栗駒山 紅葉真っ盛りまであと少し 2024/9/30

紅葉シーズンインの東北シリーズ最終日3日目は栗駒山。栗駒山は言わずと知れた紅葉の名山。山全体が紅葉するという珍しい山。9月末ともなれば普通の年なら紅葉真っ盛りな頃。しかし、今年は残暑が厳しくて、しかも長引き、紅葉は1週間ほど遅れてる感じです。前日の映像とか見ててもまだ盛りは先な様子。ちょっと早いとは思いつつ、様子見がてら栗駒山にやって参りました。盛りはもう少し先なんですけど、それでも山頂付近や天狗平はかなり色付いていました。それなりに紅葉を楽しんでこれました。

  • 日程: 2024年9月30日(月)
  • 天気: 雲海 山頂と西側は晴れ
  • メンバー: T世
  • 温泉: 鳴子 中山平温泉 しんとろの湯 500円
  • 食事: 龍上海赤湯本店
  • 登山口情報: 紅葉シーズンはマイカー規制 シャトルバス6時から 500円
  • いわかがみ平(6:50)
  • 栗駒山(8:00)
  • 展望岩頭(8:40~9:20)
  • 栗駒山(9:55)
  • 東栗駒山(10:40~55)
  • いわかがみ平(11:40)

前夜は厳美渓で車泊。4時半に起きて5時前に出発。東の空は明るいけど、山の方は晴れてる感じではない。明るくなると空の様子がハッキリしてきます。栗駒山というか、内陸の山々は低い雲が垂れ込めています。絶望的な光景であります…。望みがあるとすれば、栗駒山が雲の上に抜けててくれてるということ。

マイカー規制につきシャトルバスでいわかがみ平へ

栗駒山の紅葉シーズンはいわかがみ平まで入れません。手前のいこいの村跡地に車を停めて、そこからシャトルバスでいわかがみ平まで行くことになります。バス代は500円。シーズンパスみないなのがあって、それは1000円。2回以上行くのならお得ということです。シーズンに何度も行く人が一定数いるということですね。シャトルバスの始発は朝6時。早くからやってます。良心的ですね~。6時前には着いてて、6時のバスには乗れたけど、見送って6時半のバスに乗ることにしました。

シャトルバス乗り場があるいこいの村跡地 ガッスガス

ガスガスの中いわかがみ平を出発

いこいの村跡地もガスガス、いわかがみ平もガスガス。だいぶ下の方からガスガスでした。恐らくこの雲は雲海の雲。高い山なら確実に抜けてるけど、栗駒山は1600mそこそこの山。栂池に換算すると、1600mはまだゴンドラ山頂駅くらいの高さ。白馬が雲海の時はゴンドラ山頂駅は雲海の中なことが多いです。栂池自然園の高さが雲海の水面で、天狗原は確実に水面より上というケースが多いです。なので、栗駒山は期待薄かな~。…とは思いつつも、既にここにいるので行かない手はありません。ダメ元で行って参ります!

いわかがみ平もガッスガス

中央コースを登りに使いました

当初の予定では東栗駒山から登って中央コースを下る、という定番ルートでした。しかし、こんなお天気。展望のよい東栗駒山をガッスガスの中を登るのはもったいないなあ…。もしかしたら、下る時間には晴れてるかもしれない。ならば、東栗駒山を下りに回そう。ということで、中央コースを登ることにしました。中央コースは前半はずっと石畳の道。登山というより観光地の領域ですね。

その石畳の道、ガスガスなので黙々と登るのみ。前半は丈の高めの灌木のトンネル。下の方もチラホラ紅葉し始めてる感じです。中間くらいで丈の低い灌木に変わります。晴れてればきっと展望が効くんだろうな…。しかし、相も変わらずガッスガス。山頂もガッスガスなら、とっとと下って早く家路につこうかな…とか考えてました。そうしたところ、ガッスガスではありますが、なんだかちょっと空が眩しくなってきました。さらに登ると太陽の気配が!確実に上の雲は薄くなってます。そしてそして!山頂までもう少しというところで雲の上に出ました!上空の空は真っ青であります。

ガスガスなので中央コースを登ります
灌木の丈が低くなってもガッスガス
諦めかけてたが山頂手前で青空
山頂直下で雲の上に抜けた
栗駒山山頂はスカっ晴れ!

山頂と西側は晴れてました!

栗駒山山頂です!でも、栗駒山山頂はどうってことないので、天狗平の方に歩いてみます。頂稜を歩くんですが、いわかがみ平のある東側はすぐそこまで雲が押し寄せてます。対して西側はほぼ晴れてます。須川温泉くらいの標高から下は雲海になってます。大事なところは全部見えています。意気揚々と天狗平に向かいます。あきらめかけていた状況からのコレですもん!

