蝶ヶ岳 絶景!槍&穂高 蝶槍まで 2022/11/19

三股、一ノ沢、中房温泉、扇沢への車道は11月末で冬季閉鎖に入ります。冬季閉鎖の直前がお手軽に冬山気分を味わえるチャンス。蝶ヶ岳、常念岳、燕岳、爺ヶ岳の中からの選択。今日は一人ということもあり、この中でも気分的に面倒くさい蝶ヶ岳に今回は登ることにしました。

天気は最高で、蝶ヶ岳名物の槍&穂高の絶景を堪能できました。こんな好条件なので、蝶槍までの稜線歩きをしない手はないでしょう。常に槍&穂高を見ながらの極上稜線歩きです。こんな好条件の中でしたが、あえて言うなら、もう少し槍&穂高に雪があればなあ…と思ったのでした。

  • 日程: 2022年11月19日(土)
  • 天気: 晴れ
  • メンバー: ひとり
  • 温泉: 
  • 食事: 
  • 登山口情報: この時期の三股は空いている トイレは冬季閉鎖 林道工事中
コースタイム
  • 三股駐車場(5:55)
  • 三股登山口(6:10)
  • まめうち平(7:20~30)
  • 蝶ヶ岳ヒュッテ(9:15~35)
  • 蝶槍(10:25~11:15)
  • 蝶ヶ岳山頂(11:55~12:25)
  • まめうち平(13:30~35)
  • 三股登山口(14:15)
  • 三股駐車場(14:25)

この時期の三股駐車場はガラガラ

5時ごろに自宅を出発。40分ほどで三股駐車場。夏山シーズンは早朝に着いても満車でどうにもならない三股駐車場ですが、この時期はさすがに空いています。それでも3割くらいは埋まってたか…?まだ真っ暗なので夜明け待ち待機。同じように待機してる人がたくさんいました。

最初は林道なので、多少暗くても大丈夫。薄暗い中を出発。ちょうど三股登山口くらいで明るくなってきました。登山口のすぐ先で常念岳と蝶ヶ岳に分岐しますが、今日はどっちに行く人が多いのか…?個人的には圧倒的に蝶ヶ岳が多いです。理由は常念岳よりも少し楽だから!あと圧巻の展望ももちろんありますけどね。

三股登山口 この時期誰もいない

三股登山口からまめうち平へ

力水あたりから融け残った雪が出てきます。今週の月曜から火曜にかけて降った雪。その後ずっと晴れて、日当たりの良いところはほぼ融けちゃいました。蝶ヶ岳への登山道は北斜面を絡める部分が大半なので、雪はしぶとく残っていたと思われます。

力水

まめうち平からはずっと雪の上を歩くようになる

まめうち平で薄いけど雪に覆われるようになります。登山道の方もずっと雪の上を歩くことになります。わりとサラサラな状態で残っていますね。蝶ヶ岳への登山道は登山口から稜線直下まで、とにかく我慢の区間が続きます。たまに木立の隙間から常念岳が望めるくらいで…。しかも長い。如何に無になれるかが、蝶ヶ岳への単調な登りをこなすコツであります。

針葉樹からダケカンバが混じるようになると、やっと稜線に近付いてきたと感じられるようになります。しばらくで夏はお花畑になる開けた場所へ。大滝山への分岐のところです。雪の中、トレースが伸びていました。お花畑まで来るとあと少しという気持ちになります。実際にあと少しなのですが、そう思うとあと少しが長いです。

まめうち平
まめうち平から先はずっと雪の上を歩くようになる
常念スポットが何ヶ所かある
安曇野は雲海だなあ
夏はお花畑になるところ

長い長い登りの末に見れる絶景!

ハイマツの中の道を進むと、常念岳や蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきます。やっと登って来たか~って感じ。さらにテン場を左手に進むと、徐々に槍&穂高のトゲトゲの山並みが見えるように。最初は稜線付近だけだったのが、進むにつれて全体が見えてきます。まさにドラマチックな出現の仕方です!

蝶ヶ岳は十数回登ってます。もちろん最初に登った時が一番感動したと思うけど、十数回登った今回でさえ感動します。登ってる時は安曇野はビッシリ雲海に覆われていました。でも、もうだいぶ雲海は疎らになってきました。今がラストチャンスとテン場の脇で雲海をタイムラプスに…。不発でした。

あとちょっとで稜線
蝶ヶ岳の稜線に到着です!
蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳
涸沢、横尾谷左俣、右俣
八ヶ岳 雲海というよりモヤっぽい
遠くの山は左が四阿山で右が浅間山 雲海はだいぶ解消
それにしても素晴らしいロケーションに建つ蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳ヒュッテはもう閉まってました

