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【紅葉】涸沢カールと屏風の耳 2025/10/2

ちょっと早いかなと思いつつも涸沢カールの紅葉を見てきました。紅葉の進み具合いは甘く見て五分くらい。それでも、天気がよかったので涸沢の鮮やかな景色を見ることができました。帰りには屏風の耳にも立ち寄りました。コル付近の尾根の紅葉がとてもキレイでした。如何せん日帰りなので時間が足りん…。涸沢ではもう少し上まで散策したかったかな~。やっぱ泊まりかな…と思うけど、涸沢はハードル高い。横尾ベースが現実的で快適なのかなと思うところであります。

  • 日程: 2025年10月2日(木)
  • 天気: 晴れのちくもり
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: なし
  • 食事: 涸沢ヒュッテでラーメン(1200円)
  • 登山口情報: 沢渡🅿から往きはタクシー、帰りはバス
コースタイム

今日

  • 上高地(5:40)
  • 横尾(9:40~50)
  • 涸沢カール(9:45~11:05)
  • 屏風の耳(12:10~13:00)
  • 徳沢(14:40~50)
  • 上高地(16:05)

前回

  • 上高地(6:45)
  • 横尾(8:45~55)
  • 涸沢カール(10:40~11:50)
  • 屏風の耳下(12:35~13:15)
  • 徳沢(14:40~55)
  • 上高地(16:05)

ハードル高い秋の上高地(春も夏も)

平日休みと晴れ予報が重なりました。久しぶりに涸沢にでも行くか。ただ、涸沢に行くにはいくつかのハードルが…。1つ目は距離が長い。横尾までが長い。ウンザリする。これは自分のことだから頑張らないといけない。あとは、沢渡に車停めてバスで上高地に行くのがメンドクサイ。金もかかる。とくに平日はバスの始発が6時と遅い。涸沢行って屛風の耳に寄ると、それなりに時間がかかる。かといって、土日なんて混み混みで行く気しない…。けどまあ、今日は頑張っていくことにしました。

沢渡の駐車場代はだんだん上がって800円/1日。少し前はタクシーは予約のみだったと思うけど、昨年から予約なしになったとのこと。その場で相乗りとかできるかわからなかったけど、ダメ元でバスの始発の1時間前に沢渡へ。タクシーの窓口があって、相乗りは乗り場でお客さんと交渉してくれとのこと。乗り場に行くとちょうど人数集まったタクシーが出て行ってしまった。次のタクシーは来たけど、1人では無理(6000円)。誰も来なければ1時間待ってバスだな…と思っていたら、関東からの老夫婦がいらっしゃって一件落着。3人なので2000円/人。バスの片道は1500円なので、早く出れるのを考えると価値ありかな。

・沢渡駐車場 800円/1日
・バス代 往復:2800円 片道:1500円
・タクシー 6000円/1台

まだ薄明るい上高地を出発

しんどい上高地から横尾までの横歩き

4年前にも平日に涸沢に行きました。その時のコースタイムを参考にします。その時より体力落ちてるから、余裕をみながら。4年前は上高地を出発したのが6:50。今日は5:40に出れました。これだけ早く出れると、気持ちに余裕ができますね。体力落ちたぶんは補えそうです。

とにかく横尾までがダルイ。10キロ以上あるからなあ。横尾が登山口だったらどんなにありがたいことか…といつも思う。天気は晴れかと思ったら薄曇り。展望の邪魔になる雲はないけど、陽射しは届いてきません。涸沢でコレでは寂しい景色になってしまうなあ…。横尾に着くと変なゲートあり。『北アルプストレイルプログラム』だそうな。トレランのイベントかなと思っていたら、登山者の啓発の試みみたいです。色々聞かれてテキトーに答えて通過。外国人とか多いから、なにか策が必要なんでしょう。年々登山が不自由になっていく。

トレランか何かのイベントかと思ったら違った 検問だった

横尾から涸沢へのみちのり

横尾からも川沿いで少し傾斜は増すけど平坦な道。ただ、山道になるぶん横尾までとは違って気分がリフレッシュされます。その代わり、すれ違いとか追い抜きのストレスが加わります。でも、今日は平日で人は少な目。きのう天気が悪かったので、昨日のお客さんも少な目と思われます。本谷橋あたりの紅葉は色付き始めた程度で、まだまだ緑が優勢でした。ちなみに、上高地から横尾にかけて、木の種類によっては紅葉が始まりかけてるのもありました。

最新情報とか見てると、涸沢の紅葉はまあ始まったばかりっぽい。でも、先週登った蝶ヶ岳でも稜線の灌木は紅葉し始めてました。標高は涸沢の方が低いとしても、数日経ったのである程度は紅葉してると踏んでました。しかし、本谷橋を過ぎて北穂の斜面とか見ても、緑が断然優勢です。思っていたよりダメなのかな~。ま、天気いいからいいか…とか思いながら歩いてました。そうそう、横尾を過ぎたあたりから青空に変わりました。

屏風岩 まだ青々としてる
北穂が見えてる
本谷橋 まだまだ色付きはじめ

涸沢に近くなるとナナカマドの赤が出てきました

少しは紅葉してて、天気も薄雲りから晴れに変わり、気持ちよく歩いていました。奥穂が正面に見えてきて、だんだんカーブして涸沢槍が見えてくるあたりから、ナナカマドの赤が目立ち始めます。ナナカマドが赤くなると景色としての紅葉がパワーアップしますね!周囲のロケーションもよくなり、正面には穂高の峰々。涸沢カールが近付いてきました。

