御嶽山 剣ヶ峰から継子岳 2020/8/1

剣ヶ峰は何度か登ったことがあるので、今回のメインテーマは継子岳まで歩く…です。黒沢口の六合目から登って、剣ヶ峰~二ノ池~摩利支天山~三ノ池~四ノ池~継子岳とつないで戻ってきました。

御嶽山山頂部を周遊するコースは、景観も植生も変化に富んでて、歩いててとても楽しかったです。5つある池はそれぞれ特徴があって興味深い。山頂は最高峰だからみんな集まるけど、ただ殺風景なだけだな~。秋や残雪の時期にまた来てみたいと思いました。

  • 日程: 8月1日(土)
  • 天気: 晴れ時々霧
  • メンバー: ひとり
  • 温泉
  • 食事
  • 登山口情報: 朝の6時ごろで上の駐車場、一段下の駐車場とも満車
           路駐となりました。トイレあり。
コースタイム
  • 六合目 中ノ湯登山口(6:15)
  • 七合目(6:50)
  • 八合目 女人堂(7:30~35)
  • 剣ヶ峰(8:50~9:05)
  • 二ノ池小屋(9:20)
  • 摩利支天山(10:05~20)
  • 三ノ池(11:10~30)
  • 継子岳(12:10~35)
  • 五の池小屋(12:55)
  • 覚明堂(13:45)
  • 八合目 女人堂(14:20)
  • 七合目(14:45)
  • 六合目 中ノ湯登山口(15:15)

御嶽山は噴火してからもうすぐ6年

2014年の秋に噴火した御嶽山。ゆっくりとではありますが、平常に戻りつつあります。たまたまですが、本日より田ノ原から王滝頂上まで登れるようになりました。王滝頂上から剣ヶ峰までは、まだ通行できる状態にないとのことですね。登山道的にはそんなでもないと思うけど、ネックは安全対策なんでしょうね。

六合目 ここからスタート

六合目から八合目まではひたすら登るのみ

登山口は黒沢口。朝6時ごろに着いた時には、既に上の駐車場、下の駐車場ともに満車。路駐となりました。みんな出足が早いなあ。ナンバー見ながら歩くと、松本ナンバーはゼロでした。場所柄、東海や近畿が多いですね。

普段のこの時期に来たことないから、普段と比べて多いか少ないかはわかりませんけど、今年は山小屋が完全予約制なので泊まりのハードルは高そう。よって、日帰りできる高い山に自然と集まるのかも…と思ったり。

六合目から八合目までは樹林帯。黙々と登るだけ。八合目にある女人堂の直前でパッと展望が開けて、御嶽山の東面の大パノラマ!天気も申し分なし!長かった今年の梅雨も、恐らく今日で梅雨明けでしょう。この天気が一日もってくれればいいけど、なかなかそうもいかないだろな…

はじめは森
八合目の女人堂でやっと開ける
今んとこ良いお天気!

八合目から三ノ池へのトラバース道は通行止め

八合目から三ノ池へのトラバース道は現在通行止め。当分の間って書いてあった。これは噴火の影響じゃなくて、崩落によるものみたい。これが通れれば効率よく周回できるんですけどね…。通行止めを知ったのが、なんと前夜になってから。リサーチ不足は否めませんな。まあ、いつものことですけど。この道使えないと、行程が1時間増えるからなあ…。そこらへんが考えどころ。

八合目から稜線までは景色がいいから苦も無く登れますね。ただ、ふもとの方から湧き上がる雲が少しずつ増えてるのが気になるところ。4年前に来た時は、石室山荘あたりから火山灰が固まってセメントみたいになったのが目立ったけど、今はもうほとんどなくなってますね。

乗鞍岳や北アルプスも見えております 今んとこ
九合目に向けての登り
どっちが近いかわかる
もうすぐ頂稜
2016年に来た時はこのあたり灰が目立ったがもうない

とりあえず剣ヶ峰へ

稜線に出ると二ノ池が見えてきます。4年前は半分火山灰埋まって灰色で、半分はキレイなエメラルドグリーンでした。ちなみに、噴火前は全てエメラルドグリーン。日が経って回復してるかなと思ったら逆。灰色の部分が増えてました。二ノ池の水の出口がエメラルドグリーンの部分にあるので、灰がそっちに流れてそうなるのか…?

剣ヶ峰は何度か行ってるので、先に行ったことのない継子岳に行こうかな…と思いつつも、やっぱり先に剣ヶ峰に行くことにしました。帰りに剣ヶ峰を往復するのは、時間が余ってたとしても面倒臭くなるだろうな…と。気持ちは下山モードだろうからね。ちなみに、4年前は覚明堂から剣ヶ峰の間はまだ通れませんでした。

二ノ池
剣ヶ峰への道
摩利支天山や継子岳が見える

剣ヶ峰山頂 退避壕が設置されてました

剣ヶ峰にはコンクリ製の退避壕。山小屋は再建中かな。長い階段を登って御嶽神社奥社です。ここが最高点。石室山荘あたりで白装束の長い行列があったなあ。ちなみに下りでも遭遇。抜かせてくれるのかなと心配するも、追いつくや否や道を譲ってもらえました。

山頂からは王滝頂上がよく見えます。王滝頂上から剣ヶ峰の間が八丁ダルミ。ここがまだ通行止め。山頂から見下ろすと、ちょっとの距離なんですけどね。それがなかなか…

剣ヶ峰直下
今日から王滝頂上まで解禁になった
退避壕が設置されてました
王滝頂上から剣ヶ峰の間はまだ通行止め
一ノ池 荒涼としてますな~
二ノ池のエメラルドグリーンの部分が減ってる
剣ヶ峰の小屋は再建中

