乗鞍BC 休暇村から登って滑り台を滑る 2024/12/25

年末年始より早く山スキーシーズンイン!スロースターターなのですが、今年はわりと雪が早いのと、久しぶりに板を一新したのでその具合を確かめる目的で。というか、平日休みと晴れが重なっただけという話もありますが…。乗鞍のスキー場がまだ一番下のゲレンデしか営業してないので、休暇村から登ります。そして滑り台を滑ってきました。雪はボチボチ、天気はまあまあ。

  • 日程: 2024年12月25日(水)
  • 天気: 晴れのち時々くもり
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: なし
  • 食事: なし
  • 登山口情報: 休暇村の向かいの広い駐車場 トイレはない
コースタイム
  • 休暇村(7:50)
  • カモシカゲレンデ上(9:00~05)
  • 位ヶ原急斜面上(10:40~50)
  • 滑り台滑り出し(11:35~55)
  • カモシカゲレンデ上(12:15)
  • 休暇村(12:30)

休暇村から登り始めます

休暇村の向かいにある広い駐車場からスタート。乗鞍は下しか営業してないし、カモシカまでやったとしても、去年とか9時スタートになった。登りに1時間ちょっと余分に登ることになるけど、これからは休暇村から登った方がよいのかなと思います。休暇村は昨年から営業やめました。ブッシュが繁茂してきてます。登りはまあ登れるけど、滑って下りるのはしんどそう。

休暇村の道路を挟んだ向かいにある駐車場からスタート
営業してない休暇村ゲレンでを登ります

カモシカゲレンデの誘惑

かもしかゲレンデはまっさら。1本滑ってみたい衝動に駆られたけど自重。よく見るとうっすら滑った跡が残ってます。昨日以前のやつがリセットされたみたい。新しい雪はほとんど降ってないようです。このあたり、雪はそこそこあるように見えるけど、雪不足で営業できてない体になってます。いろいろあって整備が追い付かないのかな…?

カモシカゲレンデと乗鞍主峰群が見えてきた
まっさらなカモシカゲレンデ
カモシカゲレンデを上から これは滑りたくなりますよね~
ツアーコース入口

ツアーコースはまあまあ雪あります

ツアーコースもまあまあ雪あります。昨年の1月5日に来た時と同じくらいかな~。日本海側はたくさん雪降ってますが、内陸の乗鞍はそれほどでもないです。逆に南岸が来てないので平年並みって感じかも。ツアーコースは雪が少ないと切り株やら岩やらあるので、滑る時は要注意であります。

新しい板は今までと比べて10センチ近く短くなりました。で、後ろ目に付けてって言うの忘れてたのでどうでるか…。ラッセルの時に前が出にくいかも。キックターンの時は勝手に先端が上がります。滑るのは違和感なかったです。ビンディングは普通のスイッチバックにしたので、ちょっと力が伝わりにくいような気がする。

ツアーコース上部はまだ地形が出まくり

位ヶ原は比較的穏やか

位ヶ原への急斜面はまだまだブッシュがお元気。モジャモジャです。地形も埋まってないので滑るのは難儀しそう。位ヶ原まで上がると、雪は少ないけどいつもの景色。爆風吹き荒れるのが常ですが、今日は乗鞍にしてはそよ風程度でした。これなら稜線まで上がれそう。今いる場所から北は快晴、南はウロコ雲のようなのが出てました。味のある雲です。

位ヶ原への急斜面はまだモジャモジャ
位ヶ原山荘への分岐
位ヶ原に上がりました!
まだまだブッシュが出てます
穂高連峰
摩利支天岳と滑り台には既にシュプール
剣ヶ峰方面にはいい雲出てました!

これから滑る滑り台には数本のシュプールあり

目指す滑り台の斜面、すでに数本のシュプールが。1本滑って登り返し中と思われる人も見えてます。3本あって登ってる間にさらに2本増えました。隙間はまだ残ってそうです。公衆便所を越えたあたりから息が切れるようになってきました。空気が薄くなってきたからかなあ…。脚はまだ大丈夫。

シュプールは4本 このあともう1本追加
滑り台最上部の緩斜面
乗鞍剣ヶ峰

滑り台の滑り出しへ

滑り出しに着くとさすがに風あります。でもまあ乗鞍にしたら穏やかなもん。せっかく稜線まで登ったんだし、反対側を見に行きます。里見岳、不消ヶ池など見えます。真冬にそっちの方に行ったことないので、時間があって天気が穏やかな時に一度さまよってみたいです。

