鹿島槍ヶ岳は安曇野からよーーく見える山。存在感ありますね!でも、案外登ってないんですよね…。信州側の北アルプスにしては、登頂回数はかなり少ない方だと思います。多分6回。前回から既に9年経ってますしね。ほぼ縦走中に通過する形か、積雪期のスキーや雪稜。夏に鹿島槍単体を狙って登るのは、今回が初めてです。
せっかく単体で登ったのに(爺ヶ岳はオマケ)、天気はいま一つ芳しくなかったです。初日も2日目も雲が多くて展望は限定的。そのわりに2日とも立山&剱岳は見えてたりと、ちょっと変な感じの天気でした。鹿島槍南峰からの景色はゼロ、北峰では少し雲が取れて、八峰キレットや南峰が辛うじて見えた程度。ここでも剱岳はしっかり見えていたという…。
- 日程: 2023年8月26日(土)~27(日)
- 天気: 1日目:くもり時々晴れ 2日目:くもり時々霧
- メンバー: T世
- 温泉: なし
- 食事: 家
- 登山口情報: 市営無料🅿は5時前で少し空きあり 登山口に近い🅿は満車
扇沢の市営無料駐車場は5時前で空きあり
今回の鹿島槍はT世さんのリクエスト。やっぱり久しく登ってないから登りたいと。このくらいの歳になると、この山は今回が最後になるかも…と思いながら登ることが多くなりました。今回の鹿島槍もしかりです。なので、できれば晴れて欲しかったなあ…。テン場が予約制になってしまって、天気だけで決められなくなったのも残念かな。予約してなければ、予報的に他に行ったでしょうから。
3時に起きて4時前に出て5時前に扇沢到着。登山口に近い駐車場は既に満車。市営の無料駐車場はまあ空きありでした。5時に着いてれば大丈夫かなと思うけど、こればっかりはタイミングありますし、難しいところです。最悪は有料へ。
柏原新道は脚には優しいが心理的には長い
柏原新道は前半はコンスタントに標高を稼ぎますが、南尾根の山腹トラバースの後半は傾斜が緩んで、なかなか標高を上げてくれません。歩くのは楽なんですが、単調なので途中で飽きます。登りはそうでもなくて、下りの時はかなり飽きます。沢を渡って種池山荘の下に出ると、そこから一気に急になって、一気にしんどくなります。今日はテント装備なのでなおのことです。
天気の方ですが、早朝はスッキリ晴れてたと思います。登ってるうちに稜線を舐めるような雲が出てきました。種池山荘に近付くと、下からの雲も湧いてきます。もちろん晴れるにこしたことはないけど、本命は明日の朝。明日の朝がしっかり晴れてくれればいいです。
種池山荘から爺ヶ岳へ
種池山荘まで登ってくると、青空も見えますが雲が多いです。爺ヶ岳は雲に隠れてしまってます。爺ヶ岳は何度も登ってますし、今後も何度か登ると思います。ですので、今回はあきらめよう。雲は多めだけど、中央峰に立ち寄っておきます。日帰りで爺ヶ岳に登りにくる場合、いつも南峰まででやめます。中央峰へは来ないので、もしかしたら鹿島槍と登頂回数が同じかも…?北峰は山頂への道がなかったです。
冷池山荘
冷池山荘に着きました。テン場代は2000円/1人。北アルプスでは相場だな、この金額が。この金額に慣れてしまうのが恐ろしいところです。高いとは感じるけど、あと何回テント泊するかなと考えた時に、まあケチる金額ではないのかなとも思います。ここは2000円ですが、1リットル/1人の水が付いてくるので、実質は1800円ってもんか。
冷池テン場
冷池テン場の特徴というか、難点は小屋から遠いということ。標高差にして50mほどかな。小屋には何度も用事はないけど、トイレが小屋にしかない。切り詰めても4回行きました。せめてテン場にトイレがあればと思うが、そうはいかない事情があるんでしょうね。あとはテン場のスペースが斜めってること。これは結構ストレスになります。斜めだと熟睡できないですからね。悪いとこばかり書いてしまったけど、展望はとても良いです。西には立山&剱岳が、南には爺ヶ岳、東は安曇野、北は樹林で見えないけど、少し移動すれば鹿島槍がバッチリです。
