本州で一番早く紅葉が始まると言われる三ツ石山へ。せっかくなので、松川温泉から登って三ツ石山、小畚山、大深岳、源太ヶ岳を周回してきました。ちょっと早いかなと思いつつやってきたのですが、8割がた色付いてたんじゃないかと思います。天気の方は晴れたり曇ったり。肝心の三ツ石山の山頂が一番天気悪かったけど、着いた瞬間はまだ晴れてたのでギリギリセーフ。
- 日程: 2024年9月29日(日)
- 天気: くもり時々晴れ
- メンバー: T世
- 温泉: ユートランド姫神 600円
- 食事: らーめん大将 紫波町
- 登山口情報: 松川温泉 公衆トイレあり
前夜は道の駅にしねで車泊。松川温泉の公衆トイレのある駐車場に停めるには、いったい何時に着けばいいんだろう…?停めれそうな場所はあちこちにありそうなので、どうにもならないって事態にはならないと思うんですが。実際のところ5時半過ぎで満車。公衆トイレ向かいの路肩が広くなったところに無事駐車です。あと、一段下にも広めな駐車スペース、樹海ラインの入口周辺も広くなってるので停めれそうです。
松川温泉からスタートです
今日は晴れるかと思ってたんですが、朝起きたら雲が多め。松川温泉に向かう道中、岩手山のてっぺんには雲がかかってます。東側の空は晴れ間が多いんですが、西側の山の方は青空がありません。源太ヶ岳や一部の高めの山には雲がかかってます。予報も昨日は晴れ予報だったのが、今朝には曇りに変わってるし…。ま、天気ばっかりはねぇ…。出たとこ勝負かな。
登山口からいきなり急な丸太の階段です
温泉だかのパイプが通ってて、あちこちで蒸気が噴出してたりで、これぞ温泉地って感じの松川温泉。そんな中に三ツ石山の登山口があります。いきなり急な丸太の階段登り。これが標高差200mほど続きます。朝イチなのでかなり辛いですが、徐々に慣れていきました。傾斜が緩むとあとは三ツ石山荘まで緩いまま。少し紅葉が始まったダケカンバの森に朝日が横から差して気持ちよく歩けました。
三ツ石山荘ではすっかり晴れ!
三ツ石山荘に登る間に嫌な感じの雲はなくなって、今ではすっかり晴れ。三ツ石山もしっかり見えています。ここで奥産道(網張温泉側)からの人と合流するので、一気に賑やかになります。ちなみに、網張温泉スキー場のリフトは冬に向けて架け替え作業中とのことで運休。前回の三ツ石山は網張温泉スキー場のリフト利用でした。
避難小屋から三ツ石山へは笹の斜面で紅葉の気配なし
三ツ石山に向かいます。山荘から三ツ石山の間は笹の斜面。山頂に登るとちゃんと紅葉してるのか、全く想像が付きません。山頂手前にある岩の上に立って初めて紅葉斜面が見えてきます。前日の記録の写真を見ると黄色が中心で赤はまだ出てませんでした。そんなに期待はしてなかったけど、果たしてどうか…。
本州で一番早い紅葉スポット
結構赤が出てきてますね~。1日でだいぶ進んだようです。昨日見た写真の色味にもよりますけど。紅葉は1日1日着実に変化していきますからね。実際のところ、この週の月曜とか火曜とかは、まだやっと紅葉が始まりかけてきたかな~という程度。木曜でもまだ色付き始め、金曜で3分程度。土曜で5分になって、本日日曜日で8分になった感じです。恐らく2日後くらいがピークで、そのあとは急速に紅葉が終了していきます。紅葉の見ごろが2つの週末にかかるということは、まずないですね。栗駒山のように山全体が紅葉するような場合だと、長く楽しめるというのはありますが。三ツ石山のように、山頂の一角だけが紅葉スポットという場合は、旬は極めて短いです。
三ツ石山の山頂は思ったほど混んでません。まだ時間的に早いからですかね。あと、時期もまだ若干早いからってのもあるような。『見頃になりました』とテレビなどで報道があって、そのあと人が押し寄せる…というイメージです。お立ち台の岩も空いてます。空いてるのはいいんですが、みるみる低い雲が増殖し始めてきました。岩手山があっという間に見えなくなって、そのうち三ツ石山にも雲が…。着いた時に晴れててホントよかったです。
曇り空のなかを小畚山へ
