栃木県の足尾にある沢入山、中倉山を歩いてきました。他にはない特異なロケーションの山でした。展望も雰囲気も素晴らしいの一言。日本中のあちらこちらの山を歩いてきましたが、なんでこの山が抜け落ちてたんだろう…。自分の中では○○名山上位に入れてもいいかな~ってくらいです。ただ、この景観が足尾銅山の公害によるものだってことは、複雑な気持ちになりますねぇ。
- 日程: 2025年11月2日(日)
- 天気: 晴れのちくもり
- メンバー: T世
- 温泉: みどり市 かたくりの湯 520円(市外大人)
- 食事: 佐野ラーメン 大和
- 登山口情報: 銅親水公園が満車だったので500m手前の🅿に
文化の日3連休は北関東遠征
文化の日の3連休は近畿遠征を企てていました。しかし、微妙な予報と山選びに決め手を欠いてて、しばらく悩んでいました。そうしたところ、適当にヤマレコか何かを眺めてて、この沢入山、中倉山の写真が目に飛び込んできました。初めて見る風景に、ここはどこだ?となり、調べてみますと足尾の山だったということです。ヨシ!ここに行こう!文化の日3連休は北関東ということに相成りました。
ちなみに足尾近辺の山だと、皇海山、庚申山、袈裟丸山あたりがまあまあ有名どころ?この3つは既に登ってたんですけどね、沢入山、中倉山は知りませんでした。松木渓谷や松木ジャンダルムは言葉としては聞いたことあったけど、この中倉山とは結び付いてませんでした。日本全国にはまだ穴場というか、素晴らしい山なのに抜け落ちてる山がたくさんあるんだろうなあ…
前日は榛名山で観光&ハイキング。久しぶりに佐野ラーメンを食べ、前夜は『くろほね・やまびこ』という変な名前の道の駅で泊まります。小さく寂しい道の駅でした。登山口であります親水公園に向かいます。親水公園のトイレは早朝は閉まってるというウワサなので、手前の赤倉というバス停にある公衆トイレに寄っておきました。
駐車場は早い時間から大賑わい
親水公園の駐車場は30台駐車可となってますが、着いた直前に満車になったようです。進入路に路駐の列ができ始めてるとこでした。6時半でコレ、思っていたより人気の山のようですな。路駐の列に並べてもよかったけど、500mほど手前にある10台駐車可の駐車場がまだ空いてそうだったので、戻ってそこに駐車しました。余分に歩くことになるけど、まあいいか…って感じです。砂防ダムの連瀑を見れたのでヨシとします。

登山道取り付きまでが意外と長い
親水公園の先にゲートがあって、そこから先は一般車通行止め。ゲートの両端も塞いでありました。バイクとかも入れさせないためかな?おかげで腰が悪いのにゲートをくぐることに。このあと1本大きな川を渡り、さらにもう一つ大きな川を渡ります。ルートはクネクネしてて、なかなか先に進んでいかない感じです。植樹地帯を越え、送水管をくぐるとやっと仁田元川沿いの林道です。
天気の方は真上より東は薄曇り、西は晴れています。太陽は東にあるので日は射しません。でも、中倉山に日が射してるのはわかります。最悪でも今の状態をキープしてもらって、欲を言えばもう少し青空が増えて欲しいところであります。車を停めた場所から登山道の取り付きまで約4キロ、時間にして約1時間でした。



取り付きから稜線まで急登続き
登山口に着くころには既に日差しがギンギンに照り付けてます。ジグザグは付けられてるけど急登続き。朝から半そでです。ちょっとしたコルまではひたすら登る感じが1時間ほど続きました。コルからは尾根になるけど、傾斜が急なのは相変わらず。中倉山直下で直登と巻き道に分岐しますが、ちょうどそこにお立ち台のような岩がありました。紅葉もまずまずで素晴らしい展望です。






稜線に出ると男体山が見えてきました
徐々に傾斜が緩み、周囲の木の高さが低くなります。そして、尾根から稜線に出ます。反対側の景色が見えてきました。大きな山の塊が手前にあって、その奥に目立つのは男体山。おお…、こんな見え方するんか~。手前の大きな山は半月山から社山、大平山と続く山並み。半月山というと日光。その向こう側には中禅寺湖があるのかー。なかなかに新鮮な景色です。


ツツジの灌木密集地帯を抜けると…
稜線はツツジか何かの灌木が密集。葉っぱはほぼ落ちてて、残り物の葉っぱが残ってます。掻い潜るように道が付いてて、それを抜けたとこから一気に景色が開けます。絶景稜線歩きの始まりです。写真撮ったり動画撮ったり、景色を見たりでなかなか進みません。開けたところから少し進んだ、岩の塊があるピークが中倉山でした。






左右非対称の快適稜線歩き!
左には笹が生えてて、その中にポツリポツリと中くらいの木が生えてます。のどかな風景です。対して右側はほとんど木の生えない殺伐とした岩肌の続く斜面。左右の対比が極端です。稜線は緩くアップダウンを繰り返します。展望が素晴らしいので登りが苦になりませんね。登ってることにも気付かないくらいでした。


人気の『孤高のブナ』
少し大きな下りの先のコルに『孤高のブナ』がありました。見てすぐわかりますね。保護のためのロープがしてあって、根元に近付けないようにしてありました。本来はここらへんブナ林だったんですかね…。足尾銅山の精錬所から出た排煙の影響で樹林は枯れてしまい、奇跡的に残った1本のブナということです。




