今年の2月、10年ぶりに根子岳に行ったんですが、なんと今日で今年4回目の根子岳となります。これまで根子岳といえば、キャットコースのイメージしかありませんでした。コースを変えながら4回も行くと、そんな単純な山ではないことを知りました。4回でだいたい根子岳の概要がわかったかなってとこです。
今回は菅平牧場から登り、大明神沢の源頭部だけ滑って登り返し、登った尾根とツアーコースの中間の尾根を下りました。根子岳の穏やかな部分と険しい部分が見れるコースです。
- 日程: 2022年3月23日(水)
- 天気: 晴れのち時々くもり
- メンバー: ひとり
- 温泉:
- 食事:
- 登山口情報: 菅平牧場 料金所のある🅿 菅平牧場🅿から約1キロ手前、標高差約150m
山スキーの記録一覧 http://bunapow.com/yamaski-list/
今シーズン4回目の根子岳は大明神沢を目指します
平日休みとなり、天気もまずまずな感じ。3月ももう下旬となりましたが、南岸低気圧が連続で通ったりで、ここにきて雪は持ちこたえてる様子。最後に行っとくかって感じで根子岳へ。今回は大明神沢の源頭部とツアーコース以外の2本の尾根を辿ることとします。
なんだかんだで出遅れたり、道がよくわからなかったりで、菅平牧場の冬季の駐車場に着いたのは9時ごろ。夏は1キロ先の菅平牧場駐車場ってとこまで入れるんだろうか?除雪はされてて車は入れるけど、怒られるといけないので料金所のあるスペースに停めます。1台停まってるけど、仕事の車かな。
菅平牧場🅿のだいぶ下で冬季は進入禁止となってます
舗装された車道歩きを1キロとか言われるとゲッソリするけど、雪のある牧場の中を歩けたのでよかった!牧場だけに、まさに牧歌的。距離1キロ、標高差150mを余分に歩くことなるけど、帰りのことを考えると標高差はあった方が滑ってくれて楽。2日前に降った雪がなかったら、牧場は地肌が見えてる部分があったかもです。日当たりいいですからね。
菅平牧場の真っ白な斜面を登ります
夏の菅平牧場駐車場ってとこから山道。きのうはスノーシューの人たちが登ってるみたい。その上に夜中に降った雪が薄っすらと。昨日も晴れてるので雪が緩み、今朝の冷え込みでモナカ化してます。帰る頃には解消されてるかな。そのかわりベタ雪になってるだろうけど。
牧場の先はダケカンバの密林地帯
展望台みたいなとこからトレースは夏道を追ったのか尾根をはずれます。尾根の真上が歩きやすいとみて、トレースから離れて尾根上に新しくトレースを付けます。牧場を過ぎてから山頂近くで灌木帯になるまで、ずっと若いダケカンバの林。登るのは支障ないけど、滑るのは雪が悪ければ苦労しそうな樹間でした。この尾根を滑りに持ってくる選択肢はないな。
山頂近くなると灌木帯から無木立地帯へ
灌木帯はほぼ無木立。西風が急に強くなり、同時に寒くなってきました。歩き出しは初夏のような暑さだったのが、急に冬に逆戻りです。大明神沢の様子はよくわかりませんが、両岸はわりと穏やかなので、沢通しに滑っていっても何とでもなりそうな感じです。それより、根子岳の四阿山よりの稜線の方がややこしそう。
今シーズン4回目の根子岳山頂であります!
山頂には2名様いらっしゃいましたが、ボクが登るのと同時に下りていきました。追い出してしまったかや?まあ、風があるし寒いので長居はしたくないな。いつもならシール外したりする間にタイムラプス撮るんですがパス。寒いのと時間の目途が立たないので、準備でき次第山頂を離れました。
源頭斜面に出る前の雪稜がメンドクサイ感じ
迷ったけどシールを外してややこしい稜線へ。昨日のスノーシューのトレースはほぼ稜線伝い辿ってますね。スキーは面倒臭そう。右の大明神沢側はけっこう急。左も急だけど、針葉樹が生えてるので、なんとなく安心感あり。急なトラバースなので登り加減で進むのはおろか、高度をキープしながら進むのも大変でした。シール着けてれば楽だったかな。途中で着けるのは困難。だいぶ苦労したけど、なんとかいいとこに抜けれました。
大明神沢源頭斜面を中間尾根末端台地まで
右下に向けて大明神沢の源頭部の斜面が広がっています。どこからでも滑れそうだけど、一応稜線伝いに少し進みます。うーーん、やっぱりさっきのとこから滑ればよかった。トラバースして戻ります。斜度もロケーションもいい感じ。急すぎずでテレマーク向きなのですが、硬い雪の上に新雪が浅く積もってて、ターンが流れてしまいます。ちょっと難しい雪だった。源頭部の右俣と左俣の中間に丘がありました。今日のところはその丘まで滑っておしまいにしよう!
次回のために大明神沢の中流部を観察しておきます
人気の根子岳にあって、その中でもかなり秘境感ありますね。大明神沢の源頭部は。先日のカルデラの中よりは人通りありそうですけど。時間に目途が付くので、ここで大休止とします。
パッと見では大明神沢をそのまま滑って下りて行けそうな雰囲気。沢通しがダメでも両岸は厳しそうに見えないので、どこからでも逃げられるのかなと。今日のところは登り返して、ツアーコースの隣の尾根を滑るつもりにしてるので、しんどいけどもう一回根子岳山頂まで登り返します。
またまた山頂に戻ります
水分含んだ雪なのでシールの効きはいいです。岩稜帯の始まりまでは効率よく登れました。さて、岩稜帯。トレースのある稜線通しで行ってみるかな。と、1つ目の岩峰の先でスキーでは対応できないアップダウンがあり、やっぱり北側の樹林帯を巻くことに。今度はシールが着いてるので、そんなに苦労なくクリア。こうやって見ると、大明神沢側も巻けなくもなさそう。みなさん、どうやって抜けてるんかな?あとで調べてみるか。
上部の雪は良くはないけど悪くもない感じ
二度目の山頂。今度は時間に余裕があるのでタイムラプス撮れました。登った尾根とツアーコースの間の尾根を滑ります。尾根が分かれるまでも、なかなか良い斜面が続きます。雪もそんなに悪くない。根子岳は雪が悪いという先入観があるけど、基本は西向き。四阿山が南向きなのに比べると、雪質はキープされるんだなと思いました。
滑るところは動画をお楽しみください!
間の尾根はダケカンバは比較的疎らで滑りを楽しま女した
途中からダケカンバの密林地帯に入ります。でも、密林なのは入口だけ。トラバースしながら疎らな斜面を探してると、結構縦に開けた斜面が多かったです。雪も悪くないし、楽しく滑れました。そして最後は牧場。この牧場は斜度があって滑るの楽しかったです。
で、車を停めたとこに戻るには、左の沢を1本渡らなければなりません。最悪は道のあるとこまで行って渡ればいいけど、そうなると登り加減なのでシール着ける必要あり。上の方で渡れれば、そのままトラバース気味に滑って戻れそう。最後はちょっと漕いだけど、無難に登りのトレースに合流。最後は舗装された脇の牧場をシャーっと滑って本日の予定終了です。
成り行きで始まった根子岳シリーズ。これで今年は終わり。4回分のルートの美味しいとこだけを組み合わせて、日帰りルートができそうだなと思ったのでした。もう春のなので、来シーズンまでオアズケです。
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