- 日程: 2024年8月2日(金)~4日(日)赤木沢は8月3日(土)
- 天気: 晴れのち時々くもり
- メンバー: T世
今日は赤木沢の日。行程が長いので早めに出たいところです。でも、早すぎると黒部川の渡渉が寒そう。てことで、5時出発して7時に薬師小屋っていうイメージかな。3時半に起きました。3時半で周りの人は半分は出発済みか撤収中。早いな。テントの外を覗いてみましょう。テントがビショビショなので晴れてるはず。予想通り星空が広がってます。そして食後に歯磨きに行くと、なんと低い雲が富山側から流れてきてて、稜線を覆う勢いです。この雲は解消すると祈りつつ出発。
薬師峠から薬師沢小屋まで2時間弱の道のり
薬師沢小屋まで約2時間弱の道のりがかったるい。ガーーっと下って平坦になってからが長い。でも、稜線を舐めるように出ていた変な雲は、歩いてるうちに解消されました。よかったよかった。もし増殖してたら、行こか戻ろか悩んでたでしょうね…。薬師沢小屋のテラスには沢の準備をする人がたくさんいました。小屋泊で今の時間の出発なんだろか?
黒部川を遡行すること2時間弱で赤木沢出合
ウチらは部外者なので河原に下りてから沢装備に。準備してる間に小屋にいた人たちが出ていきました。1パーティーだったんだ。そこそこ大人数です。遅れて出発します。ヘツリでてこずってるところを先に出ます。しばらくで見えなくなりました。大人数でしかも足並み揃ってなかったら時間食いそう…。
赤木沢は4度目になります。下流からのアプローチは2度目。以前より渡渉の回数は減ったような。水圧も弱い印象。ま、これはその時の水量によるか…。でも、1ヶ所ゴルジュの手前で変な高巻きの踏み跡があり、まあ赤木沢のアプローチだから変なことにはなってないよな…と思いつつ高巻くと、かなり高く追い上げられ、下降も結構悪かった。日ごろから安易に巻くなと人に言いつつ、安易に巻いてしまいました。
いよいよ赤木沢です
見覚えのある高巻きを終えると、前方になにやらナイヤガラの滝が見えてきました。やっとこさ赤木沢の出合です。以前は胸まで水に入ってへつったところ、今回は腰下程度で済みました。いよいよ赤木沢。出合こそ平凡な渓相ですが、少し進むと赤いナメ床、そして赤木沢の真骨頂であります立体的な滝が出てきます。最初の立派な滝の手前で小休止です。
天気も素晴らしく超が付くほど快適な遡行
赤木沢のいいところは芸術的な滝が連続し、その滝のほとんどが登れること。登れない滝も高巻きは簡単。高巻きというと3K(キツイ、汚い、危険)なのですが、赤木沢の場合はどれも当てはまりません。逆に快適、キレイ、簡単…の方の3Kが付きそうなくらいです。大滝の高巻きにしても快適、キレイは当てはまらないけど、3Kではないですからね。
赤木沢は大滝まで大きく分けて4つの滝群があります
一連の滝が終わると、しばらく中だるみ区間。滝はなく平凡は流れです。それでも水はキレイで岩がキレイで、側壁は明るい緑で空は真っ青。気持ちよく歩けます。後半の滝場は始まる手前の広場のようなところで、1パーティーが休憩を終えて歩き始めるところでした。入れ替わりでウチらがここで休憩。素晴らしい滝を見ながらの休憩。まるで観光地。
ラスボスは赤木大滝
休憩を終えてからの一連の滝場は爽快そのもの。いろんな形の滝が連続します。そしてラスボス的に現れるのが赤木大滝。遠くからはその側壁しか見えません。近づいて初めて直瀑が見えてきます。ほぼ垂直の岩で普通には登れなさそうです。ここの高巻きは踏み跡完備。滝に近いところから高巻くのが普通と思うけど、少し手前からの巻き道もあります。高巻きは低く小さく!
詰めは二俣ごとに雰囲気の良い方へ
大滝が終わると詰めを考える時期になります。ここまでは支流は小さくて、ほぼ本流のみって感じ。大滝から先は二俣の連続です。過去3回、ぞれぞれ違うところに詰め上げました。中俣乗越に向かうのが一番楽だった記憶。今回は二俣が出てきたら、渓相の良い方へ進もうということに。もちろん目先の渓相ですが…。
一つ目の二俣は右から滝で出合ってきます。これは左へ。次ので悩みましたが、中俣乗越方面には向かわず右へ。流れは徐々に細くなりますが、相変わらずナメやナメ滝が連続して出てきます。次は三俣。これは水量的には真ん中の一択。この三俣で水くみ休憩としました。水量はまだ結構ありましたが、枯れるのも時間の問題でしょう。
2575m南の小コルに詰め上げました
真ん中の沢を進むとすぐに水源。あとは詰めるのみだな。北ノ俣岳から黒部五郎岳にかけての稜線は雲で覆われるようになってきました。もう少し、詰め上げるまで晴れて欲しかったけど、ここまで晴れてくれて十分満足であります。枯れた沢形をひたすら登っていきます。最後にノール状のところでハイマツの隙間を抜け、あとはお花畑を歩いて縦走路へ。2575m北側の小さなコルへと詰め上げました。詰め上げたところで縦走モードにチェンジです。
詰めはどこがよいか検証しつつ…
あとは長い下山なのですが、気持ちは縦走モードを維持したいところ。なんと言ってもダイヤモンドコースと呼ばれる一級品の縦走路ですからね。下山なんて言ったら怒られちゃいます。とはいっても疲れてくるにしたがって、縦走モードから下山モードに頭の中が変わっていきました。歩きながら詰めを観察してましたが、個人的には赤木岳(2597m)と2622mのコルに詰め上げるのが一番よさそうに見えました。何がよさそうかって、詰めの雰囲気です。単なる自分の好みです。
下山が長いのが核心の一つです
北ノ俣岳から太郎平の間がこれまた長い。緩い下りが中心なので足には優しいけど、なんせ距離が長い。最後に太郎山のダラダラ長い登りが待ってるし…。なんだかんだ10時間歩いてますんで、そりゃあ最後は疲れますわな~。太郎平のベンチで少し休みます。今日はテントが張ってあるから安心です。急ぐ必要なし。生ビールに惹かれましたが、1200円はなあ…。でも、缶ビールも高いんです。350mlが800円で500mlが1000円。ホントなら350mlを2本がいいんだけど、値段のバランス的に500mlを1本にしときました。持ち帰ってテン場で飲みます。
テン場に戻るとテントの張数は昨日並みか…?昨日よりも密度の濃い場所や薄い場所がありました。個人が多いのか、学生の大きなテントが多いのかにもよりますね。ちなみに翌日の日曜日はお昼の時点でガラガラ。日曜日より金曜日の方がテント数多いみたいです。たまたまかもしれませんが。今日は曇ってる時間が長くて涼しく過ごせました。
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