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笠取山、古礼山 作場平から 2025/10/27

作場平から笠取山と古礼山に登ってきました。笹と疎林が中心で奥秩父らしからぬ爽やかな山容です。もともと笠取小屋テント泊で考えてたんですが、2日連続で晴れない予報だったので日帰りに変更です。はじめ快晴だったのが古礼山でガスガスになり、そのガスはしばらくで解消し、笠取山では再び晴れました。古礼山とそこに続く稜線の天気が悪くて残念だったけど、帰りのヤブ沢が思いがけずよかったりで、まあまあの山行になりました。

  • 日程: 2025年10月27日(月)
  • 天気: 晴れのち曇りのち晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: みさかの湯 720円(JAF割520円)
  • 食事: 蘇州 甲府市ラーメン
  • 登山口情報: 作場平駐車場 平日でガラガラ トイレあり
コースタイム
  • 作場平(6:55)
  • 笠取小屋(8:15~30)一休坂経由
  • 古礼山(10:05~35)
  • 笠取山(12:15~40)
  • 笠取小屋(13:10)ヤブ沢経由
  • 作場平(14:25)

作場平の駐車場はガラガラでした

紅葉シーズンの作場平は駐車場がえらいことになるようですが、今日は月曜日ということでその心配はナシ。それでも早出が良いかと思い、安曇野インターを4時前に通過して深夜割引に掛けました。2時間半ほどで作場平へ。結構時間かかります。柳沢峠の道がよくなってストレスは減りました。作場平の駐車場は6時半くらいで先客3台でした。ちなみに約30台駐車可でログハウス調のトイレありです。

登りは一休坂経由で

渓谷沿いの道を登っていきます。最初だけ広葉樹でいい感じだけど、すぐに杉の植林地になって興ざめ。途中でそのまま川沿いを進むルートと、尾根に上がるルートに分かれます。笠取小屋で合流するけど、往きは最短であります尾根ルートで。尾根に上がると杉はなくなりミズナラ中心の広葉樹の森となります。紅葉は見頃にはちょっと早いけど、まあまあ紅葉気分では歩けました。

笠取小屋はいいとこに建ってます

笠取小屋は樹林帯にありますが、明るく開けたロケーションの小屋です。管理人は土日のみのようで今日は不在。テント張る場合は料金箱に入れておくようになってました。ちなみにテントは1人1000円、小屋は素泊まりのみで4500円。ビールは350mlが500円と良心的かな…?まあ、ここまで車で上がって来れますからね。トイレは作場平と同じ型のが2棟建ってて、片方は閉鎖されてました。

小さな分水嶺

トイレとテン場の間の板敷きの道を登っていきます。だんだんと木がなくなってススキの原っぱに。その先の丘が『小さな分水嶺』と呼ばれる場所。多摩川、荒川、富士川の3つの川の分水嶺になっています。『小さな分水嶺』からは、これから向かう古礼山への山並み、そのあと登る予定の笠取山が見えています。快晴だった天気ですが、古礼山の向こう側、恐らく雁坂峠あたりに不穏な雲が湧き始めます。このあと増殖しないことを祈りつつ向かいます。

雁峠はとっても気持ちの良いところでした

小さな分水嶺から緩く下ったところが雁峠。雁坂峠と紛らわしい…。この雁峠がまたいいところ。短い笹原が広がる幅広のコルで、これから向かう斜面の景色もきれい。周囲はカエデ(多分)の疎林になってて、落ち切らない紅葉した葉っぱが残ってていい感じでした。峠にはベンチも置いてあってのんびりできるけど、さすがにここでは休みません。

雁峠から古礼山へ

古礼山に向かいます。雁峠からの登りが気持ちいい!短い丈の笹の急斜面をジグザグに登っていきます。登るにつれ雁峠を見下ろせるようになり、笠取山の形も端正になっていきます。ポツリポツリと生えるカエデの雰囲気もよい。そのうち樹林帯に入ってしまい、気持ちいところはオシマイ。樹林帯には入りますが、時々開けたところが出ててきて、まずまずの快適稜線歩き。

みるみる雲が増殖して…

稜線が快適なのはいいんですが、さっきの不穏な雲はやっぱり増殖してきました。しばらくは古礼山あたり見えてたけど、雲に隠れてしまうようになりました。真上の空も曇ってしまい、日が射さなくなってしまいます。なんてこったー…。今日は一日快晴と思ってたのに。南からの湿った気流が奥秩父の稜線を登り上げ、そこで雲ができてるようでした。少し下の方は日が当たってたし、風下側では雲がなくなってました。

