2021年紅葉シーズンスタートです。まずは本州で一番早く紅葉すると言われてます三ツ石山へ。真っ盛りにはもうひと息でしたが、天気に恵まれて今年最初の紅葉を満喫です。山頂だけ岩になってる、岩手山の眺めが良い、小畚山にかけてのだだっ広い稜線…などなどが、三ツ石山のウリなのかなと思います。今日は青空に加えて、良い雲が出てたのもポイント高かったです。
三ツ石山に登るまでは、ホントに紅葉してるんかいな…と不安でした。登ってみると紅葉してるんですよね~。なんか、早く紅葉するツツジやカエデなどの灌木が、三ツ石山に集中してるって感じです。周囲の山や稜線は高低差がないので、一気に一面が紅葉するというのも特徴なのかなと思いました。
時系列だとなかなか紅葉の写真が出てこないので、紅葉ギャラリーをご覧ください
動画も作ってみたのでよろしければ!
初日は雨なので喜多方に立ち寄りながら北上
シルバーウイーク前半、敬老の日絡みの3連休は北アルプスのつもりだったのが、テン場難民&初日台風ということで、どうしたもんか…。同時に東北の紅葉の進み具合もチェックしてまして、今年は9月が涼しいので早く始まりそうな雰囲気。後半の方が良いだろうなとも思ったけど、2日目、3日目は晴れ予報。後半も晴れる保証もないし、ちょいと早いとは思いながらも東北へ。初日の悪天は移動日と割り切ります。
初日は早朝5時ごろに安曇野を出発し、まずは恒例の喜多方経由。今回は『食堂なまえ』に。3度目で初の極太手打ちを頂きました。細めのうどんのような太さで、モチモチしてて美味しかったです。この日のうちに雫石の道の駅まで進んでおきました。
たくさんある三ツ石山のルートの中からリフトアクセスを選択
三ツ石山あたりは登山道がたくさんあります。どこから登ろうか…。昨年は9月22日に松川温泉から源太ヶ岳含めた周回ルートです。今年より3日遅かったのに、紅葉はまだ色づき始めってとこでした。一番最短は奥産道からだけど、駐車場の争奪戦が激しい?し、三ツ石山だけになってしまう…。
で、今回は網張温泉スキー場のリフトを使うことに。駐車場は安心!リフトのおかげでスタート地点は高いんですが、アップダウンの多い稜線を長く歩くので、かえって奥産道よりは時間がかかってしまいます。が、大松倉山に登れるのがうれしいところかな。2015年秋にスキー場から岩手山に登ってまして、リフトから三ツ石山荘の間の未踏の区間が埋められるのも、ここにした理由の一つであります。
リフトの始発は土日祝は7時。片道3本1500円、往復3本2000円、片道3本+奥産道バス1500円…と悩める料金体系。結局のところ、JAF割で往復2000円→1500円があったので、これに決定!リフト3本乗ると、上まで40分かかっちゃいます。かなり長い。今日は陽気が良かったからいいが、寒いと辛いだろうな…
詳しくは 2021網張展望リフト情報へ
大松倉山の基部まではパッとしない稜線
リフト終点からひと登りで稜線の登山道との分岐。その手前に展望台があります。犬倉山や姥倉山の斜面がよく見えるけど、見る感じではほとんど紅葉してないです。一応、記録を見ると3日前で5分くらい染まってる感じだったけどなあ…。8割のつもりで来たけど、不安になりますな。
大松倉山の基部までは針葉樹と広葉樹が混じった、あまりパッとしない林が長いです。緩いけどアップダウンも多い。雨上がりということでか、泥がヌルヌルで滑る滑る。帰りがメンドクサイなあ…とか思いながら歩いてました。帰りは登り基調だしな。
大松倉山の頂稜は快適な稜線歩き
大松倉山の登りになると、笹と灌木になり開けてきます。ポツポツと紅葉した灌木も点在。山頂に着くけど展望悪い。エアリアには『展望良い』と書いてあるのになあ…。水分補給だけして先に進むと、『展望良い』稜線歩きに。振り返ると岩手山…はまだ逆光。太陽が上がった帰りが楽しみだな。乳頭山とかも見えてます。そして、三ツ石山も見えてきた!山頂付近は赤くなってる部分もあるが、ここから見る限り、どうなんだろう…て感じ。
始発のリフトにはそれなりに行列できてたわりに、ほとんど人がいない。岩手山に向かう人の方が断然多いのかも。稜線のアップダウンが面倒だから、リフト使って三ツ石山に登る人は少ないのかもね。紅葉見るだけなら奥産道からで十分だろうし。
三ツ石山荘で小休止 湿原散策
ひと下りで三ツ石山荘。ここで奥産道からの人、松川温泉からの人が終結します。一気に賑やかになりました。…とは言っても、混んでるって感じではなかったです。T世さんトイレの間に、湿原で写真撮ったりして遊びます。
三ツ石山への登りは笹斜面で紅葉の気配なし
さて、いよいよ三ツ石山へ!こっち面はほぼ笹の斜面。紅葉の雰囲気はほぼナシ。今日は秋晴れ!澄んだ青空が広がってます。笹と青空もまたいいんですよね~。それにプラス今日はいい感じの雲も出ております。紅葉してなかったとしても、『まあいいか…』って思える天気です。
三ツ石山山頂! 紅葉はまずまずしてます
