鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳 2023/8-26-27

鹿島槍ヶ岳は安曇野からよーーく見える山。存在感ありますね!でも、案外登ってないんですよね…。信州側の北アルプスにしては、登頂回数はかなり少ない方だと思います。多分6回。前回から既に9年経ってますしね。ほぼ縦走中に通過する形か、積雪期のスキーや雪稜。夏に鹿島槍単体を狙って登るのは、今回が初めてです。

せっかく単体で登ったのに(爺ヶ岳はオマケ)、天気はいま一つ芳しくなかったです。初日も2日目も雲が多くて展望は限定的。そのわりに2日とも立山&剱岳は見えてたりと、ちょっと変な感じの天気でした。鹿島槍南峰からの景色はゼロ、北峰では少し雲が取れて、八峰キレットや南峰が辛うじて見えた程度。ここでも剱岳はしっかり見えていたという…。

  • 日程: 2023年8月26日(土)~27(日)
  • 天気: 1日目:くもり時々晴れ 2日目:くもり時々霧
  • メンバー: T世
  • 温泉: なし
  • 食事: 家
  • 登山口情報: 市営無料🅿は5時前で少し空きあり 登山口に近い🅿は満車
コースタイム(1日目)
  • 柏原新道登山口(5:05)
  • 種池山荘(8:25~30)
  • 爺ヶ岳南峰(9:15~30)
  • 冷池山荘(10:40~55)
  • 冷池テン場(11:05)
コースタイム(2日目)
  • 冷池テン場(5:05)
  • 鹿島槍ヶ岳南峰(6:25~30)
  • 鹿島槍ヶ岳北峰(6:55~)
  • 冷池テン場(8:55~9:30)
  • 種池山荘(11:35)
  • 柏原新道登山口(13:25)

扇沢の市営無料駐車場は5時前で空きあり

今回の鹿島槍はT世さんのリクエスト。やっぱり久しく登ってないから登りたいと。このくらいの歳になると、この山は今回が最後になるかも…と思いながら登ることが多くなりました。今回の鹿島槍もしかりです。なので、できれば晴れて欲しかったなあ…。テン場が予約制になってしまって、天気だけで決められなくなったのも残念かな。予約してなければ、予報的に他に行ったでしょうから。

3時に起きて4時前に出て5時前に扇沢到着。登山口に近い駐車場は既に満車。市営の無料駐車場はまあ空きありでした。5時に着いてれば大丈夫かなと思うけど、こればっかりはタイミングありますし、難しいところです。最悪は有料へ。

柏原新道の登山口

柏原新道は脚には優しいが心理的には長い

柏原新道は前半はコンスタントに標高を稼ぎますが、南尾根の山腹トラバースの後半は傾斜が緩んで、なかなか標高を上げてくれません。歩くのは楽なんですが、単調なので途中で飽きます。登りはそうでもなくて、下りの時はかなり飽きます。沢を渡って種池山荘の下に出ると、そこから一気に急になって、一気にしんどくなります。今日はテント装備なのでなおのことです。

天気の方ですが、早朝はスッキリ晴れてたと思います。登ってるうちに稜線を舐めるような雲が出てきました。種池山荘に近付くと、下からの雲も湧いてきます。もちろん晴れるにこしたことはないけど、本命は明日の朝。明日の朝がしっかり晴れてくれればいいです。

柏原新道途中の開けたところより針ノ木岳と蓮華岳 天気は今のところまずまず

種池山荘から爺ヶ岳へ

種池山荘まで登ってくると、青空も見えますが雲が多いです。爺ヶ岳は雲に隠れてしまってます。爺ヶ岳は何度も登ってますし、今後も何度か登ると思います。ですので、今回はあきらめよう。雲は多めだけど、中央峰に立ち寄っておきます。日帰りで爺ヶ岳に登りにくる場合、いつも南峰まででやめます。中央峰へは来ないので、もしかしたら鹿島槍と登頂回数が同じかも…?北峰は山頂への道がなかったです。

種池山荘
稜線には少し雲がかかっています
種池山荘横のお花畑はいつもいい感じ
振り返るとお花畑と種池山荘
爺ヶ岳には雲がかかってます
時々剱岳がチラチラ見える
爺ヶ岳山頂が見えてきました!
残念ながらあまり展望はない
中央峰に向かいます
なかなかっ来る機械のない爺ヶ岳中央峰
剱岳 三ノ窓雪渓と小窓雪渓が見えてます

冷池山荘

冷池山荘に着きました。テン場代は2000円/1人。北アルプスでは相場だな、この金額が。この金額に慣れてしまうのが恐ろしいところです。高いとは感じるけど、あと何回テント泊するかなと考えた時に、まあケチる金額ではないのかなとも思います。ここは2000円ですが、1リットル/1人の水が付いてくるので、実質は1800円ってもんか。

冷池山荘に着きました
冷池山荘はなかなか来る機会がないです

冷池テン場

冷池テン場の特徴というか、難点は小屋から遠いということ。標高差にして50mほどかな。小屋には何度も用事はないけど、トイレが小屋にしかない。切り詰めても4回行きました。せめてテン場にトイレがあればと思うが、そうはいかない事情があるんでしょうね。あとはテン場のスペースが斜めってること。これは結構ストレスになります。斜めだと熟睡できないですからね。悪いとこばかり書いてしまったけど、展望はとても良いです。西には立山&剱岳が、南には爺ヶ岳、東は安曇野、北は樹林で見えないけど、少し移動すれば鹿島槍がバッチリです。