横尾谷 奥は右俣カール
ガレを直して石畳にしたか
徐々に色付き始めてきた
涸沢槍が見えてくるとまあまあいい感じに
だんだんナナカマドの赤が出始める
イイ感じになってきました
今年はナナカマドの赤が鮮やか
奥穂は壁のよう
小屋とヒュッテの分岐
まだまだ緑が濃いがそれなりにキレイ
分岐を振り返る

涸沢ヒュッテの絶景テラスにて

涸沢ヒュッテに到着です。絶景テラスへ。泊まりのお客さんは出発していき、今日のお客さんはまだ来ない…というタイミングなのか、絶景テラスはガラガラでした。良い場所をキープできました。迷ったけどラーメン食べました(1200円)。絶景を見ながらのラーメンは美味しさ倍増。1200円といい値だけど、腹の足しになるし、水分補給、塩分補給できました。10時間以上行動してたけど、行動食は少し食べただけ。水分も500mlのペットボトル1本ですみました。ラーメンのおかげです。

気分よく過ごしてたら、おばさま3人に囲まれてしまいます。『ここ、いいですか?』と聞かれ、ダメとは言えません。内心は他に空席たくさんあるからヨソに行ってよ…。せっかくタイムラプスも撮ってたのに、自分から他に移動することに。

久しぶりの涸沢ヒュッテ
絶景テラス!
せっかくなので頂きますか
醬油ラーメン(1200円) 景色が美味しさを倍増
ひっきりなしに飛行機が通る

パノラマコース上部へ

パノラマコース上部を歩きに行きます。やっぱ上ほど紅葉進んでますからね。中段まで登って、涸沢小屋に下りてくる周回ルートを歩いてみたかったけど、このあと屏風の耳に行くとなると時間が押してきます。体力も使っちゃいます。屏風の耳を割愛して周回ルートにしようかとも思ったけど、やっぱ予定通り屏風の耳に行くことにします。ということで、少し登ったとこにある大岩までで引き返しました。途中までしか登れなかったけど、紅葉もロケーションも素晴らしかったです。

涸沢カールの代表的な構図でしょうか
紅葉が盛り前なのかテントは少ない
パノラマコース上部まで行ったみたい
涸沢小屋 見るにはいいが小屋からの展望は…
点在する灌木がおもしろい
前穂
ヘリが何度もやってきた
もう少し上まで行ってみたかったが、屏風の耳のみ行きたいし…
やむなく戻ることにする 日帰りだと時間が足りない

パノラマコースで屏風のコルへ

ということで、涸沢ヒュッテに戻ってパノラマコースで屏風の鼻に向かいます。分岐のとこに10時までに通行開始を…と書いてありました。さすがに10時は早すぎだろ。でもまあ、いろんな人がいるからなあ。ややこしい道でトラブルとか多いんでしょ。基本は屏風のコルに向けてのトラバースなのですが、意外とアップダウンが多くて足に堪えます。

このあと行くパノラマ 10:00は早いだろ
屏風のコルへと向かう途中で振り返る
パノラマのトラバース中に槍
このあと登る屏風の耳

屛風のコルあたりの紅葉が素晴らしかった!

今日は景色の部としては涸沢が当然トップです。ただ、紅葉の部とすれば、屏風のコルの前後が一番よかったです。トラバース道が尾根に出る手前のダケカンバ林、カラフルに色付いたやせ尾根の灌木が特によかった。天狗の耳に登る途中も随所にみどころがありました。あと、コルから耳の中間あたりにあった池もよかった。池の名前あるのかな?池と紅葉と穂高連峰が収まる構図あり。

稜線に出る前の明るい林
尾根に出ると明るい灌木の道
紅葉が素晴らしい
前穂北尾根
横尾谷左俣、右俣と槍ヶ岳
天狗の耳への登り
屏風といえばこの景色
中間あたりに池があった
紅葉と穂高の峰々の構図
常念岳

本日の最高到達点、屏風の耳

屏風の耳に着く頃には雲が増えてしまいます。ちょとと寂しい感じにはなってしまったけど、山にかかる雲はほとんどなくて、午後でこれだけ見えれてばヨシとするしかないでしょ。屏風の耳では横尾山荘で働いてる人と一緒になりました。楽しくお話させていただきました。屏風の耳で晴れを狙うなら、先にこっちら登るのがいいのかなあ…。でも、そうすると涸沢が午後になってしまうし…、難しいところです。

天狗の耳まであとひと息
涸沢カールがバッチリ見える!
登山道沿いに赤くなってるのがよくわかる
横尾谷と槍
屏風の頭はややこしいのかな?

屏風の耳から徳沢に下ります

あとは下るだけ。屏風のコルの涸沢側はそれなりにややこしい道ですが、徳沢側はほぼ普通の登山道。スタスタ下れるんですが、同時に膝の痛みとの闘いでもあります。ただ、最近にしては痛みが弱めで助かりました。登山口(奥又の)まではヨイヨイ、そこから上高地までの遊歩道が長い長い、だるいだるい。明神からは日本語以外の人の多いこと。平日なので日本人比率が下がりますしね。ま、最後は疲れましたけど、今日もなんとか無事下山であります。次はもう日帰りでは無理な身体になってそうな気がします。

下りながらの紅葉もなかなか
天狗の耳を振り返る
屏風のコルから少し下って
奥又白谷
明神まで戻ってきました

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