中腹のブナが黄葉する時期には何度か訪れていますが、風吹大池あたりが紅葉してる時に登るのは初めて。なかなかキレイですね~。白馬大池と違って森林限界より下にあるので、植生が豊かで色とりどりに染まります。風吹大池よりもさらに素晴らしかったのが、神ノ田圃とその手前にある血の池ですかね。湿原系は紅葉終わってると冬枯れの寂しい景色になりますが、紅葉真っ盛りだと派手な景色になります。曇ってる時間も長かったけど、肝心なとこで晴れてくれてラッキーでした!
- 日程: 2025年10月10日(金)
- 天気: くもり 1時間ほど晴れ
- メンバー: ひとり
- 温泉: なし
- 食事: セブンの惣菜
- 登山口情報: 登山口はトイレなし
予報の悪い体育の日3連休
体育の日絡みの3連休は例年だと紅葉狙いで遠征に行きます。今年もそのつもりだったけど、如何せん天気予報が悪い。この時期は周期的に天気が変わるので、4連休あれば半分は晴れるんですけどねぇ…。遠征はやめて家にいて天気みながら考えることにしました。今年はお盆や連休の天気が悪くて、思うように山に行けません。今年行きたかった4本柱は全て中止になりましたからね~。先が長くないので少しでも消化したいところでしたが…
そんなわけで、初日は晴れるかどうかはわかりませんが、山に行けそうなお天気でございます。白馬か頚城三山あたりで考えます。鉄板晴れ予報ならゴンドラ等の出費はいとわないんですが、微妙だと考えちゃいます。膝の調子も芳しくないので、比較的短い風吹大池となったのであります。ハズレてもそんなに悔しくないですしね。
直前で風吹大池に決定
朝起きて窓の外を見るとどんより曇り空。テンション下がりますが、低い雲なので高い山は抜けてると思われます。しかし、風吹大池は1800mくらいの高さ。ちょうど雲海がかかる高さなんですよね。その中に入ってしまったら絶望的です。幸いなことに白馬あたりから低い雲は少なくなりました。しかし油断はできん…。外沢トンネルを出て道の駅へと下る道から実物を確認します。少し雲はあるけど山にはかかってません。ということで、風吹大池に決定です。もし雲海なら遠見尾根にでもと考えていました。
登山口まで結構時間がかかります。距離はそうでもないけど砂利道なんですよね。悪路ではないけどスピード出せないので時間かかります。駐車場に着くと先客はナシ。紅葉シーズンとはいえ平日でマイナーな山ですからね。夏から先週までずっと半袖半ズボンで登ってました。今日も暖かいけど、道がむさ苦しい部分がありそうなので長ズボンにしました。暑い。暑いのキライ。

晴れてたのに曇ってしまいました
登山口にある案内板が2つ並んで倒れていました。今年の大雪によるものなのかなあ…?雪崩は考えにくいので、積もった雪で倒されたか。横倒しになる灌木のように。登山口付近のブナは、ちらほら色付き始めたのがある程度。まだまだこれからです。ほぼ快晴のもとでスタートしましたが、地形図に温泉マークのある細尾根を過ぎたあたりから、ほぼ全面曇り空に変わってしまいました。なんとまあ…。風吹大池が近くなるにつれ紅葉が進んできますが、太陽が当たらないので暗い…







風吹大池で晴れた!
ダメ元で来たとはいえ、ダメだと悔しい。予報は絶望的ではないので粘ろうと思っていました。風吹山荘が見えてくると、同時に進行方向に青空が見え始めます。稜線は晴れてるわ。雲は小谷側で湧いてたのかな?一気に気分が盛り上がりましたね。とるものもとりあえず池へ。湖畔の木々がいい感じで紅葉してますねぇ。風吹大池が紅葉してる時期は初めてだったので新鮮であります。涸沢とかはナナカマドの赤、ダケカンバの黄、ハイマツの緑…と限られた木で色あいがハッキリしてるのもいいけど、針葉樹を含め色んな木があって色んな色が混じってるのも風情があっていいです。



