宮之浦岳&縄文杉 2024/12/5_06

世界遺産の屋久島へ。夏の台風被害で制約が多く天気も微妙でしたが、なんとか宮之浦岳に登り、縄文杉を見てこれました。3泊4日の屋久島で晴れ間が出たのはわずかな時間のみ。屋久島らしいといえばそれまでですが…。そんななか、宮之浦岳の山頂にいる時に奇跡的に晴れてくれました。また、山頂にいる時以外はガッスガスだったので、逆に屋久島の鬱蒼とした森がさらに鬱蒼感が増しました。そういった意味では屋久島を堪能できたのかなと思います。

  • 日程: 2024年12月6日(金)~7日(土)
  • 天気: 1日目:ガスガス&晴れ 2日目:ガスガス時々小雨
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: 尾之間温泉 300円
  • 食事: 屋久どん
  • 登山口情報: 荒川登山口 トイレあり
コースタイム

1日目

  • 荒川登山口(5:15)
  • 楠川分岐(6:20)
  • 大株歩道入口(7:15~30)
  • 縄文杉(9:00~05)
  • 高塚小屋(9:15)
  • 新高塚小屋(10:10~30)
  • 平石岩屋(11:45)
  • 宮之浦岳(12:40~14:10)
  • 平石岩屋(14:45)
  • 新高塚小屋(15:45)

2日目

  • 新高塚小屋(5:00)
  • 平石岩屋(6:25~7:10)
  • 新高塚小屋(7:50~8:10)
  • 高塚小屋(8:45)
  • 大株歩道入口(9:50~10:00)
  • 楠川分岐(10:50)
  • 荒川登山口(11:50)

たぶん百名山に全部登ったはずです

多分?これで百名山を登ったことになります。ただ、99山目の那須からすでに7年以上経っているし、すでに200名山と300名山は登り終えてることもあって、登頂した際の感情はとくに何もなかったです。登頂した時ガスガスだったで、明日また登りにこないと…とかそっちの気持ちの方が大きかったです。今回の屋久島が今のタイミングになったのは、膝やらなんやら悪くなってきて、そろそろヤバイかな~となってきたからであります。

屋久島行きは慣れない飛行機やらで苦労しました

今回は3泊4日で計画しました。普段ほぼ車を使い、泊まりは車泊。屋久島行くのに鹿児島まで車で走ってフェリーという手もなくはないけど、日数がかかり過ぎます。飛行機使うのが現実的。あと泊まりをどうするか…?いろいろ考えなくてはなりません。

①公共交通機関を使って泊まりは全て山小屋泊
②レンタカーを借りて車で寝る
③宿を取って送迎(してもらえるかは?)

2泊3日なら①でもよかったけど、一発勝負で融通が効かなくなるし、ちょっと綱渡り。宿を予約する③でも同じ。やはり天気見ながらよさそうな日に登れるという意味では、レンタカーを借りるのが得策と考えました。行きの飛行機は朝早めに着く便を予約しておけば、初日も使えますしね。

といことで、8月のうちに全て予約しちゃいました。飛行機はホントよくわからんかった。早く予約すると安いけどキャンセルできないってやつにした。そうしたら台風被害で淀川登山口への道が使えなくなったりと波乱あり。11月半ばに紀元杉まで開通しますが、淀川登山口までは車も人も全面通行止めという状態。紀元杉に車を停めて歩く人もたくさんいるようですが、基本は荒川登山口からで考えていました。膝の具合がどうしても厳しければ、ズルも考えようというスタンスでした。

そんなこんなで屋久島行きが近づきます。週間予報とかダメですな。曇りか小雨マークが続き、毎日コロコロ変わります。あーあ…。大荒れでもなければ、とりあえずは登頂しておかないと…。登れそうな日が1日しかなかったらズルもありか…とかいろいろと思いが巡っていました。