30分ほど山頂にいたけど天気は回復しません。とりあえず小畚山に向かいます。小畚山で引き返すか周回するかを決めることにします。三ツ石山の山頂が満足だったなら周回の一択ですが、コレですからね~。ゆるゆると下っていきます。ガスで視界がなくなるってことはないけど、稜線のすぐ上を雲が流れていってます。でも、これ以上濃くなるという雰囲気はないです。
三ツ池、覘標ノ台、小畚山へとなだからな稜線を
三ツ石山と小畚山の鞍部に三ッ池があります。ちょうどここらへんからまた晴れ間が出てきます。三ッ池はいいとこなので、太陽が当たってくれてよかったです。最初のピークは覘標ノ台。この頃には晴れと曇りが半々くらいに。晴れると紅葉が映え、陰ると寂しい感じに。小畚山へはなだらかな尾根が続きます。斜面は真っ赤ではないけど、赤や黄が点在する感じで、それなりによかったです。
小畚山から大深岳へは大きな登り返しがある
天気はだいぶ持ち直してきました。三ツ石山に戻ってもう一度三ツ石山の紅葉を堪能する手もあったけど、小畚山から大深岳の方を見て、やっぱり周回したいなという気持ちになりました。小畚山から大深岳へはいったん大きく下ります。そして、大深岳までは200mほどの登り返し。笹の斜面にジグザグに刻まれた登山道が小畚山からもよく見えます。
小畚山からの下りはとっても急!春にスキーで来た時も、こっち面には取り付けなくて東よりから登りました。急な部分はちょっとで終わってなだらかに。ここからはつまらん区間かなと想像してたけど、思いもよらず紅葉と登山道の雰囲気がよかったです。大深岳へのジグザグ登りは笹の斜面で単調になるけど、眺めもよくて苦になるほどではなかったです。
大深岳から源太ヶ岳への稜線歩き
大深岳の山頂は平坦で笹に覆われてるので展望なし。止まることなく通過です。源太ヶ岳に向かいます。源太ヶ岳への稜線はいい感じなんですが、生えてる植物がハイマツと笹。紅葉する灌木はごくわずか。この稜線が紅葉してないのは、ずっと遠くから見えてたので織り込み済みであります。この区間は、これまで歩きてきた山並みや岩手山を眺めながら歩くってもんです。展望は素晴らしいです。
源太ヶ岳で最後の休憩
源太ヶ岳の末端にある岩場で最後の休憩。ここからは松川温泉を起点とする周回ルートが一望できます。春にスキーで辿ったラインを再確認できました。さらには、辿ってみたくなるルートが新たにできました。スキーシーズンが楽しみであります。
あとは松川温泉に向けて下るのみ
源太ヶ岳を後にします。あとは松川温泉に下るのみ。少し下ったところに表土が流された跡がありました。松川温泉の登山口に計画を見直すよう注意喚起してたとこですかね。登山道は流れてしまってますが、踏み跡はできてます。ズルズル滑りやすいけど、気を付けてれば通常は大きな事故になるようなことはないと思われます。道がわかりにくいので、真っ白けな時は要注意かな。
登りに使うとさらにノープロブレムかと思います。で、この周回ルート、どっち回りがお得か…?歩きながら考えてました。今回時計回りにしたのは、三ツ石山から大深岳へは北に向けて歩きます。太陽を背に歩くことができます。逆回りだと太陽が正面になって眩しいです。難点としては、三ツ石山が早い時間になってしまうこと。太陽が横からだと紅葉の映えがイマイチです。逆回りだと良い時間に三ツ石山になるのかなと。ただ、三ツ石山は黒山の人だかりになるでしょう。アップダウンのしんどさとかは、似たり寄ったりかな~
樹林帯に入ってからも気持ちの良い林が続きます。上の方は明るいダケカンバ林、中間から下はずっと立派なブナ林。途中、なかなか下ってくれない部分があったので、そこだけちょっとストレスだったかな。
今日のこの周回コース。曇ってる時間も結構あったけど、見れるものは見れたし、まあまあ満足できました!
下山後の温泉とラーメン
本日の下山後温泉はユートランド姫神。GWに何度も通った温泉です。ここは温泉も施設もとくに文句はないけど、携帯の電波が弱いのだけが難点です。そして下山後ラーメン。きのう売り切れ閉店だったたかみ屋リベンジ。夜の部オープン時間直後に行きましたが、今日も売り切れ閉店の張り紙…。ショック!お昼営業の、しかも早めの時間に行くしかないってことか…。となると、下山後では厳しいよなあ。明日の栗駒山に備えて南下します。その道中、紫波町にあった『らーめん大将』へ。ま、ふつーかな~
コメント