富士山の御殿場口新五合目から幕岩、御殿庭入口、二ツ塚(上塚・下塚)を周遊してきました。上塚・下塚は新五合目から1時間くらいのところにある側火山。初めてのエリアでどんな景色か楽しみだったのに、南からの雲に富士山中腹を覆われてしまい、ほとんど展望がありませんでした。そんななか、上塚と下塚で霧がなくなって少し景色が見えたのは微かな救い。よさそうな感じだったので、絶対に晴れる日のリベンジを誓ったのであります。
- 日程: 2024年11月3日(日)
- 天気: ガスガス時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 天母の湯(400円)モンベル割引利用でさらに
- 食事: 甲州青葉 山梨県中央市
- 登山口情報: 登山口近くと、国道の反対側に大きな駐車場 トイレは国道反対側を少し登る
文化の日の3連休、初日は台風崩れの低気圧のせいで荒天に。あとの2日はなんとか回復しそうです。今日は南ほど良さそうな予報。どこに行こうか色々探してると、二ツ塚の記録が目に入ります。これは昨年に宝永山に登った時、下の方に見えてたポコポコだ。おもしろそうなので行ってみるかってことになりました。
富士山南麓にはべったりと雲が張り付いてます
安曇野を5時過ぎに出発。山梨県に入ると富士山が見えてきました。一宮御坂まで高速に乗って、河口湖、山中湖と進みます。富士山はバッチリ晴れてるんですが、富士山南の山腹に不吉な雲が見え始めてきました。須走まで来るとハッキリしてきます。富士山の南側の中腹によく出る雲だ…。この雲には何度か痛い目にあってます。愛鷹山に登った時とか、この雲にやられました。南からの気流でできるのかなあ?富士山を巻く間の途中で雲は消滅します。なので北側は雲があることもわからない快晴。東面、西面は雲との境目になります。今日の御殿場口は南東面で雲の中になってしまうようです。
新五合目に向かうだいぶ下から雲に突入。登山口が雲より上であることを祈りつつ新五合目に向かいます。祈りむなしく新五合目は分厚い雲の中。この雲、いつなくなるかわかりません。いったん水ヶ塚の駐車場に行って作戦練ります。山中湖側に戻るか、田貫湖あたりからの山にするか…とか考えてたら、雲が疎らになって太陽が差してきました。もしかしたら晴れてくる…?ダメ元で予定通り二ツ塚にしよう。
御殿場口新五合目から幕岩へ
再び新五合目の駐車場に戻ります。さっきよりも幾分雲が薄くなって、太陽の気配もしてきました。晴れることを期待して歩き始めます。まずは水平移動の多そうな幕岩から。下山の時に水平な道だと、なかなか下らなくてストレスですからね。登山口は植物がほぼ生えてない火山砂利帯。幕岩に向かう道はすぐに樹林帯に入ります。ガスガスでしっとりとした森。残り物の紅葉が映えてます。晴れてても展望はないと思います。
幕岩はガスガスで薄っすらしか見えず
はじめは緩く登ってたのが、そのうちほぼ水平に。しばらくの間は水平。幕岩で水平な道は終わりです。幕岩は小さな沢にかかる奥壁のような滝。ガスガスで全貌は見えませんでした。これを左側から巻いて滝上に出る感じです。そこから三辻への道を進んで、さらに小天狗塚へ。このあたり登山道がたくさんあって複雑。ガスガスで視界がほとんどないので、なおさらこんがらがります。
小天狗塚で初めて太陽の気配が
小天狗塚で雲が薄くなってきて、今日初めて太陽が出てきました。小天狗塚で引き返して二ツ塚に行く計画でした。しかし、もしや上に行くほど雲が薄くなる?と思い、御殿庭入口まで登ってみることにしました。しかししかし、再び雲が厚くなってきて元通りに。御殿庭入口まで登ったのは無駄に終わりました。雲が薄くなる…という点では、上に行くよりも東に行った方が薄くなったのかもしれません。
ガスガスが晴れて二ッ塚が見えてきた!
あーあと思いながら下ってると、前方に突然視界が開けます。上空は雲ですが。そして、上塚と下塚と思われるポコポコが見えてきました。今日はもう展望は諦めてたのでビックリですね~。ガスガスだったら上塚にも下塚にも登らず、次回の楽しみということにしようかと話してました。急に雲がなくなってきたので、やっぱ登ろうか…と。
でも、このまま雲がなくなって晴れる…ということにはならず、また下から雲が迫ってきて覆われてしまいました。それでもまた薄くなり、太陽が差し始めたりり…。地面は火山砂利で黒いためか、太陽が当たると温まります。そして湯気が立ち上ります。そこらじゅう湯気が立ち上ってて幻想的な光景でした。
上塚に登ってみます
上塚&下塚は見えたと思ったらまた隠れる…の繰り返し。あまり期待はできないけど、まずは上塚から登ります。火山砂利の急斜面を登ります。一歩登っても、その何分の一かはズリ落ちます。まさに蟻地獄状態でした。右手のジグザグ道をみつけてからは少し捗ります。上塚はこんもりと広い山頂です。もしかしたら見えてくるかもしれないので、少し富士山側に進んで腰を下ろしました。雲が薄くなると富士山本体が少し見えるんですが、宝永山までは見えなかったです。東側は雲の境目のようで、山中湖や丹沢方面が見えてました。この雲のないとこはほぼ快晴でしょうね…。
風が出てきて寒くなってきたので次に進みます。しかし、風が出てきて寒いとはいうものの、もう11月です。11月なのに夏と変わらないいでたちですからね~。今年の秋はいかに気温が高いか…。次は下塚へ。登りはアリ地獄で苦労したけど、下りは一歩踏み出すと、一歩プラスアルファ下ってくれます。肌感覚ですが、登りの3分の1以下で下れたと思います。
続きましては下塚へ
下塚は上塚に比べると標高差は小さく傾斜も緩いです。なんかあっという間に着きました。展望は相変わらず。上塚は常時見えるようにはなってるけど、富士山本体は宝永山も見えず…。上塚のまだら模様の草紅葉が面白かったです。恐らく晴れてれば、上塚越し、宝永山越しの富士山…という展望なんじゃないかなあ…。その景色はそのうちまた。
新五合目へと下って無事下山
あとは新五合目まで下るのみ。上塚、下塚と同様に、この下りもずっと足元は火山砂利。硬い地面じゃなくクッションが効いてて膝に優しいです。春先のザクザク雪を下る感覚に似てます。登りは大変ですけどね~。登山靴はハイカットが有利かな。今はいてるのはスニーカーのようなローカットなので砂利が入ってきます。スパッツあるといいけど、そこまではねぇ~
ということで無事下山であります。正式な?登山道入り口は厳重に閉鎖されています。9月10頃に閉山されると各登山道は閉鎖になるみたい。富士宮口五合目への車道が冬季閉鎖になると、宝永山への道も閉鎖だとか…。富士山は他の山と客層が違うから、対応も特別なんでしょうね~。
下山後の温泉とラーメン
下山後温泉は天母の湯。『あんも』と読みます。ごみ焼却施設と併設のためか410円と今のご時世にしては格安です。さらにモンベル会員割引で50円引きだったかな。温泉じゃないと許せない人はアレですが、山の後に汗を流す目的なら必要にして十分でしょう。
下山後ラーメンは山梨県中央市にある『甲州青葉』へ。夕方5時に開店のところ15分前には着いてて、しばらく待ってました。麺はまあまあだったけど、スープがイマイチだったかな…。個人的感想です(笑)
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