唐松岳と八方池 八方尾根の紅葉 2024/10/6

唐松岳に紅葉を見に行ってきました。八方尾根は紅葉する木がそんなに生えてないけど、そのぶん開けてて景色が良い。おとなりの遠見尾根は紅葉する木がたくさん生えてるけど、そのせいで展望はあまりよろしくない。夏はむさ苦しいので、できれば歩きたくない…。紅葉の遠見尾根は好きです。

紅葉としてはあまり有名ではない八方尾根、今日は紅葉自体もパッとしない感じでした。時期が悪いのか、出来が悪いのか…?でも、晴れさえすれば景色は素晴らしくて、少しの紅葉でもブースター効果があります。雲海とのせめぎあいで晴れたりガスったりでしたが、八方池や唐松岳山頂ではよい景色を見れました。

  • 日程: 2024年10月6日(日)
  • 天気: 雲海の上と下
  • メンバー: N畑、T世
  • 温泉: 大町温泉郷 薬師の湯(750円) 物味湯産手形利用
  • 食事: おおぎやラーメン 大町市
  • 登山口情報: 黒菱ライン 往復1200円 土日祝は朝5時から営業
  • 黒菱第3リフト上(6:40)
  • 八方池山荘(7:50~8:25)
  • 丸山ケルン(9:25~40)
  • 唐松岳頂上山荘(10:15)
  • 唐松岳(10:30~11:15)
  • 唐松岳頂上山荘(11:30)
  • 八方池山荘(13:15)
  • 黒菱第3リフト上(13:35)

御嶽山、乗鞍岳、八方尾根の三択でした

この週末は北アルプスの紅葉が盛りっぽい。予報はイマイチぱっとしないので、日帰りで行ける山を考えます。御嶽山、乗鞍岳、唐松岳の三択。予報がイマイチなだけに、ハズレても一番悔しくないところ…という消極的な理由で唐松岳になりました。要するに、近くてリフト代やバス代が高くない…という理由です。

黒菱リフトの一長一短

最近になって黒菱のリフトのところから歩いて登れなくなったとの情報。困ったもんですわ。その代わりってわけでもない?リフトは早朝5時から営業してます。一応、ご来光用ということのようです。普通に登るだけなら5時からやってたら十分だけど、早く出たい場合とか困りますね~。一人残らずリフトに乗らす魂胆ですかねえ?まあ、駐車場がタダなのが救いです。

リフト代は往復1200円。またちょっと上がった?ゲレンデを歩けないので、通り抜け以外は必然的に往復。ゴンドラからだと上まで3000円超なので、それに比べるとマシか…。ちなみに、黒菱の上の4人乗りリフトは通常営業なので、早い時間だとそこは歩いて登ることになります。そこは歩いてもいいんだ~って感じ。なんで黒菱はダメ?

5時に安曇野を出ましたが、霧雨にしては強い雨が降っていました。大町まで来ると上がります。で、白馬まで来ると雲海になってるのがわかり、白馬の山々はちゃんと晴れてくれてます。黒菱の駐車場は7割くらいの埋まり具合だったかなあ…?初夏の花の時期ほど賑やかではないです。花の時期はリフトが動く前から、ほぼ満車になりますからね。

八方池山荘の前後は雲海の海中

黒菱あたりは雲海の真っただ中。リフトで登って、八方池山荘に登る間も濃い雲の中。白馬の街から見た時よりも、雲海は発達してきてます。雲海の雲って、早朝から出始めて増殖していきます。解消する時間はその時によるので難しいです。すぐに解消する場合もあれば、午前中いっぱい残る場合もあれば、一日中覆われてた…なんて場合もあります。果たして今日の雲海はどうか?ま、山に登る場合は雲海の上に出ちゃえばいいんですが…。

黒菱第3リフト上をおりてグラードクワッドは動いてないので歩きます
今日はこの『白虹』と思しきのがたくさん見れた

八方ケルンで雲海の水面に出た

八方池山荘から少し登ると、ガスガスの中にも太陽の気配がしてきます。そろそろ抜けるかな…と思うも、なかなか抜けてくれません。まだ増殖中なのか?公衆トイレのとこもまだガスガス、その上の八方ケルンでやっと上空が真っ青な青空に。雲海の水面から出ました。八方池もガスガスだったらどうしよう…って思ってたので、ホッとしました。

八方ケルンの上でやっと雲海の水面へ
八方ケルン
雲海の波打ち際と五竜岳

秋色の八方池を散策

八方池には登りの時に立ち寄っておきます。晴れてるうちに見とかないとね。八方池周辺の紅葉は真っ盛りではないけど、それなりに色付いています。赤とか黄色とかハッキリした色があまりない印象です。八方池といえば池越しの白馬三山の眺めです。今日は雲海の水面が高めなので、池と山の間に雲海の雲が挟まりました。今日の景色は得した気分になれました。

これから唐松岳というのに、45分も八方池で油を売りました。八方池を後にする頃になると、八方池あたりも雲に飲み込まれてしまいます。出るのが30分くらい遅かったら、晴れた八方池を見ることができなかったと思います。そこは運がよかった。

八方池と不帰
八方池のすぐ下が雲海の水面
先に八方池に立ち寄ります
今日の八方池は波立ってます
八方池周辺の紅葉はまずまずか
『石を投げないでください』の看板のとこで
対岸に回り込みます
変な人がおる
白馬三山
水面が穏やかになってきました
ともったら、雲海が押し寄せてきた

下ノ樺の紅葉

自分たちが登るのに合わせて、雲海の水面も標高を上げてきてます。下ノ樺に差し掛かります。水面付近の薄い部分に覆われちゃいました。下ノ樺あたりが八方尾根の紅葉で一番好きなとこなのに…。奇妙に曲がったダケカンバと林床にはカエデやナナカマドの赤。薄日は差してたので許容範囲ではありますが、もう少し色付いてればなあ…と思いました。

尾根の上から八方池 これ以降もうずっと雲の中
ブロッケンの大外に白虹?
下ノ樺あたりまで雲が上がってきた
下ノ樺の紅葉が一番キレイでした

八方尾根の紅葉の出来はイマイチ?