不消ヶ池と右は富士見岳、奥は里見岳
イイ感じの逆光
穂高連峰と霞沢岳や常念岳も見えてます

雪は良くはないけど悪くもない微妙な雪

さて、滑ります。滑り出しからしばらくは風の影響か板を取られる感じ。気を抜くと持っていかれそう。だんだんと滑り易い雪になっていきました。滑り台は上段は幅広緩斜面、中段は浅い沢状の中斜面、下段は再び緩斜面になります。微妙な雪で足に負荷がかかるのか、一気に滑るのは無理でした。滑る筋肉はまだできてないですな。

雪が最高だったら屋根板につなげようかと思ったけど、雪は微妙だし脚はもたん。そのままツアーコースに向けて下ります。位ヶ原下の急斜面はテレマーク不能で下るだけ、ツアーコースは雪がわりと良くて楽しめました。でも、まだ雪が足りないですね。カモシカ上の急斜面は岩が露出しててビビる。急斜面が終わってからゲレンデまでが気持ちよかった。

かもしかゲレンデは滑られた跡が結構ありました。ここ狙いで登ってくる人も多そう。『カモパウ』って言うみたい。まだまだ滑る余地はあって、とっても気持ちよく滑れました。ただ、最後の最後でこけた。なんでコケたかさっぱりわからん。それがテレマークと言ってしまえばそれまで。休暇村のゲレンデはやっぱり最後ブッシュで難儀しました。そんなこんなでシーズン初戦無事終了です。

これから滑る斜面
今年も何度か来ることになりそうな乗鞍
最後カモシカゲレンデまで下りてきて

手持ちのガイド本を紹介します

山スキーを始めた頃は情報源といえば山雑誌の記事とガイド本のみ。今のご時世はネットに情報が腐るほどあって、情報を集めるというより選別するという感じ。ネットのレポは個人差大きく主観が入ってて難しいところがありますね。その点ガイド本はレベル的に安定してます。行き先はガイド本で探して、足りない情報をネットで補う…が理想的なのかなと思ってます。

山スキールート212

『212』というだけあって盛りだくさんの内容。定番ルートからマニアックなルートまで品揃え豊富です。値段が2980円と高いけど、内容からすれば安いくらいかも。コレ1冊持ってればOK!って感じですかね。地形図にラインが入ってるので、概念図から地形図に変換する作業も不要です。ちょっと至れり尽くせり過ぎじゃないって感じ。

山スキー百山

隣の山スキールート212とボリュームも見た目も似てますが、こちらは山スキーアルピニズム研究会の著。ちなみに、こっちの方が早くに世に出てます。中身はだいぶ違ってて、かなりマニアック。一般人には行けないルートも多いです。『百名山』ではなく『百山』ってことです。

山スキー百山2

山スキー百山の第2弾です。山スキーアピニズム研究会の著、記録集をよりガイド本化したような感じか。見やすい地形図に落とし込まれており、利用価値が高いです。ただ、レベルの高い人が多いので、自分の力量と合致してるか見極めるのも重要。


東北の山スキー特選ガイド

特選ガイドというだけあって、東北の主なところが網羅されています。オールカラーで解説が丁寧です。東北に住んでる人や、東北への出没頻度が高い人は必携のガイド本かなと思います。

東北山スキー100コース―滑走記とデータ

東北の山スキー本というと、以前はこれでした。しかし、如何せん時代遅れ感が否めなくなってきました。地形は変わらなくても、流行、アプローチ、植生、雪の量などは変わっていきますから。

ハイグレード山スキー―最新ルート集

月刊誌『岳人』では初冬に山スキーの特集が組まれていました。その特集の数年分を集めて一冊のガイド本になったのがこの本。2007年発刊ですが、しばらくは大変お世話になった一冊です。


日本バックカントリー・オール 50エリア170ルート (パウダーガイド12)

ここまで紹介したガイド本はどちらかというと登山系の出版社のもの。この本はパウダーガイドなので、基本的に滑り系の人向け。本の名も『バックカントリー』ですからね。GPSデータも付いてたり。

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド

『リフトで登る』に特化したガイド本。しかも日帰り。2004年発刊。当時は概念図が当たり前だったけど、この本は地形図にルートが引いてあります。かなり大雑把だけど。

山スキールート図集1’〈01~’02〉

2昔前の山スキーのバイブル本。この本も古いので時代遅れ感はありますが、シーズン初めにひと通り目を通すのも良いのかなと。概念図+点線&波線の懐かしい表記です。


山スキールートガイド105

ガイド本というよりも、著者である酒井さんの記録集的な本。エリアは北陸中心で掲載ルートも特殊です。山スキーを始めて最初に買うガイド本でないことだけは確か。ルート図も概念図にラインが引かれた昔ながらの手法です。概念図から地形図に落とし込む作業が必要です。上級者向けの本だと思います。

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