紅葉の秋田駒ヶ岳を歩いてきました。『登ってきた』というより『歩いてきた』の方がしっくりくるかな。八合目までバスですから。で、紅葉の名所という意味では、あまり話に出てこないのが秋田駒。今回それを検証すべく歩いてきたわけでありますが、結論から言いますと、紅葉するカエデやツツジなどの灌木が少ないです。なので、栗駒山みたいに山が真っ赤に染まるってことはありません。ただ、山自体のポテンシャルが高いので、少しの紅葉でも晴れれば抜群の景色です。その中でもやっぱムーミン谷ですかね。チングルマの紅葉とロケーションが素晴らしかったです!
- 日程: 2022年10月1日(土)
- 天気: 晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: 水沢温泉(600円)
- 食事: ジンギスカン食堂
- 登山口情報: アルパこまくさの駐車場、8時前でまあまあ空きあり(花の時期より空いてる?)
八合目までのバスは25分間隔くらいで出てます(片道630円)
今年の紅葉は少し遅れ目でしょうか
例年ですと前の週の3連休(23-25)が東北の紅葉の始まりですが、今年は暑かったせいか遅れてます。しかも、その3連休は天気が芳しくなかった。今週はただの土日休みだけど、両日ともに晴れ予報。1泊2日で東北へ繰り出すことにしました。本音を言うと秋田・岩手あたりまで繰り出すとなると、3連休は最低でも欲しいところ。今回は頑張っちゃいました。
今年は紅葉が遅れているだけでなく、紅葉自体の出来も今一つというウワサ。紅葉の有名どころに行くとガッカリしてしまうかも…?ということで、紅葉はオマケ程度で山そのものを重視。秋田駒ヶ岳と焼石岳に登ることにしました。紅葉がハズレたとしても、最低でも晴れれば山を楽しめるんじゃないかということで。結果、紅葉はボチボチ、山は晴れて最高でした。
八合目登山口まではマイカー規制のためバス利用
前夜の早い時間に出発できたので、温海温泉の道の駅まで進んで仮眠。翌朝アルパこまくさへ。アルパこまくさから八合目までは、土日祝はマイカー規制(時期にもよる?)のためバスに乗ることになります。バス代は余分だけど、遅めの到着でもなんとかなるという点でメリットありです。遠方の初日には向いてますね。
アルパこまくさの駐車場は朝8時前後で、まだ幾分空きスペースがありました。バスは35分に1本のペースで出てる模様。人数に合わせた台数を出るみたいなので、乗りそびれることはなさそうです。ちなみにバス代は片道630円。
この時間はバス2台でした。やっぱ始発が混むのかなあ…?でも、早い時間は八合目まで車が入るので、始発のバスを狙うなら、車で八合目まで登る方が合理的か。バスで登ってきた人たちが一斉に出発するので、歩き始めはちょっと混雑感あり。時間とともにバラけてきます。天気は天気予報通りに青空が広がっています。午後も0%なので、今日はのんびりゆっくり楽しもう。
阿弥陀池は秋田駒を代表する景観です
小1時間で阿弥陀池。この小1時間にしても既に展望があるので、ほんと八合目まで車で登ってこれるのはありがたいこっちゃ。年を取ってくると楽なのが一番。登るのが楽で、景色が素晴らしいというのが一番!阿弥陀池の水はかなり控えめ?秋口になると水量減るのかもしれませんね。池の分岐を右にとります。阿弥陀池越しの男女岳が見れますからね。避難小屋あたりの湖畔でひと休み。
久しぶりに男女岳へピークハント
男女岳に登りに行きます。秋田駒ヶ岳は今日で7回目となりますが、秋田駒ヶ岳の主峰であります男女岳には、一番最初に登った時以来となります。男女岳を往復するのは結構面倒臭いんですよね。今日は時間に余裕があるので登ることにしました。主峰ということで、みなさんが目指すピークなので、山頂はそれなりに賑わっていました。
いつもは登る大焼砂を下ります
