3泊4日のユルユル行程で赤石岳と荒川岳を歩いてきました。どちらの山も25年ぶりとなります。南アルプス南部は、いろいろとハードルの高い山域です。普通の土日では日数が足りない、椹島までのアプローチが長い、そしてそして、最近では山小屋予約が最大の難関となっております。人数を絞っての予約制なので、3連休ともなれば熾烈な争奪戦に。争奪戦に勝ち残った人だけが山に入る資格を得られるといった感じです。
毎年のように赤石岳&荒川岳は候補には上がるものの、予約が取れなかったり、天気が悪かったりで実現していませんでした。今回も予報は微妙でした。山小屋泊とかで出費がかさむだけに、できれば条件の良い日に挑みたいところ。反面、このチャンスを逃すと…という悩ましさ。2日目が好天予報だったのが行く決め手に。結果、予報よりはずいぶんと良い条件で歩いてこれました。赤石岳も荒川岳も素晴らしかったです!
- 日程: 2024年9月13日(金)~16日(月)
- 天気: ①晴れのち曇り ②晴れのちくもり ③晴れのち霧雨のち晴れ ④晴れのちくもり
- メンバー: T世
- 温泉: 白樺荘
- 食事: 白樺荘
- 登山口情報: 畑薙第一ダムより東海フォレストの送迎バス利用
1日目
- 椹島(8:50)
- 樺段(10:25~40)
- 歩荷返し(12:20~30)
- 赤石小屋(13:15)
2日目
- 赤石小屋(6:00)
- 富士見平(6:30~40)
- 赤石岳(8:45~9:25)
- 小赤石岳(9:45)
- 荒川小屋(11:00~50)
- 荒川前岳(13:00~25)
- 荒川小屋(14:15)
3日目
- 荒川小屋(6:45)
- 荒川中岳(8:10~20)
- 中岳避難小屋(8:21~9:17)
- 悪沢岳(10:35~11:40)
- 千枚岳(12:40~13:35)
- 千枚小屋(14:00)
4日目
- 千枚小屋(5:20)
- 見晴らし台(6:20~35)
- 小石下(7:50~8:00)
- 鉄塔(8:35)
- 椹島(9:20)
安曇野から畑薙ダムまでが遠いんです
直線距離だと115キロほどの畑薙第一ダムですが、車で行くとなると静岡まで南下してからの北上となります。距離にして255キロ、時間は約4時間半もかかっちゃいます(これでも高速がつながってだいぶ短縮)。しかも、静岡から畑薙ダムまでの道が細くてメンドクサイ。ウンザリロードです。椹島への送迎バスの時間が7時半なので、必然的に前夜発。新東名の静岡SAで車泊しました。
畑薙第一ダムのバス用の駐車場には6時半に到着。すでにたくさんの車が停まってました。今日は金曜日、一応平日です。深い山なので金曜日に休んで登る人が多いんだろうなあ…。バスは3台出て、3台目に乗ることに。1時間ほどで椹島です。
■この送迎バスに乗るには、東海フォレストの山小屋に1泊以上しないと乗れません(山小屋予約時にバスも予約)
■テント場は予約不要(山小屋予約で絞られるのでテント泊の人も多くはならない)
※山小屋 素泊まり11000円 夕食2000円 朝食(弁当形式)1000円 弁当1000円
ビール 350ml:700円 500ml:1000円
※テント泊 2000円/1人
1日目(9月13日) 椹島→赤石小屋
椹島を9時前にスタートです。バスの時間があるので遅い出発になってしまいます。天気は晴れ。お昼には曇ってくる予報です。椹島から山道を歩いて林道に出たところで、千枚小屋方面と赤石小屋方面に分かれます。千枚小屋方面に進む人が圧倒的に多いなあ。たまたま今だけかと思ったけど、後で聞いた話だと、その人の時は8:2くらいで千枚小屋だったそうな。赤石小屋が急斜面の連続なのに対し、千枚小屋は傾斜が緩い(距離は長い)…が理由ではないかというお話でした。
ワタクシの場合は特に何も考えず…。3泊するうちの最終日を山小屋にすると荷物的に楽かなと。で、3日目の千枚小屋が取れたので、必然的に赤石小屋が1日目となりました。