屋久島上陸当日は登山口の下見とちょっと観光

核心の羽田空港もなんとかクリア。屋久島空港出てレンタカー借りて、まずは登山口の下見に出かけます。紀元杉のゲートは簡単に動かせそうな簡素なものでした。ついでに紀元杉を見学。次に荒川登山口へ。ここは11月まではバスでしてこれません。駐車場は狭くて路駐が少しありました。山に登ってるのか、縄文杉までなんか…?遅い到着だと確実に路駐だな。

真っ暗な荒川登山口から歩き始めます

いよいよ登山当日。今日も明日も天気は微妙。早めに出発して山頂へ行こう。ダメなら明日また山頂に行けばいい。4時に起床、5時ごろに荒川登山口へ。先客は1台。建物の中にいました。準備している間に3台やってきました。みなさん縄文杉かなあ…?5時なのでまだ真っ暗。屋久島はだいぶ西になるので、夕方は明るい変わりに朝が遅い。屋久島の日の出時間は7時5分です。5時15分発なので当然まだ真っ暗。昨日下見に来てるので安心です。

まだまだ真っ暗な荒川登山口

大株歩道入口まで2時間のトロッコ軌道歩き

真っ暗なのですが、はじめの2時間はトロッコの軌道を歩きます。軌道の間に木道が敷かれてるのでノープロブレム。ただひたすら下を見て黙々と歩くのみです。最初に照明付きのトンネルが出てきたり、頻繁に橋を渡るので面白かったけど、後半ほど単調になってきて飽きてきます。後半ほど勾配もきつくなってきました。空は徐々に明るくなってきたものの、谷間の樹林帯なのでなかなかランプを消せません。結局ヘッドランプをしまったのは7時過ぎでした。

トロッコの終点が大株歩道入り口。橋を渡った先に立派な公衆トイレがありました。これから山道になるし、ここで一息入れておきます。雲は多めですが、東の空が薄っすら赤く染まってます。少し青空も出てるようです。果たして目指す山はどうなのか…。

ランプ灯してトロッコ軌道をゆく
廃線ウォークみたい
何度も何度も橋を渡る
イタチ?テン?目が光ってた
仁王杉あたりで明るくなり始める
仁王杉
2時間ほどでトロッコ軌道の終点に

ハートマークで有名なウイルソン株

軌道歩きから山道歩きへ。山道といっても、かなりの部分で階段と木道が整備されています。やり過ぎだろってほどです。世界遺産ともなると、ここまでしないといけないのか…。20分ほどでウイルソン株に到着。株の中に入って見上げると、ハートマークになるところです。はじめはあまりよくわからなくて◆にしか見えなかったけど、特定の場所から見るとハートマークになるみたいでした。なるほどね~

ココから山道になります…といっても木道と階段が多い
翁杉は倒れちゃったようです
ウイルソン株 角度によって形が変わる
これで正規の位置
ウイルソン株の外観

大王杉までは階段登りがキツイ

ウイルソン株から大王杉までコースタイム1時間ほど。この間は急で長い階段が何度か出てきました。変な道よりも歩くのは楽なんだけど、やっぱ太ももにきちゃいますね。宮之浦岳が近くなって太ももがキツクなったのは、恐らくここの影響だろうな。このあたり体力的にキツイけど、鬱蒼とした森を木道や階段が縫うように作られてます。楽しく歩けてました。大王杉、夫婦杉と出てきます。

ウイルソンからしばらく階段がキツイ
登りやすいけどイヤになってくる
大王杉
誰が名前付けるんだろか
夫婦杉
こんな雰囲気のところをどんどん進む
変化の多い道なのでわりと楽しく歩けます
北の山にはない雰囲気

縄文杉 要塞のような展望台

そしていよいよ縄文杉。縄文杉が見えてくる前に、要塞のような展望デッキが目に入ってきます。デッキは北側デッキと南側デッキに別れています。先に南側へ。縄文杉を横から見る感じです。見え方はイマイチ。北側デッキに行くと、写真でよく見るアングルの縄文杉がありました。でかくて立派です。展望デッキも立派です。整備が行き届いているのか、景観を損ねているのか…ボクにはわからん。