天狗平の方に向かってみます
山頂付近の紅葉はほぼ見頃かな~

山頂付近の紅葉はほぼ見頃

紅葉の方ですが、山頂付近はかなり色付いてます。まあ、ほぼ見頃と言ってもいいんじゃないでしょうか。山頂からちょっとの間は砂礫の道、そこから先は紅葉する木がいっぱい生えててまさに紅葉ロードでした。天狗平に向けてグイっと下り始めるところで休憩です。天狗平やその先の稜線を滝雲が流れています。その様子をタイムラプスに撮りたかったのです。しかし、撮り始めると滝雲の勢いが衰えてしまいました。パッとしないタイムラプス動画に…

東側は雲海の波が押し寄せてきてます
須川湖が見えてます 須川温泉の高さは雲海の中
秣岳方面は滝雲に飲み込まれてます
天狗平もまあまあ紅葉してるので行ってみましょう!
天狗岩
滝雲の勢いが少し弱まってきた
東側の雲海は強力です
天狗平へ
天狗平
昭和湖からの道(現在通行止め)の分岐

展望岩頭まで行ってきました

天狗平もだいぶ色付いてます。せっかくなので、展望岩頭まで行ってみましょう。展望岩頭まで進むと龍泉ヶ原や昭和湖が眼下に望めます。眼下に望めるということで、昭和湖の火山活動を監視するカメラも設置されています。ここで大休止。山頂もガスってたらとっとと下って…とか思ってたのは過去の話。こんなに条件良くなったからには、早く下りてしまうのは勿体ないです。満喫せねば!

展望岩頭まで来ると昭和湖が見えてくる
秣岳と龍泉ヶ原
龍泉ヶ原に道がないのが残念
秣岳へもいつか歩いてみたい

栗駒山山頂に戻ります

満喫したところで引き返します。帰りの天狗平も紅葉を堪能しながら歩きます。山頂の西斜面はよく紅葉してるのですが、如何せん逆光でクッキリしません。お昼に近くなってきてるけど、9月末ともなると太陽が低い。歩いてても眩しいです。頂稜の一角に登り上げると北に進路を変えるので、逆光で眩しい状態からは解放されます。

栗駒山山頂に戻ります
山頂の西面はよく色付いてるけど逆光でイカン
頂稜に出ると北向きに変わって順光に
雲海が後退して須川温泉が見えてきた

栗駒山の山頂は往きも帰りも素通り

帰りの山頂も素通り。山頂はなんでかパッとしない。とくに紅葉のこの時期はそうなのかも…?雲海の雲が薄くなったのか、最初に山頂に来た時よりも、焼石岳にかかる雲海の水面が低くなりました。雲海解消傾向というのは喜ばしいことです。

栗駒山を後に東栗駒山に向かいます
東栗駒山への道は紅葉というより夏はお花畑になる草原

東栗駒山に向かうと再び雲海の雲が増殖

下山は東栗駒山経由で。山頂から少し下ったところで分岐します。栗駒山は全山紅葉するイメージですが、東栗駒山へと向かう道は紅葉する灌木は少なく、夏はお花畑になる草原が広がっています。ま、草紅葉って感じですかね。東栗駒山へと緩く登り返すあたりから、なんだか雲が増えてきました。そして、東栗駒山の稜線を覆うようになります。雲海解消傾向と思ってたのに…。これだと、帰りに東栗駒山ルートにした意味がない。

そうは言っても絶望的な感じではなかったので、東栗駒山の一角でゆっくり休憩。しかし、願いは届かず。なんとなく山頂方面が見えかける時間もありましたが、スカッと晴れることはありませんでした。ま、どっちみち東栗駒山あたりはまだ紅葉早い感じでした。あとはいわかがみ平に下るのみ。楽しみは新湯沢を下るところだけだな。新湯沢のところが紅葉してたらいい感じだろうなと思いました。どうも、東栗駒山のルートは下りルートにするのは推奨されてないみたいです。確かに下りにくかったです。が、観光ルートと思えば悪路かもですが、登山と思えば平常運転の範囲内かな~

東栗駒山はなんと雲の中に 再増殖か?
新湯沢 ここが紅葉したらキレイそうだ

無事下山

下山すると同時にシャトルバスがやってきました。トイレだけ行かせてもらって、そそくさとバスに乗り込みます。なかなかグッドタイミングでした。今日の栗駒山、半分ガスの中を歩いたようなもんですが、山頂と西側が晴れてくれてよかったです。絶望的な状態からの晴れなので、得した気分が大きかったです。しかし、紅葉真っ盛りの栗駒山には未だ訪れたことがないので、次は確実に紅葉真っ盛りを狙って来たいと強く思ったわけであります。

下山後の温泉とラーメン

さ、帰らねばなりません。山でゆっくりしてしまったので、そのぶんしわよせがきます。栗駒山って宮城県ですが、すっごい遠く感じるんですよね~。とにかく、麓の街まで下りるのが時間かかって、新庄に出るまでがやけに遠く感じます。秋田駒あたりよりも遠いんじゃないかと。新庄に出る前、鳴子温泉の少し先の中山平温泉の日帰り入浴施設『しんとろの湯』が下山後温泉。下山後ラーメンは東北中央道を下りるまで引っ張って、龍上海の赤湯本店へ。ここは鉄板です。めっちゃ美味しいけど、辛いの苦手なワタクシは汗だくに。ラーメンのあとに温泉にするべきでしたね~。

今回の東北は往きも帰りも高速代はほぼ定価。新しい仕組みの深夜割引にも休日割引にも引っ掛かることなく…。出費はかさむけど、ケチって良い山に行けないでは本末転倒ですからね。ということで、2024年の紅葉シーズン、まずまずのスタートを切れました。


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