磐梯吾妻スカイラインが開通し、雪がたくさん残ってそうなので浄土平起点の山スキーに出かけてきました。いつぞやまでは4月の2週目くらいに開通してたスカイラインが、ここんとこ下旬にならないと開かない…。もっと雪の多いとこでも開けてるのに。鳥海だってそう、立山なんて無理矢理だし…。いずれにしても、吾妻連峰の東端は雪が多いところじゃないので、下旬ともなれば融けちゃいます。なので、なかなか行く機会に恵まれませんでした。
今年は降った雪が多かったうえに、4月になっても寒い日が続きました。開通直前の浄土平の映像とか見ても、スキーするには十分な量に見えました。ということでGW初日に決行です。鎌沼を周回して前大巓に登って滑って、そして魔女の瞳と呼ばれる五色沼に滑り込めて満足であります。
- 日程: 2025年4月26日(土)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 喜多方道の駅 蔵の湯 500円(夕方5時以降は300円)
- 食事: 喜多方ラーメン あじ庵食堂
- 登山口情報: 浄土平の駐車場 500円 スカイラインはGWは朝8時から5時
今年のゴールデンウイークは曜日の並びが悪くて、前半は飛び石、後半は4連休という格好。全部続けて連休にするのはちょっと…て感じです。天気の方も微妙だし、コロコロ変わります。初日の浄土平だけ決めて、あとは行き当たりばったりで行くしかないな。
磐梯吾妻スカイラインはGW中は8時開通
浄土平というと安曇野から結構遠いです。喜多方からさらに1時間はかかりますからね。駐車場とかの心配があるので、念のためスカイラインの開通時間に合わせて着いておきたいところ。安曇野を夕方6時半ごろ出発し、新潟の栄パーキングで仮眠。朝3時に起きて向かいます。ちょうど開通時間の7時にゲートに着いたと思ったら、GW中は開通時間が8時でした~。よく見ればHPにも書いてあった。あと1時間寝れた。残念…。
浄土平からスタートです
浄土平の駐車場に着きます。広い駐車場が完全に除雪されてました。もしかしたら雪が残ってて駐車場狭くて停めるの苦労するかと思ってたけど、取り越し苦労でした。朝イチだからか、観光の人より山の人の割合が多そうです。これから向かう方を見ると、酸ガ平小屋の方には真っ白な斜面があって、滑った跡がたくさん見えました。先に向かう予定の東吾妻山方面はハッキリ見えません。でも、雪はちゃんとありそうな雰囲気です。


はじめは板背負って木道を歩く
はじめに浄土平の木道を歩くので、板はザックに付けて歩きます。湿原は雪のない部分が結構多いです。湿原越しの一切経山の眺めがいいです。ここから見る一切経山はほとんど雪が付いてません。その裏が五色沼になるんだけど、うまいこと雪がつながってるんだろうか…?木道が終わったすぐ先で雪がつながるので、ここから板を履きます。



東吾妻山方面から周回するとします
東吾妻山方面に向けて進みます。下の方はややヤブが濃いめ。雪が少なくなってくると、このあたり苦労するんだろうな。それより上はノープロブレム。滑ると気持ちよさそうな斜面を登っていきます。鎌沼の台地に出ると東吾妻山がよく見えます。秋に登った時はパッとしない山でしたが、雪のある時期に見てもパッとしません。



東吾妻山は途中で登るのやめました
100mほど登ると鎌沼や前大巓、酸ガ平からの登りルートなどが見渡せます。今日辿るルートの一部が確認できました。東吾妻山には登らなくていいか…。ということで、登った分の100mだけ滑りました。滑った斜面は北向きなので雪は堅め。カタカタカタカタなります。1ヶ月ほど前に肋骨折って今日が復帰戦。まだ怖いのでヒヤヒヤしながらメッチャ慎重に滑りました。


雪融けが始まった鎌沼の縁を歩きます
鎌沼の方に滑っていって止まったところでシール装着。鎌沼の縁をたどって次なる目標の前大巓を目指します。沼の縁では一ヶ所雪が途切れてて、板持って歩きました。鎌沼は雪が融けかけてきてて、雪の上に明るい水色の水があってキレイでした。




登山道のない前大巓に登ります
前大巓に差し掛かるところでトラバース気味に登っていきます。高いとこからみる鎌沼はまたキレイです。鎌というより三日月のような形。蓬莱山が中央火口丘なのかな。上から見ると地形がよくわかります。尾根まで登ると滑る斜面が見えてきます。フラットでいい感じの斜面。尾根を辿ること少しで前大巓の山頂。厳密に言うと山頂かはわからないけど、雪がつながってる部分の最高点です。山頂にはスキーの人も歩きの人もいて、結構賑わっていました。夏道のないこの時期しか登れない山なので、みなさん登りたがるのかも…?