すでに太陽はだいぶ登ってると思われますが、天気のほうは芳しくなくて、日差しは全くありませんね。でも、日差しがない方が鬱蒼とした森にしっとり感が出てきます。普通の山なら明るい方がいいと思うけど、屋久島の場合は日差しがなくて霧に包まれてるくらいのほうが味わいがあるってもんです。

いよいよ縄文杉に到着 北側デッキと南側デッキがあるみたい
まずは北側から
北側はどちらかというと横から見る感じ
南側デッキがメインかな
良い角度で見えますね
根元をアップ!

高塚小屋

縄文杉から少しのところに高塚小屋。おしゃれなログハウス調かと思いきや、近づくと丸太に見えるやつの材質は樹脂ですかねえ?その丸太と丸太の間の目止めが半透明なのか、外からの光が漏れてきてます。床面積は狭いけど中は3階構造。まあまあ快適そうな小屋でした。トイレも完備ですが、周囲は鬱蒼としてました。

縄文杉からしばらくで高塚小屋 広くないけど3階造り
どこの会社かと思って調べてみると神奈川県なんですね~
高塚小屋のトイレ
高塚小屋の外観

新は付くけど古い新高塚小屋

高塚小屋から新高塚小屋は標高差は100m程度ですが、コースタイムは1:20かかることになってます。実際に55分ほどかかってます。距離とアップダウンがあるってことです。高塚小屋から尾根に出て、ここから先はずっと尾根歩き。尾根歩きとはいっても、鬱蒼とした森の中を歩くことに変わりなし。右からの風が感じられるように。同時にその風に運ばれるのか雲に覆われるようになってきました。

新高塚小屋に到着です。反対側から来る人もいないようで一番乗り。「新」が付くけど高塚小屋よりもボロいです。でも中はキレイに保たれています。床には白い線が引いてあって、一人分のスペースが示されています。寝るには十分だけど、食事とかいろいろするには狭いかな。定員よりも増えてきたらどうするんだろ?詰めるのか、追い出すのか…?

小屋を出たところに木のデッキがあります。ここにテントを張るのか…。デッキの凸凹が気になりそう。かなり堅そうですからね。このデッキから10mくらいのところに水場あり。あんまりきれいな感じの水ではないような…。水は細くて2リットル汲むのにだいぶ時間がかかりました。奥にトイレが4基。高塚小屋と同じく周囲は鬱蒼としてます。晴れてても暗そうです。

新高塚小屋 スペースを区切る線が引いてある
あまりいい感じの水場ではないが至近距離にある
混んでたらこの上にテントを張れと
新高塚小屋だが高塚小屋より古い
扉が渋くてパワーが要った
もう一度中を 2階造り
新高塚小屋のトイレ

天気は芳しくないけど宮之浦岳へ

不要なものは小屋に追いといて宮之浦岳山頂に向かいます。ガスガスで晴れる気配はない。雨がザーザー降ってたら行かないけど、まだ10時半なんで時間があり余っています。こんな鬱蒼とした寂しいところで時間はつぶせんな。20分ほど登ると第1展望台。ちょっとした岩峰になってるみたい。晴れてたら恐らく宮之浦岳が見えるんだろうけど、ガッスガスで一寸先が見えず…

また20分ほど歩くと第2展望台。ここも岩峰になってる様子。ここには広くて平たい岩があって快適に休憩できます。新高塚小屋ではなかった電波もあります。第1展望台より開けてる感じがあるので、小屋で時間をつぶすなら、ここで休んでたほうがずっと気持ちいいと思います。ただ、今は何も見えません。電波あるのがありがたい。