三ツ石山の山頂に着きますと、あれまビックリ!紅葉してるじゃないですか!まだ真っ赤っかにはなってないですが、この天気でこれだけ染まってれば満足できるレベルです。山頂に登るまでオアズケで、登って初めて紅葉した景色が見れるというのが、何ともドラマチックで…。唯一の笹斜面に道が付けられてるってのがミソですな。
山頂の岩峰でのんびり休憩します
手前の岩峰でまずひと休み&景色堪能。赤く染まった斜面越しの岩手山、三ツ石山定番の構図だな。岩手山が『山』の字に見えるとか。山頂の岩峰に移動。小畚山へのなだらかな稜線が印象的です。尾根というより台地だな。冬は一面の大雪原なのかなと想像してしまう。意外と強風で樹林出てたり?髭の剃り残しみたいになってたりして。ま、冬はともかく、春に来てみたいな。
山頂には人がウジャウジャいるわけでもなく、タイムラプスも撮れたし、わりとストレスなく過ごせます。北端の岩峰も混んでなかったし。この北端の岩峰に立った展望が一番すごいな。高度感のある紅葉のロケーションが凄いです。
やっぱ三ツ石山だけでは勿体ない。このだだっ広い稜線を歩きたくなります。かといって、戻ってこないといけないしな。小畚山はちょっと遠い。コルから1つ目のピークまで行ってみることにしよう。地形図には山名はなく、1447.9mとだけ。エアリアを見ると覘標ノ台とありました。でも、ニセ小畚がしっくりくるのかな?ここではニセ小畚で。
ニセ小畚に向かいます 三ッ沼は感じのよい池
紅葉した灌木の中をタラーっと下っていきます。いったんパッとしない針葉樹混じりの林になるけど、またしばらくで灌木に。コルには三ッ沼。三ツ石に対抗か?池の周囲にはあんまり紅葉する木は生えてなかったけど、これから向かうニセ小畚と三ッ沼の絵はよかったです。それもこれも天気が良いから。
ニセ小畚の登りの紅葉がよかった!雲がいい!
三ッ沼からニセ小畚への登り。ここがよかったなあ~♪紅葉した灌木が増えてきて、青空と良い雲をバックに赤が映えます。振り返ると、だだっ広い稜線の先に三ツ石山。大雪山の白雲岳から忠別岳の、これまただだっ広い稜線を思い起こしますね。どっちが広いかな?あっちは完全に木のない風衝地だけど。
ニセ小畚でまたまた大休止
ニセ小畚はあんまり広くなかった。先客がいたけど、すぐに出て行ったので、快適な岩の上をゲット!のんびり休憩できました。小畚山方面もところどころ赤が密集してて紅葉よさそう!行きたい気分に駆られるが、行った分だけ戻ってこないといけない…。次があれば、やっぱ松川温泉からの周回がいいなあ…
三ツ石山に戻ります
今日は3連休の中日。帰りの心配しなくていいので、時間的にも気分的にもゆったり。おかげで、太陽がすっかり登り、向きも南に変えてきたので、三ツ石山や岩手山がだいぶ順光に。朝は少し逆光気味だった。太陽が昇ると全然違いますね。景色がクッキリしてきます。そのクッキリした景色を堪能しながら三ツ石山に戻りました。
帰りの三ツ石山山頂でまたまた大休止
帰りの三ツ石山は人出が何倍増かに!こんな感じの観光地みたいな山は、やっぱり昼にかけて混んでくるんだな。往きでゆっくりできてよかったです。とかいって、帰りもそこそこゆっくりしました。岩手山が逆光じゃなくなりました。往きで撮った写真は全て取り直しですな。これもまたヨシ。
帰りの大松倉山も展望良好な頂稜歩き
三ツ石山荘までは道が混んでてペースあがらないけど、分岐の先からはガラガラに。リフトまで長い道のりです。あとは大松倉山という楽しみが残ってます。大松倉山の長い頂稜は気分爽快です。キレイな斜面とか見えてると、スキーのこと考えちゃいますな。
大松倉山からリフトまではやっぱり長く感じた
大松倉山を下ってしまうと、あとはリフトまで消化試合的なつまらない稜線歩き。それでも朝より雰囲気は良くなってたような…。太陽が昇って、暗かった林が明るくなったからかな?リフトに向けて最後が登りベースというのが辛いところですが…。40分かけてリフトで下山です。観光客が多かった。
本日の下山後温泉とラーメン
下山後温泉はせっかくなので網張温泉。休暇村の本館はコロナのため日帰り入浴は休止中。日帰り入浴専用の温泉館の方へ。スキーシーズンじゃないから空いてるかと思いきや、だいぶ混んでる感じでした。隣接するキャンプ場も賑わってたしなあ。ただ、停まってる車がほぼ地元ナンバーというのが信州とは違うところかな。
下山後ラーメンは行き当たりばったりになり、危うくラーメン難民になりかけました。一関まで移動して『たか志』という市街地から離れた寂しい場所にあるラーメン屋へ。博多の白トンコツ、熊本の黒トンコツ、尾道の醤油ラーメン…などなど、有名ご当地ラーメンを再現してるようなラーメン屋。普通に美味しかったです。
厳美渓の道の駅まで進んで、明日の栗駒山に備えます。
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