ってみたかったけど、雲がないと話になりませんな。ほぼ静止画ですから。もしかしたら甲府盆地から立ち上ってた煙がおもしろいことになるかも…と、期待して撮影してみました。家で再生してみると、煙はほとんど動かないです。まあ、考えてみれば、煙はそこでモクモクしてるだけですもんね。雲のように広い範囲では動いてくれないです。近くならいいんでしょうけど。

幕岩からはほぼ360度の展望だが、富士山方向だけ少し邪魔ものあり
幕岩のてっぺん
左奥は奥秩父の主稜線かな 中央にさっきまでいた小楢山
小楢山のアップ! 誰もいないかな
金峰山
八ヶ岳のアップ!
こちらは乗鞍岳
甲斐駒と奥は仙丈ヶ岳かな
白峰三山 手前は鳳凰三山のうちの薬師岳
右の樹林は大沢ノ頭の一部

さらに大沢ノ頭まで行ってみました

幕岩までのつもりだったけど、幕岩から見た大沢ノ頭がすぐそこだったので、せっかくだと思い行ってきました。樹林がなければ展望よさそうだけど、如何せん開けていない。一応、富士山は見えるんですけどね。下の写真の程度の展望でした。まあ、すぐ近くだったので損害は少なかったです。

大沢ノ頭より スッキリとは見えない

下山時は太陽が順光になりクッキリ景色を見ながら歩けました

あとから来た人が幕岩に登ってきました。そのタイミングで幕岩を後にします。山頂は巻き道で巻きましたが、新道旧道の分岐は往きにも通った新道で。帰りは順光になるので眩しいストレスからは解放です。最後に大きなアップダウンがあるけど、林道で回避できそうだったので回避しちゃいました。

ゆっくり半日コースの小楢山。ランチを食べに来るもヨシ、未明から登ってご来光を求めて来るもヨシ。お手軽で良い山だったので、また数年後に登りに来てもいいかなと思ったのであります。

小楢山周辺はカラマツ林が多かった
帰りも防火帯の切り開きの中を
往きは太陽に向かって歩いたが、帰りは太陽を背にして歩くのでクッキリ見える

下山後温泉

下山後温泉は麓にある皷川温泉。510円と割安なのに加えてJAF割もありとお得。わりと値の張る山梨県においてはお得な温泉です。ただ、だいぶ登ってこないといけないからなあ…。そんなもんで安いのかなとも思ったり…です。山梨県は相変わらずコロナに敏感だなあ。

下山後ラーメン

下山後ラーメンは甲府市の帰り道沿いにある店へ。ところが臨時休業。他を当たるがなかなかあり付けない。一軒目がコケると、そのあともダメというラーメン難民になるパターン。ダメなら諦めるしかないかと韮崎へ。

結局は今年の6月にできた、韮崎市にある『中華そば ゆら吉』へ。閉店時間5分前にギリギリセーフで入店でした。薄口醤油のラーメンを注文したけど、味はなかなか濃厚。美味しかったです。


コメント