ガスガスですが一応宮之浦岳に向かいます
20分ほど登ると第一展望台 宮之浦岳が見えるはず?
1500mを越えても鬱蒼としてます
第2展望台

第2展望台を過ぎると高い山の雰囲気に

第2展望台から少し進むと、今までずっと背の高い木だったのが、低木が混じるようになってきます。シャクナゲや笹も混じってきました。いよいよ高山っぽくなってきた。しばらくはまた樹林帯に戻ったりしつつ、目の前に岩混じりの急なピークが現れました。平石岩屋のあるピークだな。フリクション効かせて岩を登るところが楽しかった。ここは永田岳と宮之浦岳の展望が良いって書いてあるけど、残念ながら相いも変わらずガッスガス…。雲が薄くなった時に、これから進む道が薄っすらと見えていました。

第2展望台を過ぎると少しずつ木が低くなってくる
グネグネ曲がった木のトンネル
いよいよ高山帯っぽくなってきた
かと思ったらまたシャクナゲのトンネル
平石岩屋のあるピークへの登り
平石岩屋のあるピーク ここからの眺めは期待してたけど…涙
ごくごく薄っすらと進む方が見えていた

ほぼ視界ナシのガッスガスな状態で宮之浦岳へ

しばらく緩い登り下りを繰り返します。晴れてればよさそうな道です。笹原なんですが細い笹が密集。これまで視界は一つ先の何かが見えるかどうかという状態だったのが、なんだか雲が薄くなる時間が出てきました。宮之浦岳本体と思われる塊も。かと思うとまた雲に覆われる…。焼野分岐で永田岳との道を分けます。先週降ったと思われる雪が少しだけ残っています。岩峰が見えたのでそこが山頂かと思ったら違った…。

平石 ここが平石 平坦な岩 名前からしたら妥当か
たまーに雲が薄くなる時間あり
焼野分岐 永田岳方面と分かれる
山頂は見えないがもう近いはず

宮之浦岳山頂 奇跡的に晴れた!

でも、もう遠くはないはずだと登っていると巨岩が見えてきて、その先が宮之浦岳山頂でした。山頂には誰も見当たらない…。そして展望は皆無。ここまで暑く感じるくらいだったのが、山頂は風が強くて一気に身体が冷えました。ちょうど風上側に笹の壁があり、それを風除けにし着込んで休んでました。

とりあえず登頂したので百名山を全部登ったことになります。感動とかヤッター!とか全くナシ。天気が悪いのが悔しい気持ちが大きかったです。ずっと天気悪かったので仕方ないんですけど。明日の朝に賭けるしかないな…。明日もダメならまた屋久島にこなきゃ…とか考えてると、スーッと雲が薄くってきて、見晴らしが効くように。

また雲が増えてきたりはしつつも、確実に視界はよくなってきました。山頂には雲がかかってるけど、おそらく永田岳だろうと思われる山が見えてきました。黒味岳の方向も山の連なりが見えてきました。西を見るとなんか光ってるな、海かな。そして、とうとう永田岳が全貌を現します。これで、宮之浦岳を中心とする屋久島の屋根部分はほぼ見えたことになります。さらにナント!上空が青空になってきました。山頂に登るまで一度も山頂が見えなかった状態から、この一気の回復具合い。なんかもう奇跡としか思えないです。逆はよくありますけどね…。これで明日登ってこなくていいし、もう屋久島には来なくていい。来てもいいけど、来なくてもいい。

ガッスガスの宮之浦岳に登頂であります!
山頂は誰もいない 笹を風除けに休んでいた
今回は行けなかった黒味岳の方向
しばらく休んでたら雲が途切れてきた
歩いてきた道が見えてきた!
あのトゲトゲ感の山はもしや永田岳?
黒味岳の方も雲がなくなってきた
光ってるのは海か…?口永良部島が見て見たかったがそれは叶わず
とうとう永田岳が全容を!
しかも!上空が青空!
これは登ってみたい
ここまでの道
バックが青空になったのでもう一度
黒味岳の方も青空に 次回があればこっち側と永田岳だな~
山頂の裏側にあった巨岩

