旧ヤナバスキー場から権現山 2025/2/9

旧ヤナバスキー場から権現山に登ってきました。いつ閉鎖になったか調べてみたら8年前とのこと。いつの間にか8年か…。気が付けば自分もこんな年ですからね…。国道から見るに、年々草ボーボーになっていってます。でも、今年は雪が多いので、だいぶマシなんじゃないかと思われます。草の類はほぼ埋まってて、灌木はだいぶ生長したけど滑る隙間はありました。権現山はオマケのようなもんですが、雰囲気は悪くないです。ただ、滑りは木にぶつからないように滑るだけで、気持ちよくは滑れません。

  • 日程: 2025年2月9日(日)
  • 天気: 雪時々小雪
  • メンバー: T世
  • 温泉: 薬師の湯 750円 物味湯産手形利用
  • 食事: 家
  • 登山口情報: だいたいいつも除雪してある
コースタイム
  • 旧ヤナバベース(9:55)
  • 旧ヤナバトップ(11:20)
  • 権現山(11:50~12:10)
  • 旧ヤナバトップ(12:35)
  • 旧ヤナバベース(12:50)

建国記念の日の飛び石を埋めて4連休にし、いろいろ予定を考えてたんですが、最強寒波がやってきてしまい断念…。最強寒波とか言って、だいたい不発に終わるけど今回は本物でした。初日は自宅待機でご飯を食べに出たくらい。2日目の今日も天気は芳しくないけど、2日連続自宅待機だと身体が腐るので出かけることにします。ゲレンデも天気悪いと辛いので、久しぶりに旧ヤナバスキー場に行くことにしたのでした。

まずはスタックした車の救助から

9時半前にヤナバ着。旧ゲレンデはだいたい除雪してあります。遅い時間なのに先客はいません。意外…。板をはいて出ようかと思ったところに、車が1台やってきてスタックしてしまいます。レンタカーのヤリス。雪が山になってるとこに突っ込んだので、スコップで床下の雪を掘り出してやっと脱出。脱出劇に30分近くかかりました。山スキー装備のを含めてスコップ3本あったので効率よかった。

旧ヤナバスキー場
だいたいいつも除雪されている

旧ゲレンデをラッセル

仕切りなおして出発です。天気は予報通りに雪模様。推定で1時間に0.5ミリの降りかな。知らんけど。スキー場は大部分が緩斜面。とくに1本目のリフトは緩々です。帰りはトレースに乗ってこないと止まってしまうこと確実。2本目のリフトも前半は緩いです。途中で後続が追い付いてきました。クロカンみたいでした。

ゲレンデ上部で急になるあたりからヤブというか灌木が目立ってきます。2019年にも来てますが、その時も滑るのかなり邪魔でした。今日はどんなもんだか…。灌木の高さ的には生長した気がするけど、密度は濃くなった感じはないです。この急斜面、最後頃はラッセル疲れました。

今日は先客ナシです
上の方以外はユルユル
ヤナバの上半分の下半分までユルユル
スキー場てっぺんより 薮薮
施設はまだ古さは感じない

権現山へ

スキー場のてっぺんから権現山を目指します。なんだか切り開きになったところを進みます。この切り開きはいったい何だろう…?車道にしては窮屈だし、山道にしては広い。しばらくで車道が横切ります。突っ切って尾根っぽい地形を登っていきますが、途中で緩いポコを越えてひと登りで権現山山頂。

権現山に向かいます

権現山山頂

山頂の看板がギリギリ雪の上に出てます。2019年に来た時の写真も付けときます。2019年の時は1月なので時期が少し早いけど、今年に比べるとだいぶ少ないです。少し空が明るくなってきたけど、晴れるまではいきません。晴れたとして、権現山は展望あるのかなあ…。鹿島槍とか対岸にあるけど、木立に囲まれてるからなあ…。展望ならスキー場トップでしょうね。

山頂看板ギリギリ出てた
もう少しで埋没
ちなみに2019年1月

権現山から旧ゲレンデへ

前回は途中のポコまでシールのまま滑りました。滑るのはちょっとだけなので、シールのままの方が効率いいです。しかし、今日は雪がよさそうなので、効率悪いのは承知の上でシールはずして滑りました。どうってことないんですが気持ちよかったです。あっという間ですけど。ここでシール着けてポコまで登り返し。ポコからは滑っていけますが、ターンできるのはごくごく一部のみ。あとは木の隙間を掻い潜る感じです。

山頂からちょっとだけ滑ったあとシールで少し登り返し

旧ゲレンデを滑ります

スキー場のてっぺんから少しずれたとこのゲレンデ跡に出ます。それが幸いしたのか、ちょうど誰も滑ってない斜面が残っていました。上から見るとヤブヤブでどこを滑るんだ…って感じですが、滑ってみるといい具合いの疎ら加減。たまに狭いとことかあって、逆におもしろかったです。雪質もまあまあ軽くて気持ちいい!

気持ちいいのは上部のひと滑りだけで、あとはターンしたら止まってしまう斜度と雪の深さ。トレースでスピード付けて、新雪でスピード緩める…の繰り返し。8割がた消化試合だけど、1本でも気持ちよく滑れれば満足感が得られますね。こんな天気の中でしたが最低限は楽しむことができました。

見た目ヤブヤブだが滑る隙間は結構あった

手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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