阿弥陀池に戻って、横岳に登ります。登り上げたところが、横岳西側のコル。ちょうど今年の春にスキーで来た時カルデラに向けて滑り込んだ地点。なかなかに感慨深いです。横岳からは広大な外輪を下っていきます。大焼砂と呼ばれるところ。ここは地熱があるので植物は育ちにくい。春先でも茶色い砂のところは地熱で雪が付いてませんでした。活火山秋田駒形ですな。そうそう、まだわりとフレッシュなコマクサが咲いてました。
ムーミン谷へのトラバース
外輪からムーミン谷へと斜面をトラバース。このトラバースの斜面が春にスキーで来た時に一番楽しく滑れた斜面。トラバースしながらのロケーションも面白い。秋田駒はとにかく地形が面白い。複合的な火山なんでしょうけど、これだけ多種多様な火山地形が凝縮されてる山も珍しいのでは…と感じました。なぜ百名山に入らなかった山…の三本の指には入ると思います。
ムーミン谷は秋の紅葉シーズンも最高な場所でした
ムーミン谷突入!焼砂のトラバースから雰囲気が一変です。チングルマの紅葉が素晴らしいです。チングルマの紅葉というよりも、チングルマの紅葉を含めたロケーションが素晴らしすぎる!他の紅葉する灌木が少ないのは残念だけど、これはこれで十分過ぎるほど素晴らしいです。来て良かったと思える景色です。駒池のほとりで休憩です。
花のシーズンはすれ違うのも大変なほどの人人人ですが、紅葉のシーズンにムーミン谷に入ってくる人は限定的のようです。たまに人が通るくらいな感じ。ムーミン谷のロケーションが良かった区間、ほぼ動画を回していました。静止画より動画の方が伝わるので、動画の方も是非ご覧くださいませ。たいした動画は作れませんけどね。
横岳-男岳の稜線への急登がしんどい
これまでムーミン谷を下ることが多かったけど、今回は登ることにしました。これといった理由はないのですが、大焼砂を下ってみたかったことと、ムーミン谷がメインなら、やっぱ登りに使うべきかなと。ここを登りに使うと、最後の稜線に向けての急坂登りが漏れなく付いてくるのが難点のど飴か…?
横岳の分岐までの稜線歩きもまた快適
ムーミン谷から稜線に出た場所から横岳までは稜線歩きとなります。アップダウンは少しありますが、稜線歩きのロケーションがなかなかでした。左に阿弥陀池、右にはムーミン谷ですからね。中間付近の展望の良い岩の上で休憩です。ここからは秋田駒の全貌が見渡せ、地形を理解することができます。スキーのイメージも膨らむっていうもんです。
横岳から焼森経由で八合目駐車場へと下山です
さて、あとはまあ下山ということですが、横岳から焼森に向けての遊歩道風の道が気持ちよかったです。ちょっと北に進んだだけですが、乳頭山が近くなったような気がします。一番最初にスキーで秋田駒に来た時に立ち寄った笹森山もだいぶ近い。初めて秋田駒に来た時は、秋田駒から乳頭山まで縦走して、さらに戻ってきてました。もうしんどいな…。最後はあまり展望のよろしくない灌木帯の中の道を進み、八合目の駐車場へと無事下山であります。
下山後の温泉とジンギスカン
下山後はまず先に温泉。水沢温泉の日帰り入浴施設へ。ここは2回目になるのかな~?悪くはないけど、良くもない感じ。やっぱアルパこまくさの温泉が安心して入れます。ちなみに、今日現在はボイラーの故障とかで入浴することができませんでした。早く直して!
下山後は今日はラーメンでなくジンギスカン。田沢湖高原温泉にあります。アルパこまくさの至近です。昔ながらの食堂で、民宿の傍ら営業してるような感じでした。わりとお客さんはいて、みんなジンギスカンと頼んでました。そこそこ有名なんかな?お味の方はあっさり目で、下山後でも大丈夫な感じです。
温泉と食事が無事に終わり、明日の焼石岳に向けて十文字の道の駅まで進んで車中泊としました。
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