今まで行った沢登りのリストを眺めながらピックアップしていくんですが、10個に絞るのが大変でした。沢登りは泊まりと日帰りで全然違うし、登攀系、まったり癒し渓、宴会系など様々です。順位付けは正直1位と2位はすんなり決まったけど、あとの3位以降は難しかったというか、以下同列といった感じかな。身体的にもう厳しい沢には行けないけど、癒し渓にはもう少し行きたいと思っております。
第1位 中房川 北燕沢 2010/9/4
自分の持ってる力を全て出し切った沢でした。集中力も一番だったと思います。1回目は連爆帯の高巻きで時間切れ。戻る際には連爆の水流通しに懸垂して丹念に観察。2回目の前に稜線から詰めを下見。そして本番はビバークの準備はしつつ日帰り予定で決行。手強い滝の連続。何が出てくるかわからない怖さと楽しみ、ドキドキしながら遡行するまさに冒険。記録のない沢は沢登りの醍醐味です。
第2位 黒部川 上ノ廊下 2008/8/11-16
上ノ廊下というと沢登りする人のあこがれの沢。というか川。でも難しい。自分に挑戦する資格があるのか疑問に思いつつ行ってきました。技術的には渡渉と泳ぎ。前半はたどたどしかったと思うけど、見様見真似、試行錯誤してるうちに技術が蓄積されていくのを感じました。後半にはずいぶん力量が上がったんじゃないかと思います。自分と女2人という構成もプレッシャーだったな。
第3位 金木戸川 九郎衛門谷から赤木沢 2003/8/12-15
本流の水量が多くて、6パーティー中3パーティーが敗退。うちらの他の2パーティーは強者の山岳会。自分の力だけだと敗退確実だったけど、強力メンバーのKさんがいたので敗退せずに済んだ。『ファイト一発』の連続。初日のテン場予定のところに2日がかりでたどり着きました。厳しい沢のあと、快晴の赤木沢がご褒美。この山行で間違いなく自分のレベルが一つ上がりました。そういう意味で3位入賞。
第4位 真川シンノ谷ー赤木沢&薬師沢左俣 2013/8/10-13
好きな沢は?と言われるとキレイな沢と答えます。難易度は易しいに越したことはないです。難しいけどキレイな沢は、実力以内の沢なら頑張って行きます。難しいだけの沢は行きたくない…。めっちゃキレイで難易度が易しいといえば赤木沢。簡単だけど階段状の滝が連続するので登ってて楽しい。お隣の薬師沢左俣の源頭は天国のような草原の中を流れる小川。この2つの沢は沢登りを卒業しても通いたいと思ってます。
第5位 中房川 北中川谷 2010/8/7-8
宴会山行には難易度高かったかな…。初日は緩いうちにテン場にして大宴会。2日目は思ったよりも滝が連続し、どれもかなり小難しい。大人数なのではかどらない。稜線に出た時には日没後、薄暗くなっていました。甘くみていました。雪渓の具合いも難しい。
第6位 五十沢川 下ノ滝沢 2014/9/27-28
ウワサ通りの『地獄から天国』な沢でした。入渓までのアプローチが長い、入渓しても高巻きの連続。源頭部になってやっと快適な遡行となりました。1度は行く価値ある沢だけど、2度目はないな~の典型的な沢でした。下山したら御嶽山噴火しててビックリした。
第7位 米子沢からブサノ裏沢 2009/10/11-12
前日の大雨で濁った米子沢は難易度が1つアップ。高巻きが多くなり時間を食います。稜線付近ではミゾレが降ってきたりで寒さも辛い…。テン場に着いた時にはすっかり日が暮れてしまいました。翌日は快晴。天国のようなブサノ裏沢を気持ちよく遡行…といきたかったところですが、腰を痛めてしまって苦痛の遡行。1週間仕事を休む羽目になりましたとさ。
第8位 黒部川 黒薙川北又谷 2004/8/12-15
大きな川の遡行は沢登りの醍醐味。北又谷は難易度も高い。自分がリーダーとしては行けません。が、他人のリーダーだったので行ってこれました。ただ難しいだけなら行かないのですが、北又谷は美渓ですからね。スケールの大きな川旅を満喫です。
第9位 赤石沢から聖沢 2002/8/12-15
ほとんどついていっただけですが、自立に向けてステップアップできた山行でした。毎朝素麺の食事計画、初日に8倍濃縮の麺つゆの入れ物が壊れて、ザックの防水袋の中がベトベトに。醤油で食べる素麺がまずかった記憶が鮮明に残っています。
第10位 梓川 二ノ俣谷 2011/9/23-25
二ノ俣谷は梓川の事実上の本流。槍ヶ岳と思われがちですが、流域、長さとも一番大きいです。源流は大天井岳。谷は明るくキレイで快適。河原歩きが長いのが玉に瑕ですが、全体的には気持ちよく遡行できます。人気があってもおかしくないと思うのですが、どう考えてもアプローチと下山と車のデポ等に難あり。
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