岩場も出て変化に富んだ稜線
『孤高のブナ』の少し先でちょっとした岩場になります。それまではテクテク歩ける普通の道。変化があっておもしろい。中倉山を巻く道は地図にもついてるけど、地図には乗ってない岩場を巻く道もありました。と言いますか、あちこちに巻き道ありました。ここに要るか?という場所にも。今回のルートは全体を通して道標なるものがありません。林道からの取り付きと、中倉山と沢入山の山頂看板があっただけ。中倉山の巻き道分岐も道標ナシでした。お客さんは多いので踏み跡はバッチリです。


稜線付近の紅葉は終わりかけ
紅葉の方ですが、稜線は終了間際で下の方はまだまだこれから。中間が盛りかと言うとそうでもなく、よくわからない感じでした。稜線の少し下あたりミズナラ?の黄葉が見頃と言えばそうだったかもしれません。中倉山と沢入山の間の松の木沢側の斜面に点々とツツジが紅葉してるのが見えました。俗にいう『赤い羊』。もう終わりかけだったけど、真っ赤っかの時はどんなだっただろう…?




沢入山に向けての登り
沢入山に向けてグイっと登ります。ここの登りは本格的だったので登ってるのはわかりました。はじめは笹の中の明るい疎林の斜面、上半分は右側が岩場で足元ガラガラ。これを登り切ったピークが沢入山かと思ってたら騙されました。ピークに棒が1本立ってたのでてっきり山頂と思ってました。『波平ピーク』だそうな。このニセピークから振り返る景色がまたすごい。歩いてきた稜線の右と左の差が実感できます。






波平ピークから本物の山頂へ
ニセピークから沢入山へはダラダラと登っていく感じ。男体山がだいぶ後になった代わりに、日光白根山のピーク部分が見えるようになってます。正面の皇海山がだいぶ近くなりました。皇海山の左手には庚申山がありますが、特徴のないこんもりした山です。岩山のイメージがあるけど、こっち側からだと岩山の雰囲気はないです。





沢入山のすぐ先の展望のよいピークまで
沢入山の山頂は狭くて木が生えてます。その木にサザエさんの『アイムソーリー』の看板が架かっていました。山頂から少し西に進んだちっちゃなピークを最終目的地にする人が多いようです。こちらは遮るもののない360度の大展望です。まだ先には踏み跡が続いてて、この先の『オロ山』まで行く人が何名かいたようです。オロ山からさらに尾根通しで進むと庚申山ということになります。







名残惜しいが戻るとします
さて、来た道を引き返します。帰りもまた楽しめるかと思うと贅沢ですねえ。ただ、だんだんと雲が多くなってきました。薄日になったり陰る時間も多くなってきます。陰るとせっかくの景色が台無しですねぇ…。鮮やかさがなくなってしまいます。往きがしっかり晴れてくれて本当によかったと思いました。



稜線を離れる地点で最後の休憩
往きは写真撮ったり景色見たりで時間かけて歩きました。帰りは往きに比べてスタスタ歩いてたので、中倉山に着くのが早く感じました。名残惜しいので、最後に中倉山の先、尾根から離れるところで休憩しておきます。男体山のてっぺんに雲がかかるようになりました。



急登で疲れ、車道歩きにウンザリも充実山行でした
さらば中倉山~沢入山の稜線!また何時か来たいと思います。松木ジャンダルムというのはアルパインなのかな?一般路に毛が生えたくらいなら来てみたいとも思います。これから急な下り道。前後を行くみなさんハイペースで釣られちゃいました。膝をかばいうとつま先着地になるので、ふくらはぎが異様に疲れます。最後の4キロの車道歩きがかったるい…。かったるいけど、気分が充実感たっぷりでした。





本日の下山後温泉とラーメン
本日の下山後温泉は水沢駅温泉センターへ。しかし、入り口まで行って1550円にビックリ!引き返します。2020年に袈裟丸山に登ったあと入りましたが、その時は600円でした。そのつもりで来たのでビックリでした。大幅にリニューアルされたようでうすね。
下山後ラーメンは昨日に引き続いて佐野へ。今日は大和。夕方4時とかで1時間くらいは並びました。昨日のようすけがほとんど並ばずに入れたました。今は大和の方が人気なのか…?ただ、キャパはようすけの方が断然ありますからね。並んだ甲斐あってとっても美味しく頂きました!



翌日は半月山から沢入山を見る
翌日はいろいろ考えてたけど、今日の稜線から見えていた半月山に登ることにしました。登るといっても観光客に混じって登るって感じでしょうけど。朝のうちは晴れると思っていたのが、朝から芳しくない空模様。突き当りの駐車場まで行って登らずに帰りました。駐車場からも中倉山~沢入山の稜線がバッチリ見えたので、目的は達成であります。
ただ、そのうち雨が降り出し、それがみぞれに変わり、しまいには雪に。金精峠では一部シャーベット状になりピンチでした。さすがにまだノーマルタイヤですからね。雪は一時的でやんでくれてたので助かりました。降り続いてたらもっと積もってたと思います。早い時間の撤収になったので、お昼のラーメンは上田まで戻ってから。2度目の三味軒でした。ここも結構並びましたねぇ…。








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