2019年文化の日3連休中日は大峰山の主峰、山上ヶ岳へ。女人禁制の山であります。ちなみに女人のT世さんは奈良観光。信仰の山なので宗教の匂いはプンプン。でも、人が異様に少ないです。宗教関係の方は皆無。登山の人も縦走してる人数名に会ったのみ。山頂は清々しい笹原になってて展望良好!バス&電車利用なので、帰りは稲村ヶ岳山荘経由で洞川温泉に下山です。
- 日程: 2019年11月3日(日)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: 単独
- 温泉: 極楽湯 奈良店(450円) シャンプー&石鹸なし
- 食事: MENYA BIBIRI
- 登山口情報
五番関トンネル手前に駐車スペース トイレなし
4時過ぎにセットした目覚ましが鳴らず…。針は合わせたけど、スイッチオフのまま。稲村ヶ岳も周回するつもりだったけど諦めます。清浄大橋の駐車場に着きます。広い駐車場に車は数台のみ。まだ時間が早いから少ないのか…?こんなもんなのか…?もう一つの登山口候補の五番関の方に行ってみます。こちらに至っては誰もいません…。
今日は登山口までは車ですが、T世さん奈良観光のため車はナシ。帰りはバスと電車です。どうせ洞川温泉まで歩くなら、稲村ヶ岳の道で下りるとバス停に近い。ならば、登山口は離れたところから登ってやろう…ということで、五番関トンネルのところから登ることにしました。
登り口は五番関トンネルからにしました
登山口からいきなり藪ではないが藪っぽい。斜面に取り付いても踏み跡程度の道が続きます。雰囲気も暗いです。早朝だからなおさら。このルートはほとんど歩かれていない雰囲気ですね。ここに車を停めると、ここから往復するしかないですからね。早く稜線に出たい一心で力入れて登りました。
五番関からは奥駈道の稜線歩き
稜線に登り上げたところが五番関。大峯奥駈道の稜線です。ここに女人結界門。ここからは稜線歩きかと思ったら、しばらくの間は稜線の北側をトラバース。でも、さっきまでの雰囲気の暗さはありませんね。明るい林の中を歩きます。登山道はあまり手入れされてる感じではないです。急斜面のトラバースでは、道が流れかけてる箇所もちらほらと。まあ、注意してれば問題ないレベルですが。
空はほとんど青空。予報よりもずっと晴れてくれてます。一時は雨の心配もあったけど、よかったよかった。登山道も稜線を辿るようになり、残り物の紅葉を付けた明るい樹林の中を歩くのが心地よかったです。稜線はコの字を描きながら、徐々に標高を上げていきます。
洞辻茶屋で清浄大橋からのメインルートと合流
洞辻茶屋で清浄大橋からのメインルートと合流。人が増えるのかと思ったら、そんなことはなかった…。堂辻茶屋で休憩中の1人に会っただけで、山頂まで誰にも会わず…。大峰山寺や宿坊など、常駐してる人はいないんですかね?女人禁制なので必然的に人口は半分に。さらに夫婦やカップルで歩いてる人たちは避ける傾向?それにしても少ないな…。
洞辻茶屋に続いて陀羅尼助茶屋。茶屋をくぐって通過します。店は閉まってるし、人は誰もいない…。昼間になったら営業するのかなあ?陀羅尼助茶屋を過ぎると、いよいよ傾斜が強くなってきます。岩場も多くなり、鐘掛岩、西ノ覗など出てきます。
大峰山の核心部へと入っていきます
西ノ覗は絶壁から身を乗り出す修行で有名なところ。1本の鎖が設置されていて、それを持ちながら身を乗り出します。真下が見えるところまで乗り出すのは、ちょっとビビりましたね~。すごい高度感でした。
山門をくぐって、いよいよ大峰山寺です。本堂に着きましたが、ここにも関係者の姿はなし。縦走してきたと思われる大きな荷物を背負った若者がいただけでした。西ノ覗以外にも東ノ覗、蟻の戸渡など修行の岩場がありそうだったけど、なんだかどこにあるかわからず…。
山上ヶ岳の山頂&日本岩で休憩
とりあえず山頂へ行こう!最高点は湧出岳と言うんですね。なんて読むんだろ?きのうの八経ヶ岳から見えた山上ヶ岳は、山頂部が台形で笹原になっていました。山頂に着くまではそんな雰囲気は全くなかったのに、山頂に着くと昨日見たままの丈の低い笹原。登山道から細い踏み跡を辿ると山頂がありました。