古礼山の山頂で少し晴れ間が

古礼山に近付くと、なんだか少し明るくなってきたような気がします。そうこうしているうちに青空も見え始めます。かと思ったらまた雲に覆われたり。古礼山の山頂の一角から山頂までの間、雲の穴から太陽が射してくれました。不幸中の幸いってとこですかね。山頂標識のあるところは居心地イマイチなので、少し戻ったベンチのあるところで休憩します。

休憩してる間は日が射したりガスガスになったりの繰り返し。晴れ間が出た時でも遠くの展望はなく、富士山や南アルプスが見えることはありませんでした。

燕山あたりから急速に天気回復

ガスガスの中戻ります。奥秩父は鉄板晴れ予報とみてわざわざ来たのに…。しょんぼりしながら歩いてたところ、燕山あたりから雲が急速に減り始めます。みるみる青空が増えてきます。振り返ると既に古礼山あたり晴れてます。なんとタイミングの悪いこと。あと30分遅く出てたら、古礼山でドラマチックな場面を見れたかもしれないのに…。ま、こればっかりはね。

でも、雁峠までに天気が回復してくれてよかった。雁峠では単独のおじさんがいて、なんとその方は9月の蝶ヶ岳のテン場で隣だったひとでした。今日は将監小屋まで行き、和名倉山を往復して雲取山まで歩くとのこと。ワタクシも奥秩父は将監峠から雲取山の間、国師ヶ岳から甲武信ケ岳の間がつながってません。そのうちつながられたらいいけど、どうかなた…

笠取山に登ります

笠取山に向かいます。雁峠から緩やかに登って小さな分水嶺。そこから小さな丘を2つほど越えます。丘を越えるたびに笠取山に近付く感じです。丘から見る笠取山が、ザ・笠取山って感じの展望。防火帯のような切り開きの中に道が通っています。紅葉してる木も少しだけど混じってて、なかなか良い雰囲気です。

笠取山本体の登りはとっても急です。蛇行はしてるけど直登に近い格好で高度を上げます。最初は緩めだけど、だんだんと急になっていきます。だんだん息が切れ、そして太ももがパンパンになっていきます。前後のロケーションは素晴らしいので、景色を見てしんどい気持ちを紛らわせます。

笠取山山頂

登り上げた岩のところに笠取山の看板があります。でも、ここは本物の山頂ではないです。本物の山頂はさらに進んだ樹林帯の中にあります。一度行ったことあるけど展望もないし行く価値ないので、本日はここまでとします。休憩するのもこっちの方が向いてますし。ただ、風がちょっと出てきました。

古礼山、水晶山、雁坂嶺、国師ヶ岳などよく見えています。残念ながら富士山は見えません。手前の雲が邪魔してるようです。早朝、柳沢峠を登ってる時はいい感じで雪の積もった富士山を見れたんですけどね~。南アルプスはなんとなくだけど見えました。雲が多めで空気がだいぶ霞んでしまいました。

笠取山から笠取小屋へ

山頂から急坂を下ります。膝が痛いので勢いを付けないように下ります。勢いを付けないようにしようとすると、逆に身体に負担がかかってしまうという悪循環です。腰が痛くなってしまいます。コルからは巻き道をたどってみました。少し登らなくて済むけど、時間的には似たり寄ったりかな。下りは太陽が前にあります。ススキが光ってキレイでした。

下りはヤブ沢経由で

笠取小屋からヤブ沢峠経由で下ります。時間的には登りに使った一休坂の方が少し早いです。でもまあ、せっかくなので違う道で下ろう。ヤブ沢峠までは車が通れる道。管理人さんの通勤路と思われます。大きな車だとはみ出てしまうくらいの細い道です。ヤブ沢峠まで結構長く感じました。

ヤブ沢峠からは沢沿いの道となります。この沢沿いの道、渓流とか紅葉を少し期待していましたが、その期待を大きく上回る素晴らしい景色でした。渓相も林相も素晴らしい!紅葉がまだ始まったばかりな感じ。ここが紅葉最盛期の時はすごいだろうな…と思いつつ下りました。一休坂の分岐から先、いきなり杉の植林地になって興ざめ。今度は紅葉最盛期に合わせて来たいなと思いました。

本日の下山後温泉とラーメン

本日の下山後ラーメンは塩山のお店を考えてましたが、既に閉店…。先に温泉へ。八代スマートインター近くのみさかの湯へ。ここはJAF割が200円とお得です。で、ラーメンは温泉で探すもコレといったところがない…。甲府の国母近くの『蘇州』というお店にいってみました。タンメンと肉みそラーメンを注文。急きょ入ったラーメン屋はハズレる率が高いけど、ここはまあまあ美味しかったです。


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