晴れてたのにまた曇った
盛り上がった気分が盛り下がります。池にいるあいだに雲が増殖してきました。あっという間に雲に覆われてしまいました。池の畔で少し待ってたけどキリがない。とりあえず風池天狗原に上がって、池一周コースへ。もし、後で天気が良くなったら、もう一周歩けばいいかな…と。とはいえ、2周するより粘って晴れた方がいいかなと思い、分岐のあたりで少し時間をつぶしていました。すると再び青空が広がり始めます。先に進みます。





時計回りで風吹大池を周回
池を時計回りで回ります。道は密林の中に付けられてます。時々開けたところで風池大池を見下ろせます。今まではブナが黄葉の時期に来てたので、風吹大池周辺は既に冬枯れで葉っぱは落ちてます。当たり前ですが、やっぱ紅葉してる方がいいですね。左手に科鉢池が見えてきました。すっごいキレイそうに見えるのに、手前でブッシュが繁茂してて遮ってます。このあと行く小敷池みたいに展望所を作ってもらいたいなあと思った。





神ノ田圃の手前にある血ノ池
風吹山荘の対岸に当たるとこあたりから湖畔の道をはずれ、神ノ田圃の方へと行ってみます。まず出てくるのが血ノ池。名前から想像すると気味悪いイメージになるけど、実物はとってもキレイな池でした。ただ、水自体は黒く見えて、そんなもんだから血ノ池になったのかと…?黒く見えるもんで、鏡のようによく写っていました。写ってるもんが紅葉なので尚更キレイ。


神ノ田圃へ
血ノ池から少しで神ノ田圃の湿原に出ます。一面ゴールデンレトリバーで湿原を縁取るように灌木が紅葉してます。灌木の紅葉が終わて葉っぱが落ちると、ゴールデンレトリバーだけになって寂しい雰囲気で冬を待つだけみたいな感じに。湿原ってもんは夏が良いなと思うのでした。枯れ草より緑の方が良いです。
湿原の一番先の高い部分に神ノ田圃があります。傾斜地なので棚田になってます。ちゃんと畔もあるし。湿原の一番高いところに池塘があって、低いところにはないとう不思議。ここも今までは冬枯れ状態の時にしか来たことなかったので、紅葉の風景に感動しました。ここでちゃんと晴れてくれたありがたかったです。

初めて見る紅葉の小敷池
風吹大池の湖畔の道に戻ります。高台から眺めてると湖畔の紅葉がキレイでしたが、その湖畔の紅葉の中に入ってしまうと全然よくないという…。まあ悪くはないんですけどね。中間あたりに枝道があり、それを進むと小敷池。少し上から眺める感じになります。いつも骨骨状態のダケカンバでしたが、今日は黄色い葉っぱが付いています。骨骨も味があるけど、小敷池は紅葉の景色もなかなかです・

風吹岳は登る意味ある?
小敷池の少し先で風吹岳の分岐になります。どうしようか迷ったけど行ってみることに。針葉樹の大きな木が増え、点々と紅葉する木が混じります。池の周囲とは一味違った雰囲気。山頂に近付くと紅葉する木が増えるけど、とくに展望があるわけでもなく、ピークハント目的以外で登る意味はないのかなと思います。個人的には…



もう一度風吹天狗原に上がってみますが…
湖畔の道に戻って、あとは下山でもよかったけど、せっかく晴れてるのでもう一度風吹天狗原に登ってみます。さっき登った時は曇って寂しい景色でしたからね。せっかくなので晴れた景色も見ておこうということであります。あと、さっき見えなかった雪倉岳とかも見ておきたいなと。湿原に登った時はまあまあ晴れてたけど、みるみる雲が増えてきます。せっかく登ってきたのに…。風吹大池を見下ろせるところで少し粘るも、好転の気配はありません。あきらめて下山することにしました。








風吹大池の登山口は、北アルプスにありながら至れり尽くせりの道ではありません。メジャールートなら階段になってるだろうところも、過剰に人の手は入ってません。膝が痛くて下りが辛い今日この頃、階段のありがたみがよくわかるようになりました。ヒョコヒョコ下れれば何の問題もないけど、膝をかばいながら一歩一歩下るとなると、荒れた道というのは厳しいです。それでもまあ今日もなんとか無事下山であります。




コメント