三ノ沢から三ノ峰ルートで【リベンジ編】 2024/10/14

大山の最高峰は1729mの剣ヶ峰。しかし、一般的な登山道で登る山頂は弥山1709m。弥山と剣ヶ峰の間の稜線は崩壊が激しくて、かなり前から通行止めになっています。一般登山道では登れない剣ヶ峰へは、三ノ沢を詰めて槍ヶ峰、三ノ峰経由で多く登られているのを数年前に知りました。何度か計画はしたけど、遠いだけになかなか実現しませんでした。今回、前日登ったもののガスガスでほぼ視界なし。翌日にあたる本日、2日連続で登ってリベンジ完了!ロケーション抜群で高度感もあり、やせ尾根縦走を堪能してきました。

  • 日程: 2024年10月13日(月)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 国民休暇村 蒜山 500円(11:30~14:30)
  • 食事: 蒜山サービスエリアで蒜山焼きそば
  • 登山口情報: 文殊堂に広い駐車スペースあり
コースタイム
  • 文殊堂(6:30)
  • 槍ヶ峰手前の稜線(8:45)
  • 三ノ峰(8:05)
  • 剣ヶ峰(8:20~40)
  • 三ノ峰(9:00)
  • 槍ヶ峰手前の稜線(9:15)
  • 文殊堂(10:30)

全日に引き続き同じコースで登ります

2024年体育の日3連休は、休みを一日付け足して4連休にして中国・四国遠征。4日目の最終日は大山の剣ヶ峰です。実のところ昨日も剣ヶ峰に登ったんですが、稜線はべったりした雲に覆われてガスガス。ほぼ視界ナシ状態。せっかく登っても、これでは残念過ぎます。また次の機会に…とも思いましたが、また大山まで来るのは大変です。翌日の最終日、朝晴れて大山が見えてるのを確認できたら、2日連続になるけど登ろう…ということにしました。

前夜は山陰道に併設の道の駅『琴の浦』で車泊。未明に置きます。星が出てるので晴れてますが、山に雲があるかは見えません。大山インター近くのコンビニまで行ったところで、大山が見えてるのを確認できました。ヨシ、行こう!

文殊堂が登山口

大山環状道路が三ノ沢を渡る近くに文殊堂があって、そこに広い駐車スペースがあります。6時過ぎで既に10台近くの先客あり。バリエーションルートながら人気があるようです。やはり大山最高峰の剣ヶ峰に登りたい人が多いってことです。文殊堂の駐車場からは、昨日は見ることのできなかった剣ヶ峰、大山南壁がバッチリ見えております。あとは、このあと雲がかからないことを祈るのみであります。

文殊堂には広い駐車スペース

三ノ沢を登っていきます

三ノ沢護岸工事用の道路を登ります。地図を見てもわかる通り、三ノ沢は堰堤だらけ。作業道から山道へ。いくつか堰堤を巻きながら進んでいきます。しかしこの山道、下手な登山道よりちゃんとした道です。堰堤工事用の道には見えないし、古くから登られてる道なのかなと想像します。大きな堰堤を左から越えた先で、三ノ沢の中を歩くようになります。ここからの大山南壁が圧巻でした。

堰堤工事用の道を登っていきます

槍ヶ峰に向けて急な斜面を登ります

三ノ沢の真ん中に付いた踏み跡を追います。しっかり踏み跡があります。しばらく登ったところで、左岸の段丘へ。段丘は灌木帯になってますが、ここも灌木が覆いかぶさることもなく、ごくごく一般的な登山道って感じです。整備が入らないのにヤブ化しないのが不思議。なんだかんだ整備が入ってるのかなあ…と思ったり。

三ノ沢の支流?を詰めます。進むにつれて斜度が増してきます。ガラガラの道で、2歩登って1歩下がる…は大げさにしても、蟻地獄状態。そのうち再び右手の灌木帯へ。槍ヶ峰の基部へ向けての急登。崩れないギリギリの斜度で石が堆積してます。そこを登るもんだから不安定なことこの上なしでした。登るにつれて三ノ沢全体を見下ろせるようになります。南壁にも太陽が当たり始めます。剣ヶ峰と思われるピークも見えています。

昨日はガスガスで見えなかった大山南壁
三ノ沢の傾斜が徐々に強くなってくる
三ノ沢から離れて槍ヶ峰へと斜上していきます
奥のなだらかなピークが剣ヶ峰

剣ヶ峰までやせ尾根縦走

槍ヶ峰やや手前で尾根上へ。いよいよやせ尾根歩きです。昨日歩いたばかりなので勝手知ったる稜線ですが、今日は昨日と違って視界良好!わくわく感が違います。下まで見えてるから高度感もありあり。展望も素晴らしいですね。剣ヶ峰へと続く山並みは当然のこと、眼下に見える槍尾根も険しさ満点です。

