乗鞍岳の紅葉 位ヶ原山荘から登る

紅葉の時期の乗鞍岳はお初となります。乗鞍岳自体のポテンシャルは高いと思うんですが、上までバスが行ってる観光地だしなあ…。体育の日の3連休は混むしなあ…。バス利用とかで面倒臭いし金もかかる。そんななか、3連休に予定してた計画が天候不良で頓挫。様子見ながら自宅起点で動くことにしました。そんなこんなで乗鞍に白羽の矢が…。

乗鞍の紅葉を見るにはどう歩けばいいんだろう…から始まります。予備知識ございませんので。スキーでは何度もお世話になってるんですが、植生からして位ヶ原山荘から上が灌木帯で良さげな雰囲気。バスで位ヶ原山荘まで行って、そこから上まで歩こう!あとは見た目で行き当たりバッタリだな~

  • 日程: 2022年10月9日(日)
  • 天気: 高曇りでたまに晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 
  • 食事: 國松(松本市ラーメン)
  • 登山口情報: バス 往き=三本滝駐車場から位ヶ原山荘 帰り=畳平から三本滝駐車場
             https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/echoline/
コースタイム
  • 位ヶ原山荘(7:45)
  • 肩ノ小屋口(9:15)
  • 肩ノ小屋(9:45~10:10)
  • 富士見岳(10:30~35)
  • 大黒岳(11:00)
  • 畳平バス停(11:40)

三本滝の駐車場はわりと混んでました

三本滝の駐車場は6時半前で8割がた埋まっていました。このうちバスに乗るのがどの程度か…?ここから登る人、自転車で登る人…などなど含まれているようです。で、結局はバスに乗ったのは10人もいなかったです。バスの乗客のほとんどは下の乗鞍高原からのようでした。

始発のバスは6台運行。さすが3連休中日といったとこか…。6台もあるのに、位ヶ原山荘で下車したのはウチら2人だけだったという…。みんさん畳平までかなあ?春スキーのバスのイメージがあるので、ちょっと拍子抜けでした。山荘から見るに、ここから上は紅葉がかなり良い感じ。楽しみであります。

位ヶ原山荘から歩き始めます

車道を少し歩いて登山道に取り付きます。スキーの時とほぼ同じ感じ。紅葉の灌木の中を進みます。外から見るとキレイな紅葉なのですが、中に入ってしまうとモジャモジャ感。幹や枝が目立つし、紅葉した葉っぱは裏側から見ることになります。帰りのバスからはいい感じだったことを思うと、やっぱ紅葉は外側から見るもんだ…と再確認したところであります。

むさ苦し目な灌木帯は最初だけで、そのうちお花畑が出てきたりします。登るにつれて開けてくる感じ。見渡せるようになってくるので、周囲の紅葉がキレイです。しかし、今日は高曇り。時々日は射すんですが、どんよりした時間が長かったです。紅葉は日が射すか射さないかで雲泥の差ですからね。

始発はバス6台だったにもかかわらず、位ヶ原山荘で降りたのはウチら2人のみでした
位ヶ原山荘から少し車道を歩いて山道の入り口へ(スキーの時と同じ感じ)
登山道入口
前半の灌木帯はちょっとモジャモジャしてて今ひとつ
だんだん開けてきてお花畑も混じるように
振り返りますと紅葉がキレイ!
紅葉は位ヶ原から位ヶ原山荘前後が見頃です
真南からの穂高連峰 槍も
下界は雲海に沈んでおります 遠くの山は南アルプス
1回目の車道横切り前後から高山帯となる
今日は展望は良好なんですが高曇りで光量不足であります

登山道は2度ほど車道と出くわします

車道に出くわします。車道には2度出ますが、1回目と2回目の間はよくある高山帯下の紅葉。涸沢にあるようなナナカマドとダケカンバの紅葉です。2回目の車道から肩ノ小屋までは高山帯の紅葉。樹林がどうのこうのというより、岩とハイマツとお花畑で構成されています。1回目の車道に出てからは、今時期の紅葉にしても、夏のお花畑にしても、さすが3000mを超える乗鞍岳だなって感じです。

振り返りますと、下界は雲海となっております。手前の存在感のある山は鉢盛山。北には槍ヶ岳&穂高岳、あとは遠くの山々。浅間連峰、八ヶ岳、南アルプス…が主なところです。今日は高曇りで光量不足ですが、雲海の景色はなかなかのもんです。でも、雲海はなくてもいいから、青空と日光が欲しいです。