心置きなく下山できます

ドラマチックな宮之浦岳山頂を1時間半のあいだ堪能しました。これで心置きなく下山できます。下山するころになると再び雲が増えてきます。上空の青空は消えました。宮之浦岳にも時々雲がかかるように。平石岩屋では辛うじて宮之浦岳の姿が見れました。結局、宮之浦岳の山頂では晴れたけど、晴れた宮之浦岳を見ることはできませんでした。

明日の天気はどんなだか…?雨さえ降ってなければ、日の出に合わせてここ平石岩屋まで登ってこよう。しっかり晴れてれば永田岳にも登ってみたい。あの雄姿を見せられるとねぇ、登らないわけにはいかないでしょ。ということで、またもやガスガスになった道を新高塚小屋に下っていきます。第2、第1展望台にも立ち寄りましたが真っ白けっけ。

1時間半いた山頂を後にする頃には再び雲が湧き始めます
平石からの宮之浦岳 こんな感じだったんだー
平石岩屋のある岩峰 たしかにこれは平石とは言えんわな
平石岩屋のある岩峰
岩屋より 第2展望台とか見えてるんだろうか 

新高塚小屋でお泊り

さあ、小屋には誰か来てるかなあ。扉を開けますと奥に1名。今日は2人かなと思ってたら、上の段に1人いました。今日は3人です。少ししゃべりましたが、宴会とまではいかず静かな夜。酒を飲みながら過ごしますが、このまま寝落ちするわけにはいかない。この小屋はネズミが出るので、食料は吊るしておかねばなりません。実際、夜中にゴソゴソ音がしてました。物色してたんでしょう。

2日目 平石岩屋まで登ってみます

寝つきはよかったものの、ネズミやら何やらかんやらで何度も目を覚ましました。4時ごろから周りの人が動き始めます。夏なら普通の時間だけど、今は4時に起きても夜明けはまだまだ先。屋久島の日の出時間は7時5分です。平石まで1時間ちょっととしても、5時半に出れば夜明けショーには十分間に合うでしょう。

と言っても電波も通じないし暇なので5時ごろには出発。途中の第2展望台で時間をつぶします。天気はよくないです。霧が立ち込めています。登っても無駄だろうなと思いつつも、昨日のことがあるので登るだけ登ってみます。6時半くらいに平石岩屋の岩峰へ。晴れてれば明るくなるのがわかる時間だけど、天気悪いのでまだまだ真っ暗。そのうちだんだんと明るくなってきて日の出時間を迎えます。晴れる気配がないので下りましょう。

翌朝御来光目当てで平石岩屋まで登ってきたが
何も見えないので下山
これが本日最高の展望

新高塚小屋でデポ荷物を回収して下山にかかります

下る途中に数人とすれ違います。高塚小屋に泊まってたと思われる人も2名か3名。外人さんもいました。屋久島は外人さん比率高いです。山で出合った人の3分の1が外人さん。縄文杉を見に来てた中にも、たくさん外人さんいました。世界遺産なのはもちろんあるけど、屋久島みたいなのが外人さんに受けるんだな。

新高塚小屋で荷物を回収して下山開始。雨が降ってきました。昨日の予報だと、今日は昼間は降水確率10%だったのに、さっき見たら40%に増えてました。下山途中は降ったりやんだりの繰り返し。大粒の雨になることはなかったです。下山はずっと森の中なので、今回持ってきてた傘が大いに役に立ちました。カッパは暑いし動きにくいですからね。傘は雨がやんだらしまえばいい。折り畳みなのでポケットにはいります。