実際に歩いててわかったんですが、初日を山小屋に泊まるメリットも。初日に山小屋に泊まっておくと、天気が悪くなったりしても予定を変えられます。最終日が山小屋泊だと行程が縛られてしまいます。今回も予報が微妙だっただけに、初日山小屋泊のメリットが大きかったかもです。結果的に予定通りに歩けたからよかったですけど。
登山口から急なハシゴがかかってて、そのあともコンスタントな斜度で登っていきます。尾根の斜度は急だけど、ジグザグが切ってあって程よい斜度の道。きちんと手入れされてて歩き易いです。椹島から赤石小屋までを5つに区切ってあって、1/5、2/5…のように看板が設置されていました。歩き易いとはいえ、小屋までの標高差は約1450m。4時間半ほどかかったわけですが、けっこう疲れちゃいました。汗もたっぷりかいて水分もたくさん消費。
赤石小屋
13時過ぎに赤石小屋に到着です。気になる先着テントは、なんと!たったの1張りでした。小屋の周辺も静かなもんです。3便目のバスなので遅い出発だったはず。道中もそんなに抜いたわけでもなし…。やっぱ赤石小屋に登る人は少なかったんだ。
赤石小屋のテン場ですが、狭いです。一応15張になってます。小屋の一段下が敷地。急斜面を平坦に造成してある感じで、奥行きが狭い。うちのテントはでかいだけに、奥行きがギリギリでした。学生などの大きなテントは厳しそうです。縦走路上ではないので、学生は少ないとは思いますが。今日はギューギューになるかと思いきや、全部で6張のみでした。
テン場の前は伐採されてるのか視界良好!赤石岳がよく見えます。午後になって雲は増えたけど、雨が降るような雲は出ませんでした。ビール3本持って上がり、初日なので生ものもアリ。明日以降はビールは現地調達、ツマミは乾きもの中心に。ちなみにビールは350mlが700円、500mlが1000円。100mlあたり200円です。原価を考えると、500mlの方を多少割安にしてもらいたいところ。
2日目(9月14日) 赤石小屋→赤石岳→荒川小屋
目覚ましはセットしなくても、いい時間には目が覚めるだろう。そう思って寝たところ、起きたら5時前でした。今日は荒川小屋までなので、時間的には余裕。逆に暇を持て余しそう…。ただ、天気が良いのは午前中だろうから、早めに動き出すにこしたことはないです。
富士見平は360度の大展望
赤石小屋からしばらくはシラビソ林で展望なし。30分ちょっと登るとハイマツ帯となり、カクンと左に曲がったところが富士見平。エアリアには360度の眺望とあったので楽しみにしてました。実際もその通りで、とくに目の前に迫る赤石岳が大迫力でした。
ダケカンバの葉枯れと緑の虫
富士見平からはアップダウンを繰り返します。このあたり生えてる木はダケカンバ。このダケカンバの葉っぱが茶色く枯れてるんです。テン場から遠目にもハッキリわかります。遠目だと一瞬黄葉してるようにも見えるのですが、黄葉にはまだ早すぎるのでおかしいなと思っていました。ダケカンバの中を歩いてると、緑の小さな虫がウヨウヨいます。こいつの仕業かなと思いました。
山小屋の人の話では、専門家でも正確な理由はわからないけど、この緑の虫が原因の一つではないか…とのこと。この現象は今回が初めてではなく、ここんとこ毎年続いてるようです。葉っぱが枯れれば木もダメになるんじゃないかと心配になりますね。ただ、茶色くなるのはこの時期になってからのようで、それまでは葉っぱは緑のようです。見えてる範囲の南アルプスのダケカンバは全て茶色くなってます。恐ろしや~
赤石沢支流の北沢源頭部の急坂を登る
トラバースが終わって本格的な登り。赤石沢の支流であります北沢源頭斜面を登っていきます。途中に水場がありました。水場で休憩したあと、カメラを忘れて登ってしまい、取りに戻るという無駄なことをやっちゃいました。ま、10分弱程度ですが…。せっかく登ったのに勿体なかったです。
南アルプスの主稜線に登り上げます
北沢源頭斜面から赤石岳側のカールと小赤石岳側のカールの間にある小尾根へ。この小尾根末端からの景色がよかった!そして、この小尾根を登り上げると南アルプスの主稜線です。主稜線に登り上げた時って、山頂に登った時より感動することがありま。とくに今回のように登りが長いと尚のことです。
25年ぶりに赤石岳登頂です!