剣ヶ峰まで続くこの細い尾根。岩ではないので岩稜とは呼べない?脆い岩礫か砂礫か。とにかく絶賛崩落中につき、数年後に来ると形が変わってそうです。道幅はそこそこあって、普通にスタスタ歩けるレベル。高所恐怖症の人や足元おぼつかない人は厳しいかなってくらい。ただ、落ちると下まで落ちちゃうってことです。

稜線に出たとこ槍尾根の下部
稜線歩きになります
全体的にやせ尾根ではあるけど普通に歩ける幅
左奥が剣ヶ峰
三ノ峰に立つ2人
剣ヶ峰が近付いてきました
このあたりは登山道の下がえぐられてる

剣ヶ峰 大山最高峰

稜線に出てから剣ヶ峰は35分かかってるけど、気分的にはあっという間です。その剣ヶ峰山頂は誰もいません。先に登った人たちは既にすれ違ったかな。しばらくして、お二人様が来られました。大山は1729m。〇〇アルプスとかに比べると高い山ではないけど、周りに高い山がないので一つ抜けてる感じです。目立つ山といえば、尖った烏ヶ山くらいかな~。山よりも海岸線に目が行きますね。弓ヶ浜、美保関、中海などがよくわかりました。

剣ヶ峰は昨日に引き続きこれで3度目になります。1994年に弥山~剣ヶ峰~ユートピアを周回してます。この頃はまだ弥山と剣ヶ峰の間は通行止めではなかったです。危険マークは付いたと記憶してます。でも、若いころなので、怖いとも危ないとも何とも思ってなかったと思います。

2日連続で剣ヶ峰到着
弥山の方 踏み跡はかなり薄い
歩いてきた稜線
米子市街、弓ヶ浜、中海、美保関が見える
眼下には三ノ沢(左)と二ノ沢(右)
展望盤と日本海

三ノ峰、槍ヶ峰に立ち寄りつつ下山

来た道を戻ります。やや逆光気味なのですが、かえってそれが幻想的だったりします。槍尾根下部の岩峰群がとくにそうでした。往きはとりあえず剣ヶ峰を目指したので、帰りに三ノ峰と槍ヶ峰に立ち寄りました。絶景の稜線上でのんびりしたいとこですが、このあと信州まで帰らねばなりません。名残惜しいが稜線から離れます。

写真だと斜度が緩く見えるが絶壁
剣ヶ峰と弓ヶ浜
ユートピア経由で大山寺に下る尾根
遠くには烏ヶ山や蒜山と思われる山々
とんがっているのが槍ヶ峰
昨日は登らなかった槍ヶ峰にも登っておきます
槍尾根下部

帰りの三ノ沢から大山南壁は日当たり良好!

こんな急な登り、下りは大変だろうな…と思いながら登る時でも、下ってみるとそうでもないことが多いです。ここもそう。登りの時に感じるよりも下りは楽です。楽というより厳しくない…が正解か。三ノ沢に下り着きますと大山南壁の全容が見えます。朝と違って全体に太陽が当たってます。凄い景色。この凄い景色を見るために、時々振り返りながら下っていました。

急なガラガラ斜面を下ります
沢床まで下りて大迫力の南壁を
もう少し紅葉が進むと素晴らしいだろうなあ
何度も振り返りながら下ってました
いよいよ降りてきて
無事下山であります
今日は祝日なので工事はお休み

下山後の立ち寄り地と温泉

下山後温泉の前に鬼女台に立ち寄ります。ここは大山と蒜山の間にある岬のような地形のところ。大山と蒜山の展望台になっています。車やバイクが多く、人気スポットのようです。温泉は蒜山の国民休暇村へ。日帰り入浴は11時半からで、30分弱ほど待ちました。他に近くにないから仕方ない。今どき500円で入れるのはありがたいです。

鬼女台からの烏ヶ山と大山
鬼女台からの蒜山
立ち寄る車が多かったです

下山後蒜山焼きそば

下山後麺は昨日食べ損ねた蒜山焼きそば。蒜山SAでありつけました。蒜山焼きそばっぽさはあったけど、味としてはあと一歩って感じかな~。蒜山から中津川まで高速。そんなに遅い時間ではないので、木曽路をたらたらと戻ったのでした。これにて体育の日4連休は終了であります。紅葉の石鎚山と大山剣ヶ峰がめでたく片付きました。


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