せっかくのナイスロケーションも光量不足で寂しい感じに
何人か追い越されたけど、三本滝から歩いて登ってる人たちだろうか…?
青空優勢になってきて日が当たり始めました 景色が明るくなります
振り返ると鉢盛山
基本、沢形を詰めていきます

植物はすっかり秋から冬へ

2回目に車道に出たところは公衆便所のところ 肩ノ小屋口のバス停があります
肩ノ小屋口から登る人はわりと多いようです
雲海の雲が少し減ってきたような…
肩ノ小屋が見えてきました
乗鞍岳主峰の剣ヶ峰
鱗雲はいいのですが、隙間がないので太陽が射さない

肩ノ小屋から富士見岳に登りました

位ヶ原山荘から肩ノ小屋までは人影疎らでしたが、肩ノ小屋からはもう観光地。人がウヨウヨです。それでも、夏山シーズンに比べると少ないように感じました。秋の行楽シーズン真っただ中なのに…。この3連休の天気予報が芳しくなかったから人出も少ないのかもです。

今日の予定としては、最長で剣ヶ峰~大黒岳の稜線を歩いて位ヶ原山荘へと下る…なのですが、この天気でそこまで頑張ることもない。剣ヶ峰はパスして富士見岳、大黒岳と歩くことにします。夏は流氷が浮かんでいた不消池はただの池になり、草紅葉というよりも枯れた葉が目立つ乗鞍主稜線。稜線を歩くとすれば花の時期がベストかな~。まあ、今日は天気が天気が渋めなのでなんとも言えないところはありますが…。富士見岳からの展望は良かったな!あと、畳平を見ながらの下りもロケーション良かったです。

位ヶ原下部の紅葉が見頃なのがよくわかる
肩ノ小屋から車道を歩きます
あそこから富士見岳へ
富士見岳山頂から畳平や鶴ヶ池
富士見岳からの下り 見おろす感じがいいですね~
大黒岳と槍ヶ岳&穂高岳 右端には常念岳も
富士見岳からの下りがロケーション素晴らしかった!

天気は高曇りで残念ですが大黒岳はいいところ

続きましては大黒岳。この夏に訪れてお気に入りの場所となりました。低くて目立たないピークですが、低い分他の山が立派に見えます。そして、なんといってもプチ双六岳とも言える、こんもりした尾根道の先に穂高&槍の景色。この景色が大黒岳のウリかなと勝手に思ってます。今日は残念ながら白黒の世界。また季節を変えて来てみたいところです。

エコーライン県境にあった看板
続きましては大黒岳へ
大黒岳山頂から北の展望
大黒岳のまるで双六みたいなところ
双六よりも丸みが少ないか…
まさに烏帽子岳

バスの車窓からの紅葉が一番よく見えたり…

せっかくなので大黒岳は通り抜け。乗鞍スカイラインまで歩きました。そして、スカイラインを歩いて畳平へ。12時5分のバスに乗る行列に並びます。風があってちょっと寒かったけど許容範囲内。これが雨降ってたりしたら悲惨。

畳平から三本滝までバスに乗ったわけでありますが、歩いて登りながら見る紅葉よりも、バスの車窓から見る紅葉の方がきれいでした。車道は開けてるし、バスからだと一段目線が高くなるのが原因かなあ。天気は下り坂。剣ヶ峰には雲がかかり始めました。タイミングとしてはちょうどよかったのかな~。良くないながらも楽しめたということで。

お花畑をジオラマで撮ってみた

本日の下山後ラーメンは…國松

下山後ラーメンは少し逆方向にはなるけど、カモシカスポーツの近くにある『國松』というラーメン屋。スープはちょっとしょっぱ目だったけど、コシのある麺は好みです。食べ終わって店から出るとまさかの本降り。ほんと12時のバスに乗って下りてきてよかったと思ったのでした。高曇りで不完全燃焼気味な乗鞍、青空の広がる天気の時にまた来てみたいと思いました。


乗鞍岳の紅葉(今回の動画)
夏に歩いた乗鞍岳
2022年2月の乗鞍岳山スキー 屋根板
2001年1月の乗鞍山スキー

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