稜線に出てから20分ほどで赤石岳。冒頭にも書いてますが、1999年に長い縦走をしたとき以来、25年ぶりの赤石岳です。地理では赤石山脈と習った南アルプス。立派な山であることに間違いはないけど、なんで赤石岳が山脈の名前になったんだろう…?飛騨山脈、木曽山脈ときたら伊那山脈…は変か~。
360度の大展望で見えるべき山は全て見えてるのかな?秋とか冬になるともっと遠くまで見えるんでしょうけど、まだ夏の気候の今としては満点に近い展望と思います。そんな中、ひときわ目を引くのが赤石避難小屋。素晴らしい場所に新しい小屋がたっています。ここで泊まりたい!と思いました。
ただ、定員が10名で予約を取るのが至難の業のようです。
赤川小屋に向かいます
赤石岳をあとにします。明日の天気がイマイチなこと、荒川小屋はダケカンバ林の中にあって、緑の虫がたくさんいたら大変…ということで、千枚小屋まで行く目を残します。ちょっと大変だけど、4時くらいには着くんじゃないかと。明日の天気が微妙なので、キャンセルが出てるんじゃないかと思ってました。しかし、電話をしてみると満室とのこと。ということで、今日は荒川小屋確定。
赤石岳から小赤石岳、小赤石岳からの下り、大聖寺平から荒川小屋へのトラバース、どれも南アルプス南部らしい雄大なロケーションの中を爽快に歩けました。こうなると、赤石岳から聖岳の間も歩きたくなりますね~。まあまたそのうち計画するか。とりあえずは赤石岳と荒川岳を楽しまなくては!年齢的にももう最後になる可能性も高いですからね。
荒川小屋
荒川小屋の手前でダケカンバ林になります。懸念していた緑の虫、ゼロではないけど少ないです。テン場にも見当たりません。最悪、小屋が空いてれば小屋かなと思ってたけど、これなら大丈夫そうです。テン場はまだガラガラ。以前と比べてテン場の雰囲気は変わってますね。前は流しがあったけど、今は沢が水場となっております。
荒川小屋も新築バリバリになってます。25年前に来た時も新築だった記憶。建て替えのスパンが短いですね。今回は赤石小屋、荒川小屋、千枚小屋を見ました。どれも基本の造りは同じようです。トイレも同じ形態。同じ仕様にしとくと、何かと都合がよいとは思うけど、それぞれの山小屋の個性が全くないのが残念なところです。
荒川岳に登りに行きます
さて、まだお昼前。暇です。それに明日の天気に期待ができないので、今日のうちに荒川岳に登っておこう。荒川岳に登るところの斜面は大規模なお花畑だったけど、シカにやられちゃったという話。一部を防護柵で囲って再生を試みてました。復活してほしいのと同時に、シカがいなくなってほしいものです。
空身に近い荷物で登ってるにもかかわらず、登る足がキツイ。息切れも激しい。心肺機能がおかしくなってるのかも…?テント背負って赤石岳を登るよりもしんどかったです。登るにつれてだんだんと雲が増えてきました。背後の赤石岳の山頂には雲がかかるように。荒川岳はまだ大丈夫だったけど、稜線に登り上げると同時に雲がかかってしまいました…。残念。
稜線に上がるタイミングでガスっちゃいました
前岳と中岳に登ろうかと思ってたけど、展望なくなっちゃったので近い方の前岳へ。前岳の西側斜面は絶賛崩落中のようで、先日の大雨の時にも崩落があったようです。で、その崩落で前岳の標柱が宙ぶらりんになったらしく、標柱を安全なとこまで避難させたとのこと(千枚小屋の管理人談)。で、写真のように横倒しになってます。しばらく居たけど、回復する気配がないので下ります。
荒川小屋テン場に戻ってのんびりします
