下界は新緑というより草ボーボーの季節ですが、鍋倉山はやっとこさ新緑の季節を迎えました。標高は1000m前後と低い山なのに、いまだに残雪豊富です。取り付きも藪ナシ、沢の中もほぼ穴開いてないし、ブナ林の根開きも小さいし、山頂もまだ一面雪でした。残雪の汚い白に新緑の黄緑は映えますな~。この日は雪の量は必要にして十分な量だったけど、この時期みるみる雪は融けちゃいます。来週末までもつかどうか…
- 日程: 2025年5月16日(金)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: ひとり
- 温泉: なし
- 食事: なし
- 登山口情報: 西の沢の除雪終点 20台以上
今日は金曜日。もともとこの日は休みだったのですが、天気予報的にはあまり芳しくなくて曇りベースな予報。山に行くことは考えてませんでした。しかし、土日の予報が悪いので行くことにしました。たまに日が射してくれればいいかな~って感じで。当日は朝から厚みのある高曇り。太陽は気配がある程度。飯山方面に向かってると、北の方が若干雲が薄いようにも見えますな。少し期待しとこう。
登山口の雪はたっぷり
西の沢の登山口の駐車スペースに到着。平日ですが7,8台の車が停まってました。雪はしっかりありますね。駐車スペースの雪壁はいつも高いけど、今日も高いです。ヤブもまだ表に出てきてないように見えます。今年はたくさん降って、さらに春先の気温が低かったですからね。着いた時は高曇りだったと思うけど、準備してる間に青空が一気に増えてきました。ヨシヨシ!

取り付きからブナの台地まですんなりと
ゲートのチェーンをまたいで雪壁の低いところで雪の上へ。このゲートは5月22日に開いて、関田峠まで通れるようになります。はじめは西の沢の左岸台地を進みます。雪が少ない時はヤブに絡まれるところですが、今日は全くノープロブレム。ただ、左岸を引っ張り過ぎて少しヤブに絡まれました。早めに沢に下りとくのが正解ですかね。上から見るとヤブっぽい沢の中は、下りてみると障害物はほとんどなくて快適に歩けました。小さな二俣のとこで穴が開いてました。雪が切れるのは時間の問題か…?早めに右岸台地に上がっとくってもんか。





ブナの台地もまだまだ積雪豊富
右岸台地に上がると新緑を楽しみながら歩くエリア。新緑した立派なブナ林が広がります。いつもなら雪が途切れてる部分があるのに、今日は普通につながってます。雪の厚みもしっかりあって、根開きが進んでいません。写真を撮ったり動画を撮ったり、新緑のブナを鑑賞しながらのんびり歩きます。







久々野峠経由で鍋倉山山頂へ
西ノ沢の源頭斜面を登って久々野峠に出ます。今日は黒倉山にも登ってみようと思ってるけど、帰りに回すことにして鍋倉山へ。山頂への尾根も多少は邪魔なブッシュはあるけど、ほぼノープロブレム。そのブッシュはブナのブッシュなんですが、このブッシュのブナはまだ芽吹きが始まってません。稜線に近いブッシュじゃないブナも、まだ芽吹き始めたばかりな感じでした。



山頂には自分を含めて6人(5人テレマーク)
鍋倉山山頂です。2人組+2人組+1人+自分が時間差で登頂した感じ。この6名のうち5名がテレマークでした。山頂付近もまだ雪はたっぷり。山頂の標識もまだ雪没。まだ雪に覆われている山頂なのですが、妙高方面の樹林が厳冬期に比べるとメッチャ高いです。ま、山頂の雪が減っただけですけど。この冬なんて妙高丸見えだったのに…。

ブナロードで3本気持ちよく滑る
さて、東側の方、いつも登りで使うルートの方に行ってみよう。山頂付近のブッシュを掻い潜りながら滑りハーフパイプへ。ハーフパイプにもブッシュが繁茂してて、苦労しながら通り抜けていきます。で、その先にはブナロード。樹氷が着いてたらメッチャきれいになるとこです。ここは緩斜面なんですが、鍋倉山の数ある斜面の中で一番好きなとこだったりするんです。タラーっと流す感じが好きで。ここを尾根が分かれるところ、巨木の谷に下りる手前まで滑りました。
まあまあ気持ちよく滑れたので、荷物を置いて1本滑ります。このへんウロコなのでサクサク動けていいです。ここのブナ林は樹氷はいいんですけど、新緑はイマイチだなあ…。ちょっと曇りがちになったのもあるかもですが、派手さがないというかパッとしません。まだ芽吹き始めたばかりだからかなあ…?1本滑って登り返してたら、2人組×2組が滑ってきました。それを見てしまうとまた滑りたくなります。予定にはなかったけど、釣られて3本目滑っちゃいました。



鍋倉山に登り返してそのまま黒倉山へ
山頂に登り返して、今度は黒倉山へ。久々野峠から黒倉山へはほんの少しの距離だけど、真冬にはあまり来ることがありません。今日は1人なので足を伸ばしてみたって感じです。山頂の手前からはヤブが起き始めてて煩わしかったです。稜線通しで関田峠とかも考えてたけど、尾根の上はもうヤブが起き始めてるので面倒臭そうです。山頂から少し関田峠側に下りた、東に開けたところで休憩します。





あとは西の沢を滑っておしまい+オマケ
あとは降りるのみ。西の沢に向けて滑ります。良さそうに見えたけど、折れた小枝が散乱してて邪魔でした。西の沢の右岸台地に乗ってからは堅い雪に難儀。気温は高いけど雪は堅い。夏の雪渓のように氷化したような感じになってるんだろうか…?滑るのしんどかったです。谷底に下りてからの方がスラロームのようで楽しく滑れました。登り返しもわずか。車道まで下りてから、気持ちよさそうな斜面を1本滑って無事下山であります。



コメント