ここから上の紅葉はいま一つ。赤や黄に染まってるとこもあるけど、景色と両立してないからなあ…。涸沢の紅葉が横綱だって言われるのも、もともとの涸沢の景色がすごいからでしょ。そこが紅葉するもんだから、あんなすごいことになる。紅葉だけしてても、周りの景色がよくないと、なんだかなあ…ってことになる。

全体的に紅葉はイマイチな感じ
自分たちが登るより、雲の登りの方が早い…
八方尾根は稜線を辿らずに南面をトラバースする部分が多い
上ノ樺はイマイチ位置が特定できない
ハイマツが混じるようになると明るいロケーションに
このあたりは夏はお花畑
丸山ケルンへの登り…だったかなあ?

雲海の水面と競争するように登ってきました

ホント、登るスピードと同じくらいで雲海の水面も上がってきてます。丸山ケルンのとこで休憩。もう逃げ切った、追ってこないかなと思ってたら、ついに稜線近くにまで上がってきました。もはや雲海の雲ではないのかも…?街が晴れてきて、山にだけかかる雲に変わったかも。

今いる八方尾根を境に、南の平川源頭部の雲は稜線近くまで押し寄せてるけど、北の松川源頭部はわりと薄め。なので、八方尾根を登ってて、右の山の方がよく見える状態です。小屋があるピークが雲の境目だけど、少し離れている唐松岳はしっかり晴れてます。恐らく唐松岳にすぐに雲がかかってくるってことはなさそう。多分。

八方尾根の北側の雲海は比較的おとなしい
唐松岳山頂がだいぶ近づいてきました
不帰ノ嶮と雲海の波打ち際
白馬鑓方面
登ってきた八方尾根
唐松岳山頂は晴れてるようでひと安心

唐松岳頂上山荘で後立山連峰の主稜線に

唐松山荘のあるピークに着きました。後立山連峰の主稜線です。稜線に出た時の一番の楽しみは、反対側の山が見えること。その意味では、山頂に着いた時よりも稜線に出た時の方が劇的に景色が変わります。今日の場合は剱岳や立山、毛勝三山などが見えるということ。黒部の谷にちぎれ雲がプカプカ浮いてて、その隙間から剱岳の山頂が見えました。

さて、あとは少し下って少し登るのみ。…なんですが、最後の登りってのがこれまたしんどい。ちょっとの登りなのにねぇ。白馬の街の方から迫る雲は、五竜岳との鞍部はもうオーバーフローしそうな勢い。不帰側はまだ少し下まで見える程度の濃さです。唐松岳の山頂にはかかりそうもなくて安心だけど、唐松山荘からの下山がずっと雲の中になるのかも…?

後立山連峰の主稜線に上がりました 唐松岳へ
頂上山荘と五竜岳
ちぎれ雲の間に剱岳も

唐松岳山頂はそこそこの賑わい

唐松岳の山頂はそこそこの賑わい。山頂自体のキャパが大きいので、ギューギュー詰めになることはないでしょう。展望の方は唐松山荘からと大差はないです。大差があるとすれば、唐松山荘の見え方かな~。前田のクラッカーですけど。あとは、不帰がすぐそこになったのと、五竜岳の角度が少し変わったことくらい。大勢に影響なしです。白馬の街はどうせ雲で見えないし。展望の方は写真を見てくださいませ。

登ってる時は暑いくらいだったけど、山頂は少し風があってヒヤッとします。長そでを着ます。この夏はほぼ半そで半ズボンで登ってました。今日もそうすればよかったと思うほどのポカポカ陽気でした。ただ、今日は朝一番にリフトに乗るので、さすがに半ズボンはやめときました。

雲海が稜線に迫る勢いです
今日は北アルプスはどこに登ってもアタリですかね
剱岳&立山をアップ!
天狗の大下りと白馬鑓ヶ岳
唐松岳山頂はそこそこ賑わっております

下りはほぼずっと雲の中

唐松岳山頂を堪能したので下山します。唐松山荘のとこからはやはり雲の中に突入です。たま~に雲が途切れる場面もありましたが、一瞬でまた雲の中へと戻ります。下りはほぼずっと、登りも一部雲の中になったけど、本日のメインディッシュであります八方池と唐松岳山頂が晴れてくれました。なので、80点の点数を付けたいと思います。八方池がダメだったら50点だよね~とか話しながら下っていました。

唐松は小屋もテントも泊まったことがないので一度泊まってみたい
下りはほぼずっと雲の中でした

下山後の温泉とラーメン

本日の下山後温泉は大町温泉郷の薬師の湯。物味湯産手形利用です。下山後ラーメン大町のおおぎやラーメン。4時とか中途半端なのでチェーン店様様です。お昼の開いてる時間でも大町はこれといったラーメン屋がないのかな~。家まですぐだしな、食べずに帰ることの方が多いですね。


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