テン場に戻るとだいぶテントが増えました。さすがに主稜線上のテン場ってとこかな。暗くなってから到着し、目の前に2張増えましたし。本日のビールは小屋に着いた時に500ml、荒川岳から下りてきて350mlの2本です。しめて1700円。高いけどしゃーない。ビールのあとは濃い酒。久しぶりにウイスキーを持ってきたのでした。
3日目(9月15日) 荒川小屋→荒川岳→千枚小屋
夜中は雨が降り、未明にはザーザー降りに。こりゃ今日はダメだな~と半分寝ながら思ってました。雨がやみ、トイレに出ようとテントから顔を出すと、なんと富士山と朝焼けの素晴らしい光景が…。日の出は富士山より少し北から出てきました。最近はまだ暗いうちに出発していく人が多いけど、今日は未明までの雨で、ほとんどの人がまだテン場にいます。みなさん、この思いがけない日の出ショーを堪能したあとに出発していきました。
昨日に引き続きまして荒川岳へ
今回の3泊4日の行程、1日の平均タイムは5時間程度。毎日ゆるゆるです。今日も荒川小屋から千枚小屋なので余裕ありすぎ。時間をつぶすのに悩んじゃいそうです。とはいっても、やはり天気が良いのは早い時間でしょう。とりあえず荒川岳には早めに登っておこう。
昨日は空身に近い荷物で登った荒川岳。でも、疲れててしんどかった。今朝は全装備背負っての登りだけど、朝イチだからか昨日の空身よりも楽でした。昨日は登ってる時は晴れてて、稜線に登り上げる直前にガスっちゃいました。なんとまあ、今日も同じことに。晴れてたのに稜線に上がるとガスに覆われてきます。ガッカリですねぇ…。
中岳避難小屋に避難
初め頃はまだ薄いガス。中岳山頂で少し休みつつ雲がとれないか待ちます。しかし、雲がなくなるどころか、どんどん濃くなってきて霧雨が降るほどに。とりあえず避難しようと中岳避難小屋に避難。軒先を借りて霧雨をやり過ごします。カッパを着るほどではない降りだったのが、徐々に強くなってきます。小1時間ほど待機したけど、状況が変わる雰囲気はないので、カッパを着て霧雨の中を出発です。
あきらめてガスガスの中を歩き始めますと
中岳から下って悪沢岳とのコルに差し掛かったあたり、なんだか悪沢岳がボンヤリと浮かび上がってきました。雲が薄くなってきたようです。半分雲に覆われた岩稜帯とボンヤリ見える悪沢岳、幻想的な光景でした。これはこれで面白い景色かなと、半分負け惜しみ的な気持ちで登っていたところ、急速に天候が回復。一気に雲がなくなって晴れました。消え切らなかった雲が残って漂って、油絵のような景色でした。
悪沢岳の登りは花がたくさん
悪沢岳の登りは景色以外に花も楽しめました。とくに前半は曇ってましたんで。トウヤクリンドウやマツムシソウがまだ咲いたのがところどころ残ってます。ハクサンイチゲもまだ咲いてました。そして、ヒメセンブリという珍しい花も見ることができました。初夏の花真っ盛りの時にも来てみたいです。
素晴らしい展望の悪沢岳山頂
荒川岳山頂に着くころには、まだ雲が残っていた塩見岳の雲もなくなりました。安定した晴れというわけではなく、怪しい雲が漂っていたりしてます。面白い雲があちこちに出てました。雲一つない快晴よりも、面白い雲が出てた方が味がありますね。
悪沢岳山頂は岩塊が折り重なった広い山頂。山頂から少し東寄りに離れた場所で落ち着きます。そして、未明の雨で濡れたテントを岩の上に広げて乾かしました。今日もテント泊なら干しませんが、山小屋泊ですからね。どうせ時間あって長居するので、今のうちに干しておきましょう。出発間際になると、しぶとく雲がかかっていた仙丈ケ岳や白峰三山の雲もなくなりました。もう思い残すことナシであります。
悪沢岳から下るロケーション抜群!
