雄国山 旧ラビスパから 2025/1/26

吾妻山で樹氷見物の予定だったけど、思ったよりも天気が悪かったのでヤメ。かわりに旧ラビスパ裏磐梯から雄国山を歩いて滑ってきました。登ってるうちに雄国山も天気が悪くなって、景色とかイマイチ。樹氷が着いてて晴れたら良さそうだったのに…。唯一の救いは雪がよかったこと。たいして滑る斜面はないんですが、よく板が走る雪で楽しく滑れました。

  • 日程: 2025年1月26日(日)
  • 天気: 晴れのちすぐ曇り たまに小雪
  • メンバー: T世
  • 温泉: 喜多方道の駅 蔵の湯 500円と割安
  • 食事: 喜多方ラーメン こうへい
  • 登山口情報: 旧ラビスパ入口の路肩が広くなったところ
コースタイム
  • 旧ラビスパ入口(8:45)
  • 1102m(10:15)
  • 雄国山(11:30~50)
  • 1102m(12:35~45)
  • 旧ラビスパ入口(13:00)

この週末は金曜日を休んで3連休。初日は今季限りで終了してしまう村上市のぶどうスキー場。予想より数倍のスペックで驚きました。2日目は七ッ岳がすぐそこのたかつえスキー場。そして本日は最終日。あいづの道の駅で泊まってました。朝起きたら晴れ。グランデコは8時半が始発のようなので朝はのんびり。朝ラーする時間まではなく、7時ごろ道の駅出発です。

今日はもともと吾妻山で樹氷見物の予定でした

裏磐梯まで上がったところ、吾妻山はべったりした雲に覆われてしまってます。磐梯山の山頂に変な雲がかかってたので、ちょっと悪い予感はあったのですが…。あれが解消するとは思えない。樹氷見物は青空でないとね…ってことで取りやめ。グランデコはコスパ悪いし。駐車場代1000円、リフト1回券が900円。ゴンドラ2枚分必要。最上部まで行けば900円×3で2700円だからなあ…。

道の駅で身の振り方を検討。代替えとしては磐梯山か雄国沼か雄国山。ダメでも損失の少ないところ…で雄国山。雄子沢の駐車場は満車でラビスパに向かいます。ラビスパ裏磐梯は昨年の1月に閉館になってます。車を停めるところがどうなってるか…です。行ってみると、国道からラビスパへの入口付近の路肩が広く除雪されてました。いつも除雪されてるかは知りませんが、今日のところは大丈夫でした。

旧ラビスパ裏磐梯入口からスタート

旧ラビスパ裏磐梯からスタート

ラビスパ裏磐梯の入口から適当に夏道の方に進みます。同じ除雪スペースに1台停まってるけど、付近にトレースは見当たらず。何をする人ぞ。適当にトラバース気味に登ってたら、だんだん斜度がきつくなってきて登りにくくなります。ふと下を見ると夏道らしきライン。歩き易そうなので少し下って夏道へ。途中で見失ってまた登りにくくなって、再発見してまた登り易くなる…笑。

裏磐梯は晴れてるが、吾妻山は雲の中

尾根に乗っかると快適ハイク

登った斜面は尾根の北西面に当たるので、ずっと日陰で暗い雰囲気。尾根に出た途端に太陽ギンギンに照ってて明るくなりました。カラマツの幹の風上側にだけ雪が付着してます。逆光と相まって幻想的な景色でした。昨日降ったと思われる新雪が10センチ近くあって、雪面は適度なクッション。ただ、新雪の下の下地部分もカチカチではなさそう。帰りの滑りはまあまあ楽しめそうかな。

のっぺりとした尾根を登っていきます。平坦に近くなったり、ちょっと急になったりを繰り返します。尾根に出た時間だとほぼ快晴だったのが、みるみるうちに雲が広がってきて、あっという間に青空がなくなっちゃいました。完全に白黒の世界に。こんなことなら早く出発してればよかった。もし7時に登り始めてたら、晴れてるうちに山頂まで登れたかも…と思うと悔やまれますね~。後の祭りだけど…。

尾根に上がると日の射すカラマツ林
下りで滑って気持ちよかったとこ
少し登るとブナ林に
晴れてくれればなあ…
たまーーに日が射す時間があった

山頂が近くなると疎林になってくる

雄国山との間に1102mの標高点があるポコがあります。ポコというより丘かな~。丘からはシールのまま下ります。標高差にして50mほど。帰りはシール着けて登り返すことになります。ここがこのルートのメンドクサイとこですかね。ブナの森とか山頂手前の疎林の雰囲気とかいいんですけど。

その疎林になるあたりからスノーシューで登ってくる人が目立つようになります。みんなどこから登ってくるんだろう…?後から調べてみたら、雄子沢登山口から1164mのある尾根に取り付いて、そこから尾根通しで登ってきてるようです。雄国沼経由で登ってくる人もいそうです。なんにしても、駐車場に停められなければ話になりません。週末は熾烈な争いだろうな~

山頂が近付くにつれて疎林になってくる
ガスるよりはいいけど残念な天気…

雄国山の山頂です!白黒

いったん雲に覆われてからは、まれに雲の隙間から日が差す時間があっただけで青空になることはなかった…。山頂前後は晴れてれば景色もよさそうなのに…残念。山頂からは完全に白黒の景色。雄国沼や猫魔山はなんとか見えました。あと、喜多方の市街地も見下ろせます。不思議なことに飯豊は比較的雲が少なめのようで、稜線までは見えないけど、山腹に太陽が当たってるのはわかりました。

雄国沼山頂
景色があるだけありがたいと思おう
猫魔ヶ岳など
喜多方市街地

登ってきたルートをほぼ忠実に滑ります

曇ってはいるけど風はなく穏やかな山頂。でも、長居できる感じではないので、滑る準備をしたらすぐ下山開始です。尾根の灌木帯滑りは板がよく走ります。くどいけど晴れてないのが勿体ない…。時々緩い登りがあってカニ歩きで乗り越えます。1102mとのコルへは、このルートで一番の滑れる斜面。樹間の広いところを選びつつ滑ります。まあまあな感じでしたかねぇ。

コルでシール貼って登り返し。登るってほどは登ってないので、登りがしんどいってことはないけど、シールの着け外しが面倒です。あと時間食うのと。1102mからタラタラと滑り、途中斜度の少しあるカラマツ林が出てきます。そこもターンしながら滑れます。ちょうどカラマツ林が細い切り開きみたいになってて面白かった。

尾根から離れると完全下山モード。急な斜面をなんとかやり過ごし、トラバースしてラビスパへ。登りでトレース付けるのミスったぶん、ちょっとだけ苦労しました。で、最後に車道へと降りる斜面、これが短いけど意外にも雪がよくて気持ちよく滑れました。登り始めて早めに曇ってしまい、いいとこナシで終わってしまうのかと思ってたけど、期待してなかった滑りの部が思ったより楽しめました。なにはともあれ無事下山であります。

滑っていく方

本日の下山後温泉とラーメン

下山後温泉は喜多方道の駅まで戻って蔵の湯。今のご時世で500円はありがたいです。ただ、翌日の1月27日から設備の工事をやるようで、2月末まで休館とのこと。覚えとかんと。下山後ラーメンはもちろん喜多方ラーメン。お初の『こうへい』へ。麺はザ・喜多方ラーメンだったけど、スープが喜多方ラーメンとは一線を画す味でした。好みがあるだろうけど、普通の喜多方ラーメンのスープの方が好きだなあ。三条燕から糸魚川まで高速に乗って、安曇野に着いたのは夜の9時。これより遅くなるとしんどいな。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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