前大巓の斜面は短いけど快適!
山頂から沢の真ん中を滑ると、最初は斜度あっていいけどすぐ終わってしまいます。なので、登ってきた尾根を少し滑ってから、適度な斜度になるところで沢形に入りました。結局のところあっという間に終わってしまうので、あんまり考えずに滑ってもいいのかなと思いました。メインの斜面が終わって、あとはダラダラと鎌沼の方に滑っていき、最後のところで酸ガ平避難小屋へ。ここでシール装着。

一切経山へとルートとなる雪渓を辿ってしまいます
東吾妻山の方から見てたら、酸ガ平避難小屋の裏には2本の雪渓があり、向かって右側の雪渓を登る人が圧倒的に多かったです。近くに来てみてみると、左側には滑った跡がたくさんあります。右を登って左を滑ってるんだろうか…?まあ行ってみればわかるか。ということで、右側の雪渓を登ります。跡は圧倒的にツボ足が多く、スキーはちょっとだけ。どうも右側の雪渓は一切経山に登るルートのようでした。目指すは魔女の瞳なので、進路修正。雪渓の上部で右と左がつながってて事なきを得ました。




魔女の瞳を目指すのですが…
スキーのトレースを辿っていくと、前大巓と一切経山の間にある1928mピークの北側に出ました。北側の斜面には滑った跡がたくさん。メインの斜面はこれまたあっという間。さらに滑って五色沼が見えるところに。すると尾根を1本隔てて五色沼が見えてます。うーん、思ってるのと違う。ということで、夏道の尾根までトラバースして、さらに少し東側に移動。すると真下に五色沼を見下ろせる場所に。雪はつながってそうなので、ここから滑ってみよう。




魔女の瞳への斜面は楽しかった!
滑り出しはやや斜度があるものの、程よく雪が緩んでて滑りやすい。北面なので朝早い時間は堅かったかも…?中間あたりは疎らな樹林帯に。滑るのは中間あたりが斜度的に一番よかった。樹林帯を抜けるとあとは魔女の瞳に向けて滑り込む。最後は緩くなるけど気持ちよかった!下まで下りると、上から見るよりずっと大きな沼ですね。広々としてました。



登りは夏道のある尾根を登りました
登りは沼の縁を歩いて夏道のある尾根に登ります。この尾根に登る時に見下ろす五色沼が最高でした!ここも鎌沼同様に雪が融けかけてて、明るい水色の水が浮いた状態に。素晴らしい景観です。紅葉の時期が素晴らしいのはもちろんだけど、春の雪融けシーズンもよかったです。この景色を観れて今日は満足、来た甲斐がありました。



酸ガ平避難小屋へと戻ります
往きでは右往左往しながら五色沼にやってきたけど、帰りは最短で戻ります。1928mまで登り返すとあとは滑って戻れるはず。酸ガ平避難小屋への斜面は下から見るに気持ちよさそうだったけど、滑ってみると既にガタガタで、あわわわわ~ってなりました。


駐車場から見えてた斜面を滑って無事下山!
避難小屋から先、遠目には雪がつながってるかハッキリわかりませんでした。板を背負って夏道歩いてる人もいたけど、とりあえず雪がつながってるとこを辿ります。すると問題なく駐車場から見えていた斜面に出ました。この斜面はまあまあ楽しく滑れました。あとは消化試合。人がたくさん歩いてるとこはガタガタで大変。人が歩いてないとこはヤブがモジャモジャで大変。まあ大変ってほどのこともないけど、木道の手前のところで滑るのおしまいです。あとは木道を板を担いで駐車場へ。本日も無事下山であります。


本日の下山後温泉とラーメン
本日の下山後温泉は喜多方道の駅併設の蔵の湯へ。夕方5時以降は300円になるというありがたいところ。しかし、それを狙って来るのかかなり混んでました。洗い場待ちするのも久しぶりだなあ…
下山後ラーメンは喜多方ラーメンのあじ庵食堂。結構前に移転してますが、移転してからは初めての訪問です。変わり種のラーメン屋ですが、ノーマルな喜多方ラーメンを頂きました。この日は会津坂下の道の駅で寝ます。御池が開いてれば御池だったけど、4月中は開かないようなので、翌日は奥只見丸山スキー場に行ったのでした。


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