名残惜しいけど悪沢岳の山頂を後にします。あとは下るだけと思ったらそんなことはなく、この下りがとっても楽しめました。常に富士山を正面に、地形がコロコロと変化していきます。写真や動画を撮りまくりです。今回の中で一番の絶景区間かな~。赤石岳もよかったけど、個人的にはこの悪沢岳の下りが一番です。時計回りか反時計回りかの論争、この下りの景色で時計回りに一票入れたいと思います。
その名の通り丸山は丸い山
悪沢岳が岩でできた山なら、丸山は岩ひとつない砂礫の山。この対比もおもしろかった。双六岳の滑走路のミニチュアのような山容です。丸山でもゆっくり休憩したいところですが、さすがに悪沢岳を出てちょっとしか歩いてないので通過。
今回最後の山頂は千枚岳
砂礫の丸山エリアを過ぎると、今度は岩中心の千枚岳エリアとなります。鋸刃のような稜線で、小さいアップダウンが小刻みにあります。この鋸刃の稜線の東端が千枚岳です。千枚岳で赤石岳や荒川岳の雄大な景色は見納め。千枚岳でも小1時間居座りました。今回は下りですけど、登りだった場合、千枚岳の景色は感動するだろうなあ。
千枚小屋へと下ります
千枚岳から千枚小屋までは30分足らずの下り。あっという間でした。山小屋泊は2009年ゴールデンウィークに白馬山荘で泊まって以来となります。よそ行き気分の完全アウェイです。受付して、指定された場所へ。ちなみに素泊まり価格が基本になってて11000円、それにオプションで食事を付ける形です。夕食は2000円です。
千枚小屋のテント場はイマイチ(個人的には)
夕食までの間は外のベンチで過ごします。今日は350mlのビール1本で抑えました。昨日までと違って登りは少なく喉の渇きもあまりなかったです。その代わり焼酎の小さいペットボトルを1本。220mlくらいかな。こちらは500円。アルコール量でみるとお得です。テン場の偵察にも行ってきました。鬱蒼とした森の中で湿っぽいテン場でした。好きな人は好きかもですが、個人的にはきらいです。
居住スペースはまずまず
寝る場所にはコールマンの封筒型の寝袋がありました。あと毛布と枕。スペース的には横幅が90センチとかそんなもんか…?正確にはわかりませんが。両側からの圧迫感はないです。3連休など、以前の予約不要な頃だとギューギュー詰めになってたはず。収益的には素泊まり11000円くらい必要なのかなあ?そこらへん知るところではないけど、完全予約だと山小屋の運営自体は楽になったでしょうね~。どれくらいの人数が来るかわからないと、スペースの割り当てや食事の準備など気をもむところでしょう。
千枚小屋の夕食はハンバーグ
5時から夕食。メインはハンバーグ。あとは生野菜とジャガイモをねって丸くしたやつ。それに御飯とスープです。御飯とスープは食べ放題。御飯はもう多くは食えませんな。スープはお替りしました。いったん部屋に戻り、6時半からはスタッフによるスライド&トークショー。楽しんでもらえるよう、いろいろ工夫してますね。管理人はまだ20代?スタッフもみんな若かったです。
4日目(千枚小屋→椹島)
目覚ましは4時にセット。周りがバタバタし始めるので、4時まで寝てられるわけもなく…。食堂は24時間自炊可。朝食セットを持って食堂へ。山小屋だから撤収は楽なんだけど、なんだかんだ時間を食いますね。今日も富士山が見えてて、雲が赤く焼けてます。小屋前では日の出ショーを見るギャラリー多数。それを横目に5時20分発。
だらだらと椹島への長い下りを
椹島までのエアリアのコースタイムは5時間ほど。小屋にある標識だと240分となってます。早く着いちゃいそうだけど、椹島でのんびりしてればいいかな。赤石小屋への道は急で、千枚小屋へは緩いはホントで、ダラダラ下りが大半でした。見どころは途中にあった見晴台くらい。赤石岳と荒川岳の見納めです。
見晴台までは晴れてましたが、その後は徐々に雲が増えます。稜線に雲がかかり始めました。今日は早く出た人ほど得したでしょうね。このままダラダラと下って終わるのかと思いきや、鉄塔下への登り返しが岩稜帯。一歩一歩力を使うので疲れました。鉄塔下からの下りも足元が悪く気を遣います。千枚小屋側の方が全体的に足に優しいけど、この鉄塔下の前後だけがマイナスポイントですかね~。
椹島に無事下山
吊り橋を渡って無事林道へ。最後の林道が少し登りなのがまた疲れた。最後にまた山道を下るので、損した気分です。椹島に着くと、バス待ちのテントの下はもういっぱい。受付することを知らなくて、乗る順番が少しあとになりました。膝の上にザックを置いた状態なので、畑薙第一ダムまで長い道のりでした。
なにはともあれ白樺荘。そんな人が多いと思われます。バスが3便目になったのと、直前に団体さんが入っていったので、お風呂はダダ混みでした。脱衣所のロッカーは足りないわ、洗い場は行列できるわ…で大変なことに。もっと広いといいのにと思うけど、こんなに混むのはこのタイミングだけだろうからな…。昼飯も白樺荘にて。珍しくラーメンじゃなくて蕎麦。ラーメンなかった。混んでて時間かかったけど、無事におなかも満たされました。
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