縄文杉以降は多くの人とすれ違いました

縄文杉は今日も貸し切り。往きにしっかり見たので、帰りは一応今日のってことで写真を一枚撮る程度に。大王杉の手前で何やら賑やかな団体さん。若者グループでした。このあたりから続々とすれ違うようになります。縄文杉は往復10時間ってことになってるので、みなさん夜が明けない暗いうちに出発します。で、その先頭グループが大王杉ぐらいですれ違うタイミングってとこかな。

12月に入ると観光客や登山客は一気に減るらしいけど、どんどん登ってきますね~。多分100人はすれ違ったと思います。ハイシーズンとか凄いことになりそう。縄文杉の展望デッキも順番待ちになるだろうし、ウイルソン株のかなり並ぶんじゃないかなあ…。あと、外人さんがとっても多いです。混むのをきらって12月にして正解だったと思います、山はもう少し人がいてもいいかな~って思いましたけど。

帰りの縄文杉
帰りの夫婦杉
帰りの大王杉
帰りのウイルソン株

下山時のトロッコ軌道歩き2時間は長い…

トロッコ軌道まで下りてきました。登山口まで2時間か…。往きは暗かったり物珍しかったりで新鮮な気持ちで軌道を歩けました。帰りは気分的には完全下山モード。帰りは明るい中を歩けるのが唯一の救いです。だんだんと足首、膝、股関節、腰…が痛くなってきました。木道と階段だらけで負担がかかったのかも…?途中で廃村になった石塚集落に立ち寄ってみました。遺跡のようなのが残ってるか期待したけど、ほぼ跡地って感じで何もなかったです。

石塚集落を過ぎてすぐに小杉谷を渡ります。谷は巨岩で埋め尽くされています。あちこちのピークに巨岩&奇岩がありましたが、あんなのが年月をかけて転がり落ちてくるんだろうか…?ホントすごい巨岩なので沢登りは相当大変だと思います。身長とパワーが必須って感じで。長かった軌道歩きもトンネルが見えてきて、間もなく荒川登山口に到着であります。ラスボス屋久島クリアです!

帰りの大株歩道入口
廃村になった石塚集落を見に行きます
集落の雰囲気はほとんど残っていなかった
小杉谷を渡る橋より すごい巨岩
その橋
手すり?がないとちょっと怖い
トンネルまでくるともう戻ったようなもん
もっとトンネルたくさんあれば楽しいのになと思った
無事下山です

本日の下山うどん、観光、温泉

荒川登山口の正規の駐車場は数台しか停めれないので当然満車。路駐の列が100mくらいは伸びてましたかね~。車以外で来た人も多いと思われます。本日は下山後うどん。安房にある『屋久どん』へ。うどん単品で800円!丼ものとかのセットで1100円なので、当然後者でしょう。お味の方はまあ…。屋久島にもラーメン屋はありそうでしたが、なんとなくやめときました。

下山後温泉は尾之間温泉。その途中に有名な千尋滝を見にいきます。滝つぼへの道は台風の影響で通れないので遠望のみ。滝そのものもすごいけど、側壁のスラブが圧倒的でした。その下流にある竜神の滝も見ておきました。こちらはまあ平凡。で、最後に海に流れ落ちるのがトローキの滝です。滝つぼが海になってます。色もよくて素晴らしかったです。

尾之間温泉は300円。地元のおじさまがたが大半でした。シャワーは洗髪のみにしてくれとのことで、体を洗うのは湯船の湯。湯船の縁は隙間なく地元のおじさまが占拠されていました。アウエー感強いうえにお湯も熱くて、洗うもの洗ってさっさと出てきました。そのあとAコープで買い出しして、近くのトイレのある駐車場で車中泊です。酒呑んでいつの間にか寝落ち。翌朝10時くらいの飛行機で屋久島を離れます。風が強くて鹿児島から来る飛行機が着陸できなかったら欠航とのこと。それは困る…とは思ったけど、宮之浦岳に登るというミッションは達成してるので、あとはなるようになれ…だな。


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