ここ数年のテント事情で、我が家も昼にはテン場に着いちゃいます。テントがちょっと大きめなので、遅く着くとヤバいです。今回も大き目なテントを張れる場所はラスト1つでした。早く着いてテン場でのんびりするのが習慣になってきてます。3年ほど前にヘリノックスの椅子も買ってますし。普段はあまりしない読書などしてみたり。

夕方前に一時晴れました。爺ヶ岳がバッチリです。鹿島槍を見に少し歩いたんですが、すぐに雲が増殖してきてしまいました。かと思ったら、しばらくして雨が降り出しました。降ったりやんだりでしたが、もうテントに入ります。テント内でもヘリノックスの椅子が使えるのがありがたい。地べただと腰が悪いので大変なんです。夜も結構雨が降っていました。明日の朝はどうかなあ…

テン場からの立山と剱岳
テン場からの爺ヶ岳 見慣れぬ角度
晴れたので鹿島槍を撮りに行くも、すぐまた雲が増えてきた

2日目

翌朝、未明に目が覚めます。テントから外を見てみると、下界の灯りは見えますが、空の星は見えていません。上は曇ってるようです。曇ってても山に雲がかからなければいいです。斜めってるせいでか、やっぱり熟睡できませんでした。傾斜に対して縦に寝るより、横に寝て頭と足の高さを同じにする方が寝れるかも?ゴロゴロ転がりそうですけど。

鹿島槍ヶ岳へ向かいます

起きた時は出てなかったのに、出発前には稜線に雲がかかるようになってしまいました。一番ダメなやつです。そのうち晴れてくれることを期待しつつ出発。時々雲の切れ間から東の空が見えます。下界は良いお天気のようです。鹿島槍の南峰は直前になるまで見えませんでした。南峰に登っても濃いガスに巻かれ、お隣の北峰さえ見えず…。

朝から雲多い
下界は晴れてるけど、北アルプスには雲が多い
爺ヶ岳へと続く山並み
黒部側に雲が多いです
南側を撮りましたが、この中に槍ヶ岳が隠れています
鹿島槍ヶ岳南峰はあいにくガスガス

視界はないけど北峰へ

こんな天気ですが北峰へ。北峰への分岐が近くなって初めて、北峰が見えました。北峰への登りの途中で雲がなくなります。すると剱岳や毛勝三山が結構ちゃんと見えています。今日は富山側の天気は悪いんじゃなかったんかいな。どうやら今いるところが一番悪そうです。

北峰に登ると雲がかからない時間が多くなりました。しかし、南峰や五竜岳には雲がかかってて、後立山の山々はダメ。剱や立山の方がクッキリ見えました。あと、カクネ里を見下ろす感じが素晴らしい。そのうち行かねば。しばらく粘るも大勢に影響なし。北峰を後にします。

北峰に向かう途中でやっと見えた!
北峰の山頂が見えてます
剱岳や毛勝三山も
北峰よりカクネ里を見下ろします
八峰のキレット 五竜岳は雲の中
南峰 黒部側の雲はなくなり、今度は信州側の雲が勢い増してきた

再び南峰

北峰から分岐までは一気に下るけど、分岐から南峰までは登りベース。南峰への登りは結構しんどかったです。で、南峰に登ると何も見えなくなりました。でも、少しの間だけ雲が取れて、立山&剱岳が!でも、お隣の山は見えず…です。今の時間は信州側からの雲が優勢になってきてます。多分もう良くなることはないな…。ということでテン場に戻ります。

富山の予報は良くなかったのに剱岳が晴れた
岩小屋沢岳や鳴沢岳かな

テント撤収して爺ヶ岳を越えます

テン場に戻ると残るテントはごくわずか。自分たちが撤収してテン場を後にする時には、テントはゼロになっていました。さて、下山なのですが、まずはコルまで下ってからの爺ヶ岳越え。爺ヶ岳に登るまでは下山モードになってはいけません。天気は相変わらずでした。もう登りがなくなる南峰まで登ってから休憩しました。

テント撤収時にはテントがゼロになりました
爺ヶ岳を越えて下山です

種池山荘は素通りして柏原新道を下山です

あとは下るのみ。種池山荘の手前で熊が目撃されたようです。ホントここは目撃情報が多いです。ただ、事故は起こってない(多分)ので、正常な熊と思われます。これだけ登山者が往来してるので、熊は人間を認識してるはず。認識してて登山道に出てくるということは、人間は自分を攻撃してこない、自分も人間を攻撃しない…ということ。よほど至近距離で鉢合わせになるか、余計な刺激を与えない限り大丈夫なんだろうと思います。知らんけど。

南峰から種池山荘は30分かからないので素通り。そのあとは休憩するタイミングを逸してしまい、駅見岬まで一気に下ります。脚はまだいいけど、下りが長いと肩、背中、腰の疲労が蓄積してきます。下山後の翌日は踵、膝、腰が痛くなります。2日間ともイマイチな天気でありましたが、今日も無事下山であります。

帰りの種池山荘 相変わらず雲多い

今日は下山後温泉もラーメンもなし。温泉は入りたい気持ちはあったけど、まだお昼過ぎ。下界は暑いので、夕方までにもうひと汗はかくはず。なので、ここはガマンして家で入ることにしました。

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