蝶槍まで極上展望の稜線散歩

今日はお一人様。晴れて穏やかなので、蝶槍まで歩くことにします。槍&穂高が真正面にドーーン!の構図もいいですけど、稜線歩きながら常に左手に槍&穂高を見るってのが好きです。蝶ヶ岳のたおやかな稜線を入れつつの槍&穂高の写真がいいなあと思います。

下界から見るに、稜線にはもう雪は残ってないのかなと思ってました。でも、実際は窪んだところは吹き溜まりには残ってます。ハイマツの間を通る登山道にはもちろん分厚く残ってます。今日はトレースあるだろうし、稜線には雪がないと踏んでいたので、ローカットの靴で来ました。稜線の吹き溜まりは結構深かったので、多少は靴の中に雪が侵入してきましたが、とくに濡れてしまうまではいかなくてノープロブレムでした。

瞑想の丘の展望盤
中央奥は焼岳
左手に常に槍&穂高を見ながら稜線を歩く
第キレットアップ!
この景色を見ながら蝶槍まで行くことにします
蝶ヶ岳の特徴でもあります二重山稜の山並み
遠くの山は八ヶ岳
槍&穂高とは真逆ななだらかさ
同じような写真ばかりですけど…
表銀座の山並みも見えてきた

蝶槍で1時間近くのんびり

蝶槍にはお一人様がいらっしゃいました。ボクの前には2人組と単独の人がいましたが、どちらも常念岳に向かって行ったようです。日が短くなったこの時期でも、蝶・常念グルリをやる人がいるんだなあ…。蝶槍から先はアップダウンが大きくて、さらに最後に常念岳への激登りがあるからなあ…。なかなかしんどいです。

蝶槍で1時間近くのんびり。雲一つないのが残念なくらいの晴天です。タイムラプスはまたも不発。蝶槍にいた人の話では、須砂渡の先の工事は土曜もやってるとのこと。10時とお昼と15時の休憩時間のみ通れるとのこと。もうお昼は無理なので、15時に合わせて下りるってもんかな。時間通行止めの看板があったのは見たけど、土曜はやってないだろうと思ってました。

※下山後は15時前に通過しましたが、どうも工事はやってなかったようです。この日だけなのかは不明。

蝶槍まで結構遠かった
蝶槍の看板
蝶槍からの常念岳 この先アップダウン多く、最後に常念岳の激登りが控えている
横尾谷や槍沢が真正面に見えるようになる
富士山も薄っすら
蝶槍からの槍&穂高

蝶槍から来た道戻って

来た道を戻ります。帰りはちょっと逆光気味。太陽はだいぶ動いたので、槍&穂高の陰影がだいぶ変わりました。朝のうちは東から太陽が当たるので、あまり影はできません。お昼になると南からになるので、穂高ほど影が付くようになります。長く居座るとそんな感じの楽しみもありますね。

来た道を戻ります。帰りは逆光気味。
道にだけ雪が残る

最後に蝶ヶ岳山頂に立ち寄ります

蝶ヶ岳ヒュッテを通り越し、最後に蝶ヶ岳の山頂に立ち寄っておきます。景色はもうあまり変わりませんけどね。でも、雲一つない青空だったのが、なんだかいい感じの雲が湧くようになってきました。山頂に長居するつもりはなかったけど、せっかくいい雲が出てきてくれたもんで、しっかりタイムラプスを撮っておきました。今日の中では一番マシな映像だったかな~

一番最後に蝶ヶ岳の山頂
いい感じの雲が出てきた!
小屋と常念と雲がいいなあ
この景色も見納め

下りは雪がツルツル滑って大難儀

林道工事は15時から15分間だけ通れるとの話。14時半くらいには下山したいところです。2時間くらいで下りれると踏んで、12時半の出発。ところが上の方は雪がツルツル滑って捗らず。サラサラ感のある雪なのに、こんなに滑るのは初めてだったかも。アイゼン付ければいいんですが、アイゼン付けるとキュッと止まって膝に悪い…。滑っても転ぶだけで、そんなに危なくないかなと思って、ノーアイゼンで下りました。2度ほど派手に滑って転んで、今シーズンの初滑りとなりました。

1時間ちょっとでまめうち平。これはギリギリ14時半だなあ。まめうち平から先は雪がなくなるのでペースは上がるけど、そのぶん疲れてくるのでトレードオフに。まあ、なんとか一応の予定通りの14時半より5分だけ早く下りることができました。雪の上だったせいか、そんなに膝にダメージはなかったです。

今日の蝶ヶ岳は天気が良く、展望が良く、蝶槍まで稜線を歩けて満足であります!

安曇野の雲海もすっかりなくなった
帰りのまめうち平

下山後のラーメン

今日は地元の山なので温泉はナシ。家に帰って風呂入ります。下山後ラーメンもとくにナシ。家に余っていた棒ラーメンで有名なマルタイラーメンの普通のインスタントラーメンを食べました。棒ラーメンの味はあるものの、棒ラーメンで食べた方が美味しいと思ったのでした。

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