『日本百名山』の表記あり。百名山では『大峰山』となっていますね。一般的には大峰山系最高峰の八経ヶ岳。でも、大峰山の中心はここ山上ヶ岳。山上ヶ岳だと女性が百名山完登できなくなっちゃいますから。山上ヶ岳は三百名山になってて、さらにわかげわからん…
山頂は風があったので日本岩ってところに行ってみます。笹原から岩が露出してました。ここは高度のある絶壁ではないけど、景色が開けてて休憩にはうってつけ。誰もいないし。稲村ヶ岳や弥山がよく見えました。洞川温泉の街も。すごい遠いな…。あそこまで下るとか考えたくない。
レンゲ辻に下って稲村ヶ岳山荘へ
バスの時間があるので長くのんびりはできません。が、まだ少し余裕があるので、稲村ヶ岳山荘経由で下りることにします。レンゲ辻までは急な下り。レンゲ辻にも女人結界門がありました。急な下りの後は急な登り…と思ったら、急な念仏山は右から巻いてくれてラッキー。さらに稲村ヶ岳山荘まではずっと水平に近い巻き道。道も歩きやすくて体力温存できました。
稲村ヶ岳山荘はいいとこに建ってます
稲村ヶ岳山荘はいいとこに建ってますね~。テーブル&ベンチもたくさんあって、ご自由にお飲みくださいのお茶も置いてあります。テントも張れるみたい。泊まってみたいなと思いました。
稲村ヶ岳は人気のある山なのかな?山上ヶ岳より数倍は人の気配がありました。稲村ヶ岳まで往復1時間半の看板。寝坊してなければ行ってこれたかな…。でも、寝坊したおかげで五番関から奥駈道の稜線を歩けたし、まあ今日はいいことにしよう。稲村ヶ岳はまたいつの日か登りに来よう。
洞川温泉に向けて下りますが、コースタイムが・・・
洞川温泉のバス停までコースタイムは1時間50分となっています。現在の時刻は10時30分。バスの時間は12時25分。コースタイム通りなら5分前に着く計算。このバスの次は14時58分。これは避けたい。まあ、ここまでコースタイムの3分の2くらいで歩けてるから大丈夫でしょう!
稲村ヶ岳山荘からの道は緩くて一定な斜度で歩きやすい。広葉樹の林も雰囲気良いです。まだまだ登ってくる人も多いです。また登りに来てもいいなあ~とか思いながら歩いていました。しかし、中間から下はずっと鬱蒼とした杉林。やっぱり次はないかな。
余裕を持って歩いてたんですが、なんだか進み具合が良くないです…。今までのコースタイムに比べて辛い。最初の関門の法力峠で貯金5分しか作れず。ここから先も同じ感じ。車道に出てからが長くてつらかった~。結局、洞川温泉に着いたのはバス発車の10分前でした。
あとでヤマレコの時間を確認してみたところ、稲村ヶ岳山荘から洞川温泉まで2時間46分になっていました。エアリアの時間は何かの間違いでしょうね。何はともあれ間に合ってよかった!
バスと電車利用で奈良へ
バスの乗客は半分以上は登山者かな。残りはほぼ観光客。9割がた席は埋まりました。1時間10分で下市口駅へ。そこから近鉄に乗り換えです。今の時代、切符買う人はいませんね。ボクくらいでした。洞川温泉からのバスも現金で払ってるのはボクくらい。
奈良市役所に車があるので、新大宮駅で下車。自動改札も切符を通すレーンは限られてて焦りました…汗。奈良の田舎でもICカード化が進んでて衝撃でした。かといって、長野県でICカード持ってても使うとこないからな~
下山後の温泉ラーメン
奈良市役所でT世さんと合流し、極楽湯という温泉へ。温泉というよりスーパー銭湯かな。内容的にはスーパーじゃないけど…。シャンプー&石鹸なしで450円。料金並みってとこかな。
極楽湯で検討した結果、本日のラーメンはBIBIRI。駐車場にはすんなり停めれて、待ち時間も少しで済みました。濃いめのスープと、細いけど芯のある麺で美味しかったです。NOROMAに似てるなあ…とか話してたら、どうやらNOROMAの姉妹店でした。せっかく奈良に来たんだから、全く別のラーメンにした方がよかったな…
明日は比叡山。奈良から比叡山方面にかけては道の駅がありません。ちょっと遠くなる方向だけど、平群街の道の駅大和路へぐりへ。こじんまりとした道の駅でした。11月とは思えぬ暖かさ。窓を少しだけ開けて寝たけど、それでもちょっと暑いくらいでした。
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