大山の最高峰は1729mの剣ヶ峰。しかし、一般的な登山道で登る山頂は弥山1709m。弥山と剣ヶ峰の間の稜線は崩壊が激しくて、かなり前から通行止めになっています。一般登山道では登れない剣ヶ峰へは、三ノ沢を詰めて槍ヶ峰、三ノ峰経由で多く登られているのを数年前に知りました。何度か計画はしたけど、遠いだけになかなか実現しませんでした。今回、前日登ったもののガスガスでほぼ視界なし。翌日にあたる本日、2日連続で登ってリベンジ完了!ロケーション抜群で高度感もあり、やせ尾根縦走を堪能してきました。
- 日程: 2024年10月13日(月)
- 天気: 晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: 国民休暇村 蒜山 500円(11:30~14:30)
- 食事: 蒜山サービスエリアで蒜山焼きそば
- 登山口情報: 文殊堂に広い駐車スペースあり
全日に引き続き同じコースで登ります
2024年体育の日3連休は、休みを一日付け足して4連休にして中国・四国遠征。4日目の最終日は大山の剣ヶ峰です。実のところ昨日も剣ヶ峰に登ったんですが、稜線はべったりした雲に覆われてガスガス。ほぼ視界ナシ状態。せっかく登っても、これでは残念過ぎます。また次の機会に…とも思いましたが、また大山まで来るのは大変です。翌日の最終日、朝晴れて大山が見えてるのを確認できたら、2日連続になるけど登ろう…ということにしました。
前夜は山陰道に併設の道の駅『琴の浦』で車泊。未明に置きます。星が出てるので晴れてますが、山に雲があるかは見えません。大山インター近くのコンビニまで行ったところで、大山が見えてるのを確認できました。ヨシ、行こう!
文殊堂が登山口
大山環状道路が三ノ沢を渡る近くに文殊堂があって、そこに広い駐車スペースがあります。6時過ぎで既に10台近くの先客あり。バリエーションルートながら人気があるようです。やはり大山最高峰の剣ヶ峰に登りたい人が多いってことです。文殊堂の駐車場からは、昨日は見ることのできなかった剣ヶ峰、大山南壁がバッチリ見えております。あとは、このあと雲がかからないことを祈るのみであります。

三ノ沢を登っていきます
三ノ沢護岸工事用の道路を登ります。地図を見てもわかる通り、三ノ沢は堰堤だらけ。作業道から山道へ。いくつか堰堤を巻きながら進んでいきます。しかしこの山道、下手な登山道よりちゃんとした道です。堰堤工事用の道には見えないし、古くから登られてる道なのかなと想像します。大きな堰堤を左から越えた先で、三ノ沢の中を歩くようになります。ここからの大山南壁が圧巻でした。

槍ヶ峰に向けて急な斜面を登ります
三ノ沢の真ん中に付いた踏み跡を追います。しっかり踏み跡があります。しばらく登ったところで、左岸の段丘へ。段丘は灌木帯になってますが、ここも灌木が覆いかぶさることもなく、ごくごく一般的な登山道って感じです。整備が入らないのにヤブ化しないのが不思議。なんだかんだ整備が入ってるのかなあ…と思ったり。
三ノ沢の支流?を詰めます。進むにつれて斜度が増してきます。ガラガラの道で、2歩登って1歩下がる…は大げさにしても、蟻地獄状態。そのうち再び右手の灌木帯へ。槍ヶ峰の基部へ向けての急登。崩れないギリギリの斜度で石が堆積してます。そこを登るもんだから不安定なことこの上なしでした。登るにつれて三ノ沢全体を見下ろせるようになります。南壁にも太陽が当たり始めます。剣ヶ峰と思われるピークも見えています。




剣ヶ峰までやせ尾根縦走
槍ヶ峰やや手前で尾根上へ。いよいよやせ尾根歩きです。昨日歩いたばかりなので勝手知ったる稜線ですが、今日は昨日と違って視界良好!わくわく感が違います。下まで見えてるから高度感もありあり。展望も素晴らしいですね。剣ヶ峰へと続く山並みは当然のこと、眼下に見える槍尾根も険しさ満点です。
剣ヶ峰まで続くこの細い尾根。岩ではないので岩稜とは呼べない?脆い岩礫か砂礫か。とにかく絶賛崩落中につき、数年後に来ると形が変わってそうです。道幅はそこそこあって、普通にスタスタ歩けるレベル。高所恐怖症の人や足元おぼつかない人は厳しいかなってくらい。ただ、落ちると下まで落ちちゃうってことです。







剣ヶ峰 大山最高峰
稜線に出てから剣ヶ峰は35分かかってるけど、気分的にはあっという間です。その剣ヶ峰山頂は誰もいません。先に登った人たちは既にすれ違ったかな。しばらくして、お二人様が来られました。大山は1729m。〇〇アルプスとかに比べると高い山ではないけど、周りに高い山がないので一つ抜けてる感じです。目立つ山といえば、尖った烏ヶ山くらいかな~。山よりも海岸線に目が行きますね。弓ヶ浜、美保関、中海などがよくわかりました。
剣ヶ峰は昨日に引き続きこれで3度目になります。1994年に弥山~剣ヶ峰~ユートピアを周回してます。この頃はまだ弥山と剣ヶ峰の間は通行止めではなかったです。危険マークは付いたと記憶してます。でも、若いころなので、怖いとも危ないとも何とも思ってなかったと思います。






三ノ峰、槍ヶ峰に立ち寄りつつ下山
来た道を戻ります。やや逆光気味なのですが、かえってそれが幻想的だったりします。槍尾根下部の岩峰群がとくにそうでした。往きはとりあえず剣ヶ峰を目指したので、帰りに三ノ峰と槍ヶ峰に立ち寄りました。絶景の稜線上でのんびりしたいとこですが、このあと信州まで帰らねばなりません。名残惜しいが稜線から離れます。







帰りの三ノ沢から大山南壁は日当たり良好!
こんな急な登り、下りは大変だろうな…と思いながら登る時でも、下ってみるとそうでもないことが多いです。ここもそう。登りの時に感じるよりも下りは楽です。楽というより厳しくない…が正解か。三ノ沢に下り着きますと大山南壁の全容が見えます。朝と違って全体に太陽が当たってます。凄い景色。この凄い景色を見るために、時々振り返りながら下っていました。







下山後の立ち寄り地と温泉
下山後温泉の前に鬼女台に立ち寄ります。ここは大山と蒜山の間にある岬のような地形のところ。大山と蒜山の展望台になっています。車やバイクが多く、人気スポットのようです。温泉は蒜山の国民休暇村へ。日帰り入浴は11時半からで、30分弱ほど待ちました。他に近くにないから仕方ない。今どき500円で入れるのはありがたいです。



下山後蒜山焼きそば
下山後麺は昨日食べ損ねた蒜山焼きそば。蒜山SAでありつけました。蒜山焼きそばっぽさはあったけど、味としてはあと一歩って感じかな~。蒜山から中津川まで高速。そんなに遅い時間ではないので、木曽路をたらたらと戻ったのでした。これにて体育の日4連休は終了であります。紅葉の石鎚山と大山剣ヶ峰がめでたく片付きました。


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