北上開始 二ノ池へ

剣ヶ峰をあとに、やっと北上開始。二ノ池山荘の脇を抜けてサイノ河原へ。ここも昔は噴火口だったんだろな。少しずつ植生が回復してる感じ。ちなみに、一ノ池は剣ヶ峰の北側直下にあって、荒涼としてて月みたいな感じ。全て灰色。二ノ池は噴火前はエメラルドグリーンのキレイな池。噴火後に半分灰で埋まっちゃいました。

二ノ池
二ノ池の大半は灰 この先どう変化していくのか?
自然のことだからな~
二ノ池ヒュッテ

摩利支天山を往復してきました

サイノ河原避難小屋まで行くと、眼下に深い青の三ノ池が見えてきます。とってもキレイなので行きたいけど、先に摩利支天山を往復しに行きます。摩利支天山へと続く尾根は、サイノ河原の火口壁に当たるのかな。尾根上を歩くのかと思いきや、ほとんどサイノ河原側を巻く道でした。花は今日の中でここが一番多かったです。

ちなみに、摩利支天の分岐にあたる摩利支天乗越と摩利支天山の山頂はほとんど景色が変わらない感じでした。展望良いとこなのに、今日で一番雲が多い時間だったかも。継子岳も見えなかった。

摩利支天山
サイノ河原
剣ヶ峰
おおおーっ!三ノ池
摩利支天山山頂に向かいます
メインルートから離れた場所だけど結構人が来てました
だんだん雲が沸き上がってきました

本日の花 花は北ほど咲いてました

三ノ池 きれいな池ですね~

五の池小屋の方に下りていって、小屋の直前で三ノ池に下る道へ。下る道が結構かったるかった。池のほとりに下り、鳥居に続く踏み跡があったので行ってみました。上から見る方がキレイだなと思ったのでした。三ノ池の対岸へ。少し登って三ノ池を見下ろせるところで小休止。ロケーション抜群だったけど、雲が優勢でちょっと残念。

五の池小屋と継子岳
陰るとちょっと寂しい色に
池のほとりまで下りてきました 日が当たらん
三ノ池は上から見た方がキレイなのか
通行止めになってる道の原因はこれか!
三ノ池を東側から 水がキレイ

四ノ池 池と言うより湿原みたいな

次の名所は四ノ池。三ノ池からまたさらに下ることになります。ここも火口だろうけど、かなり古い火口なんでしょうね。緑が多く、小川も流れてます。その小川を渡る地点はとってものどかで、のんびりしたくなるところでした。さっき休憩したばっかりなので、次回は計画的にここで休むことにしよう。

四ノ池は御嶽山頂部で一番低いところ。ここから継子ニ峰への登りがキツかったな。だいぶ体力が底をついてきたような…。ただ、天気はまた持ち直してきた感じ。今日は何度か雲が優勢になってきて、もうダメかと思われたが、そのたんびに持ち直してくれてます。ありがたい。ニ峰から継子岳へはコマクサの残骸が残る気持ちの良い道。

三ノ池と四ノ池を分ける尾根を越えると四ノ池が見えてくる
四ノ池には小川が流れてていい感じ
遠かった継子岳もあと少し このへんにコマクサの残骸多数

継子岳はお初となります

初!継子岳です。御嶽山でも北の方はずいぶん穏やかな山容です。南の方はいかにも活火山。継子岳あたりは、雰囲気としては黒部源流みたい。かなり山が丸いです。

下山までの残り時間を計算しつつ、継子岳でのんびりします。コンビニで買ってきた昼飯をここで。剣ヶ峰は雲で隠れたり、また現れたり。北の方をのぞき込んでみると、チャオのスキー場が見えました。単調な登りなのかな~。ちなみに、チャオは今営業してないんですね…

初めて継子岳までやってきました
北側の展望 チャオが見えてる
継子岳から剣ヶ峰の方

帰るには二ノ池まで戻らなくてはなりません

剣ヶ峰から継子岳まで長かった。往きで寄り道しましたからね。摩利支天山を往復したり、三ノ池、四ノ池に立ち寄ったりと。なので、ずいぶんと時間がかかりました。帰りは最短ルートで。やっぱり早かった。二ノ池山荘までの間だと、コースタイムでも半分以下ですからね。

帰り道の途中にある五の池小屋。ここはまた快適そうな小屋ですねぇ~。建物自体も新しそうですし、なんといってもロケーションと立地が抜群。忙しく日帰りで回るより、五の池小屋に泊まってゆっくり回るのが理想的ですな。テラスにはリクライニングチェアみたいなのや、畳敷きのごろ寝できるスペースもありました。さすがに通りすがりではごろ寝できん。

五の池小屋への途中で継子岳を振り返ってみます
四ノ池を上から かなり大きいですね
五ノ池
五の池小屋はずいぶんと新しい感じでした
なんとテラスに畳
快適そうな小屋だなあ
三ノ池の見納め
継子岳まで入れて
午後も意外と晴れました
二ノ池山荘
二ノ池は砂漠になってしまうのか・・・
二ノ池山荘から覚明堂へ
二ノ池が三つある
継子岳と三ノ池 これがほんとに最後

下りは腰と膝と足首に悪いです

覚明堂まで登ればあとは下り。登りはしんどいながらも、ダメージ的には少ない。下りは膝と足首の耐久力がなくなったなあ…。八合目くらいまではスムーズに下りれたけど、だんだんと膝と足首がギシギシに。油が切れたような感じ。下りがもう少しもってくれないと、長い山に行くのが怖いなあ…。でも、もうきっと、悪くなる一方なんだろうな…と思うと悲しい。

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