2度目の稲庭岳。最初の時は南側の高曲原から風車の立つ牧場経由で登りました。今回7年ぶりに稲庭岳に登ろうと調べると、東側の天台の湯の方から登る記録が多かったです。そもそも7年前は記録がなかったような…。いつの間にかメジャーとは言えないまでも、そこそこ登られる山になってました。それもそのはず、今回天台の湯側からのルートはかなりよかったです。牧場あり、ブナ林ありで。
- 日程: 2025年2月22日(土)
- 天気: 晴れ時々くもり
- メンバー: T世
- 温泉: 天台の湯 500円
- 食事: 宝介本店 盛岡市ラーメン
- 登山口情報: 天台の湯の先の除雪終点 週1営業の豆腐屋さんがある
前夜は道の駅にしねで車泊。朝起きると晴れ。ただ、夜の間に数センチの雪が降ったみたいです。稲庭岳に向けて北上します。時々でも晴れ間が出てくれればなあ…って感じでいましたが、こんなに晴れてくれるとは。岩手山、安比高原の前森山もバッチリ、八幡平はさすがに稜線付近には雲がありました。ところが、安比高原の峠を越えると一気に曇り空に。西からの寒気の雲が流れてきているようです。なんとまあ…ピンポイントで悪いとこ来てしまったかなあ…
天台の湯の先の除雪終点からスタート
天台の湯があって、その少し先まで除雪されています。除雪終点には豆腐屋さんがあります。営業は週に1日のようで、貼り紙によると日祝営業と思われます。今日は土曜日。お休みなので、付近で一番邪魔にならなさそうなところに停めさせてもらいました。停められなければ、少し戻った天台の湯に停めさせてもらうことになるのかなあ…?
除雪終点に着いた時は、ちょうどこのあたりが寒気の雲の尻尾。日は差してましたが、稲庭岳にはべったりと雲が…。しかししかし、準備している間に急速に回復し、稲庭岳もすっかり晴れました。なかなか素晴らしい展開ですが、いつまた逆戻りするかわかりません。その覚悟だけはしつつ登りましょう。

車道歩きから牧場に取り付きます
はじめは車道歩き。しばらくで右手の牧場に取り付きます。下の方はただの雪の斜面ですが、尾根まで登ると景色が開けます。斜度もまあまああって、滑ると気持ちよさそうです。でも、東や南に面しているので日当たり良好。帰る頃にはどんな雪質になっているのやら…逆に楽しみだったりして。尾根の北側も牧場の斜面になってて、こっち側は雪質保持されそうです。







カンバの密林地帯の先に稲庭駒形神社
牧場が終わるとカンバの密林地帯。ここは斜度が緩くて標高が上がっていきません。間延びする区間です。でもまあ、この密林で斜度があると滑り降りるのが大変。やがて緩く下り始めます。ここはシールなしで登るのはキツイかなあ…。そして、この緩い下りを下り切ったところに、稲庭駒形神社がありました。山中にある神社にしては立派でした。





駒形神社から山頂の間はブナ林の急斜面
駒形神社からは一転ブナ林になり、斜度も増してきます。このブナ林は上にいくほど立派になります。中間付近から上は斜度も樹間も申し分なし。神社に近い方は埋まり切らない小枝が出てたりで少し煩わしい感じ。神社まではラッセルといっても体力も時間もあまりロスのないラッセル。このブナ林で急に雪が深くなり、斜度も増し、ラッセルがきつくなりました。大まかに膝下くらいのラッセルでした。やっぱ斜度で消耗するな~



稲庭岳山頂 遠くの展望はちょっと乏し目
傾斜が緩んでブナがなくなったと思ったら、そこが稲庭岳の山頂。山頂はわりと平坦で、ところどころ灌木が生えています。天気の方は多少雲が増えてきたけど、晴れ時々曇りくらいの状態です。朝はスッキリ見えていた岩手山や八幡平方面は、この時間は逆に雲が多くなっています。なので、山頂からの遠くの展望と言う意味ではいま一つといったところ。稲庭岳をはじめ近場の山は晴れてくれてます。




期待の山頂南東面はすでに重雪
登山口から稲庭岳を見ると、山頂の少し左側に白い斜面がありました。そこを滑ってみることにします。稜線から少しの間は無木立で、その先からブナ林になるという斜面。気持ちいいつもりで滑ったけど、無木立部分はかなり重くなってました。南東面にあたる斜面なので、今現在が絶賛太陽浴びまくりです。ブナの中は軽かったけど、これ以上高度を下げてもしんどいだけ。ブナは帰り道に期待するとして登り返します。ラッセルも重めでした。




山頂からはブナ林、カンバ密林、牧場斜面と展開
山頂からは登ったルートの左手の浅い沢形がよく滑られてるようです。山頂直下だけ無木立で、その先からブナ林。100mくらい滑って登りルートに戻りました。登りルートも負けず劣らず良い斜面ので、どのタイミングでも戻ってもいいような気がしました。駒形神社まで下りてシール着けて緩く登り返し。カンバの密林地帯をトレースに沿いながら滑り牧場へ。
牧場の尾根上は日射や風の影響を受けて、板を取られやすい雪質。おっとっと…ってなったり、急にズボっと埋まったり。天気も良いし時間もあるので、牧場中段で北斜面に滑り込みました。斜度も手頃で雪質もよく、今日一番気持ちよく滑れたとこでした。滑ったとこを登り返して、牧場下段から車道に滑り込みます。ここは陽当たり良好なので雪が湿っぽかった。でも、なんとか滑れた。これが冷えたら明日は地獄だろな…。あとは車道を滑ってオシマイ。






下山後の温泉とラーメン
下山後温泉は登山口にほど近い天台の湯。500円と今のご時世ではお手頃価格。このあと翌々日に登る予定の山の登山口と駐車場所をリサーチ。そのあと下山後ラーメン。盛岡市にある宝介本店に行ってみました。美味しいんだけどちょっと濃厚かな~。後半になるにつれてしんどくなっていったのでした。




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