鹿俣山 プチ山スキー 2025/1/19

年明けからの微妙な風邪がなかなか治らず、お手軽な山スキーをということで鹿俣山へ。コンパクトなルートなのですが、最後にスキー場に戻るところがラッセルで、風邪気味の喉がゼーゼーになってしまいました。瞬間的な体力を使っちゃいました。水上の藤原あたりで1.5mくらいの積雪なので来てみたんですが、滑る斜面の半分くらいはまだヤブが煩わしかったです。もうちょっと上積みが欲しいところです。

  • 日程: 2025年1月19日(日)
  • 天気: 薄曇りのち晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 高山温泉ふれあいプラザ 600円(JAF割10%オフ)
  • 食事: あやど 沼田市ラーメン
  • 登山口情報: たんばらスキー場 1回券700円×2 駐車場1000円
コースタイム
  • たんばらスキー場トップ(9:10)
  • 鹿俣山(9:25~30)
  • 滑り出し(9:55~10:15)
  • 1350m登り返し(10:30~40)
  • スキー場(11:10)

成人の日の3連休は風邪でほぼ無駄にしました。なかなか治らないかわりに悪くもならない感じ。だったら無理しない程度に遊んじゃおう…ということで、この週末は群馬県へ。土曜日は早朝出発で川場スキー場でゲレンデスキー、そして本日は鹿俣山という運びに。

たんばらスキーパークからスタート

前夜は白沢の道の駅で寝てました。スキー場まで近くて、リフト動き出すのが8時。起きるまで寝てられます。そうはいっても5時台には目が覚めちゃいますね。7時ぐらいまでダラダラして出発。片品村方面はスキーの車で行列になっていました。たんばらへの道も車がたくさんです。首都圏からのアクセスが良いですからね。ここ最近はスキー人口増えてるんかなあ…?増えてるからリフト代も上がるってこと?

たんばらの駐車場は1000円。リフト1回券は700円。2本乗るので1400円です。2人だと合計で3800円。ゲレンデの標高差は300mほどしかないので、3800円は標高の割には高いなあ…となってしまいます。

たんばらスキー場のリフト利用

ゲレンデトップから歩きます

2本リフトに乗って、山への入り口のとこで出発準備。今日山に入る人はいなさそう。昨日のものと思われるスノーシューの足跡がありました。出発準備中に単独ボーダーがやってきました。トレースを追うこと15分で鹿俣山。山頂直下は急なので、そこだけ独自のトレースを着けました。スノーシューの他に1本だけスキーのトレースもありました。どこかまで登って、登った尾根を滑ってゲレンデに戻ってるようでした。

スキー場トップで出発準備
とりあえず鹿俣山を目指します

鹿俣山の山頂は南に開けてます

鹿俣山山頂は南の方向に開けてます。進行方向尾根通しの先には上州武尊山、沼田の街を隔てて赤木山、正面遠くには富士山の山頂部、右に振っていくと白くて目立つ山が浅間山。谷川は樹林に邪魔されてスッキリとは見えません。

火の用心
浅間山が目立ってます
赤城山も主張してます
富士山がわりとクッキリ見えていました

鹿俣山からもうしばらく尾根を進みます

鹿俣山から雪庇の尾根を少し下ります。段差があるので腰に悪い…。次のピークは尾根通しには登りにくいので、左から巻いた方が楽そうに見えました。行ってないので真偽のほどはわかりませんが…。コルまで下って少し登ったところを滑り出しとしました。滑る準備中に単独ボーダーが通過。どこまで登るんだろうと思ってたら、戻ってきて少し上で落ち着いてました。滑り出しからは谷川の展望がバッチリです。

尾根通しにいくと上州武尊山
まあまあメンドクサイ尾根歩き
ちょっとだけ後に登ってきたボーダー
雪庇の額縁に赤城山
みるみる近付く武尊山 
光ってるのは浅間山

夜後沢の源頭部を滑ります

ちょうどその真っ白な谷川に向けて滑っていきます。滑り出しから少しは木が密ですが、そのうち大きなブナになって樹間も広がります。谷底が見えてくるくらいまでが快適滑走区間です。ほんのひと滑りだけです。雪質はまあまあのパウダー。昨日はお昼前には晴れたけど、この谷は日当たりが悪いので雪は劣化しにくいと思われます。

谷底に入ってしまうと終わってしまうので、トラバースしては下に滑る…を繰り返します。前回は何度か気持ちよく滑れた記憶ですが、今日はトラバースして1本滑るまではよかったけど、それ以降はだんだんとヤブが目立ってきて、スッキリしたラインがなくなっちゃいました。トラバースするのもヤブが煩わしくなってきて、後半はほぼ消化試合的な感じでした。もう少しヤブが埋まってくれないと楽しくないかな~ってとこです。

1350m付近まで滑ってゲレンデに登り返し

1350mくらいまで惰性で滑って、そこでゲレンデに戻るためにシール装着。緩く登り加減で尾根を巻き、巻いた後は少し斜度を上げてゲレンデへ。先行者はいないのでラッセルになります。スネくらいのたいしたことないラッセルだけど、それなりにしんどくて息が切れます。風邪気味だから短い山にしたけど、息が切れるくらい動くと風邪の影響出てしまいますね~。

滑り出し点より谷川連峰

ぶな平は割愛してゲレンデ滑って終了

30分ほどでゲレンデに帰着。このあと再びゲレンデを離れてブナ平あたりを散策するつもりだったけど、ヤブヤブだったら面倒だなと思いやめました。ブナ平まではなんとかなっても、その下の車道までがヤブだったら大変そう。スキー場の駐車場までもシールで歩くことになりそうだし。ま、今度は下から登ってブナ平経由で鹿俣山に行ってみようかなと思ったのでした。

スキー場に帰還

本日の下山後ラーメンと温泉

本日の下山後ラーメンは『あやと』。沼田から国道17号を6キロくらい南下したとこにあります。ラーメン美味しいし、餃子もチャーハンも美味しかったです。前回はもつ煮を食べましたが、もつ煮も美味しかった記憶。家に帰るには少し寄り道になるけど、寄り道する価値あり。下山後温泉は高山村の道の駅併設のふれあいプラザへ。600円(JAF割10%オフ)。道の駅全体が開けてて雰囲気よかったです。


手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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