ここ数年のテント事情で、我が家も昼にはテン場に着いちゃいます。テントがちょっと大きめなので、遅く着くとヤバいです。今回も大き目なテントを張れる場所はラスト1つでした。早く着いてテン場でのんびりするのが習慣になってきてます。3年ほど前にヘリノックスの椅子も買ってますし。普段はあまりしない読書などしてみたり。
夕方前に一時晴れました。爺ヶ岳がバッチリです。鹿島槍を見に少し歩いたんですが、すぐに雲が増殖してきてしまいました。かと思ったら、しばらくして雨が降り出しました。降ったりやんだりでしたが、もうテントに入ります。テント内でもヘリノックスの椅子が使えるのがありがたい。地べただと腰が悪いので大変なんです。夜も結構雨が降っていました。明日の朝はどうかなあ…
2日目
翌朝、未明に目が覚めます。テントから外を見てみると、下界の灯りは見えますが、空の星は見えていません。上は曇ってるようです。曇ってても山に雲がかからなければいいです。斜めってるせいでか、やっぱり熟睡できませんでした。傾斜に対して縦に寝るより、横に寝て頭と足の高さを同じにする方が寝れるかも?ゴロゴロ転がりそうですけど。
鹿島槍ヶ岳へ向かいます
起きた時は出てなかったのに、出発前には稜線に雲がかかるようになってしまいました。一番ダメなやつです。そのうち晴れてくれることを期待しつつ出発。時々雲の切れ間から東の空が見えます。下界は良いお天気のようです。鹿島槍の南峰は直前になるまで見えませんでした。南峰に登っても濃いガスに巻かれ、お隣の北峰さえ見えず…。
視界はないけど北峰へ
こんな天気ですが北峰へ。北峰への分岐が近くなって初めて、北峰が見えました。北峰への登りの途中で雲がなくなります。すると剱岳や毛勝三山が結構ちゃんと見えています。今日は富山側の天気は悪いんじゃなかったんかいな。どうやら今いるところが一番悪そうです。
北峰に登ると雲がかからない時間が多くなりました。しかし、南峰や五竜岳には雲がかかってて、後立山の山々はダメ。剱や立山の方がクッキリ見えました。あと、カクネ里を見下ろす感じが素晴らしい。そのうち行かねば。しばらく粘るも大勢に影響なし。北峰を後にします。
再び南峰
北峰から分岐までは一気に下るけど、分岐から南峰までは登りベース。南峰への登りは結構しんどかったです。で、南峰に登ると何も見えなくなりました。でも、少しの間だけ雲が取れて、立山&剱岳が!でも、お隣の山は見えず…です。今の時間は信州側からの雲が優勢になってきてます。多分もう良くなることはないな…。ということでテン場に戻ります。
テント撤収して爺ヶ岳を越えます
テン場に戻ると残るテントはごくわずか。自分たちが撤収してテン場を後にする時には、テントはゼロになっていました。さて、下山なのですが、まずはコルまで下ってからの爺ヶ岳越え。爺ヶ岳に登るまでは下山モードになってはいけません。天気は相変わらずでした。もう登りがなくなる南峰まで登ってから休憩しました。
種池山荘は素通りして柏原新道を下山です
あとは下るのみ。種池山荘の手前で熊が目撃されたようです。ホントここは目撃情報が多いです。ただ、事故は起こってない(多分)ので、正常な熊と思われます。これだけ登山者が往来してるので、熊は人間を認識してるはず。認識してて登山道に出てくるということは、人間は自分を攻撃してこない、自分も人間を攻撃しない…ということ。よほど至近距離で鉢合わせになるか、余計な刺激を与えない限り大丈夫なんだろうと思います。知らんけど。
南峰から種池山荘は30分かからないので素通り。そのあとは休憩するタイミングを逸してしまい、駅見岬まで一気に下ります。脚はまだいいけど、下りが長いと肩、背中、腰の疲労が蓄積してきます。下山後の翌日は踵、膝、腰が痛くなります。2日間ともイマイチな天気でありましたが、今日も無事下山であります。
今日は下山後温泉もラーメンもなし。温泉は入りたい気持ちはあったけど、まだお昼過ぎ。下界は暑いので、夕方までにもうひと汗はかくはず。なので、ここはガマンして家で入ることにしました。
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